1万円から投資ができるTATERU FUNDING(タテルファンディング)を利用した口コミです。
(追記)TATERU FUNDINGはサービス一時停止中
TATERU FUNDINGは東証一部上場企業の株式会社TATERUが提供する、不動産特化型クラウドファンディングです。
実は利用者はほとんどがリピーターで、1人で100万円以上投資をする人も多いようですが、筆者も実際にTATERU FUNDINGに10万円を投資しましたので、その感想をお伝えします。
なお、2018年に株式会社TATERUは顧客の預金改ざん問題などが発覚し、サービスが停止したことに加えて、企業の株価自体が大きく下がりました。今後の再発防止に期待したいところですが、安全になるまでは様子を見たいとも思います。
そのため、現在不動産投資クラウドファンディングを利用したい方は、同じような仕組みのSYLA FUNDINGの方を利用されるのが無難ではあるでしょう。
TATERU FUNDING(タテルファンディング)での運用結果
TATERU FUNDINGの運用結果ですが、10万円投資をして、分配金のお支払いが1,124円あり、源泉所得税の聴衆が220円ほどありました。
3ヶ月で1,000円程度ですので一見リターンは高くないようには見受けられますが、投資後は完全にほったらかしでしたので、100万円投資をしていたらこの1万円のリターンが得られていました。
TATERU FUNDINGは、投資した不動産の売却価格が万一低くなったとしても、30%までの下落まではTATERU側が優先して損失を被る仕組みとなっているため、私たち投資家の元本は保証されます。
2018年に株式会社TATERUで何も問題がなけば、TATERU FUNDINGは次回も利用しようと考えていただけに少し残念ですが、一旦は今後の様子見をしたいと思います。
なお、筆者がTATERU FUNDINGに投資をした際は紙ベースでの契約でしたが、今後は電子化されてオンライン上でやりとりは完結される予定です。
TATERU FUNDING(タテルファンディング)は応募も簡単
ちなみに、TATERU FUNDINGでの出資応募は非常に簡単でした。公式サイトから応募口数と出資金額を決めて応募すれば、簡単に投資が可能です。
実際の応募前には確認画面が表示されますので、問題がなければそのまま投資をします。
TATERU FUNDINGは申し込み手数料も解約手数料も無料で、投資後でもいつでも解約が可能で、譲渡も可能でした。
そのため、なかなか大きな金額での投資に踏み切れない方にも、安心感を持って投資してもらえるような仕組みができていました。
なお、冒頭でご紹介したSYLA fundingなども、すでにオンライン上で申し込みから応募、契約締結までのやりとりが完結しますので、スムーズに手続きを済ませたい方にはおすすめです。
TATERU FUNDINGと不動産特化型ソーシャルレンディングの違い
【公式サイト】https://www.ownersbook.jp/
TATERU FUNDINGなどの不動産投資クラウドファンディングと、不動産特化型ソーシャルレンディングの違いとしては、物件を特定できる(番地出て見に行くことができる)点などがあります。
例えば、不動産特化型ソーシャルレンディングであるOwnersBookなどの場合は、法律上どこにお金を貸しているかを表示することができません。ただし、OwnersBookは不動産投資会社に貸付を行い、無事にその資金が返済されれば投資家である私たちに収益が還元される仕組みです。
不動産投資会社に貸付を行う際には、不動産担保を取得します。そのため、万が一貸し出しが返済されなかったとしても、取得した不動産担保を売却することである程度の損失を補填することができます。
このような仕組みのため、OwnersBookも違う観点でリスクが抑えられています。実際に2014年のサービス開始から一度も貸し倒れがないのが、OwnersBookの特徴です。
CREAL(クリアル)であれば動画で投資物件の確認が可能
【公式サイト】https://creal.jp/
一方で、例えば不動産投資クラウドファンディングのCREAL(クリアル)であれば、動画で投資物件の内容を確認することもできます。
そのため、投資対象が明確な投資先に投資をしたい人にとっては、CREAL(クリアル)などのサービスは非常に適しています。CREALは法人口座を開設することも可能ですので、法人の資産運用にも向いています。
TATERU FUNDINGの運営会社の株式会社TATERUの評判
TATERU FUNDINGの運営会社である株式会社TATERUは、東証一部の上場企業です。元々の社名は株式会社インベスターズクラウドでしたが、途中で提供サービスであるTATERUに社名が変更されています。
株式会社TATERU自体の評判は2018年の事件が発生するまでは非常によく、4年連続でR&Iファンド大賞を受賞したひふみ投信を提供するレオスキャピタルワークスも、投資先の銘柄として組み入れていたぐらいでした。
しかしながら顧客の預金改ざんのニュースが流れた後は株価が暴落し、2,000円台だった株価が200円台にまで下がり、時価総額も一気にしぼんでしまいました。
ただし、元々TATERUのビジネスは「土地のマッチング」で、TATERU自身が土地を購入するわけではなく、直接ユーザーが土地を購入する仕組みだったため、TATERUは実質無借金経営でした。
そのため、いきなり潰れるということはないかと思いますが、今後の様子見が必要かと筆者は検討しています。
IoTアパートのTATERU Apartmentについて
なお、自社開発のIoTアパートであるTATERU Apartmentは、Amazon EchoやLight、センサー、鍵などが全てアプリで管理可能となっています。
TATERU Apartmentは竣工したらほとんど入居者が入ってしまう状況らしく、実際に筆者の友人にもTATERU Apartmentに住んでいる人がいます。
このTATERU Apartmentに直接投資をしようとすると8千万~1億円程度が必要になるのですが、TATERU FUNDINGを利用することで、小口の1万円からの投資が可能となります。
また、TATERUはアプリでいろんなサービスが完結する点が特徴的で、TATERUとMoney Forwardの連携で確定申告を無料でできたりと、TATERUはITにも強みを持つ企業と言えるでしょう。
TATERU FUNDING(タテルファンディング)を利用するメリット
TATERU FUNDINGを利用するメリットは、上記のようなTATERU Apartmentへ投資した後は、投資物件であるTATERU Apartmentを、会員へ最終的に売却できる点です。
そのため、リスクは例えば建物の建築ができなくなった場合や、震災があって建物が完成しない場合などが挙げられますが、その場合は元本の返金のみになることが想定されます。
TATERU FUNDINGのような仕組みは、運用実績が出ると買いたい企業も増えてくるため、別の企業に売却も可能となります。
TATERU FUNDING(タテルファンディング)を利用すデメリット
一方でデメリットは、短期間でハイリターンが得られる可能性は少なかったり、税金が雑所得になってしまう点です。
雑所得は総合課税のため、得られた利益は給与所得などと合算され、合計の所得に所得税や住民税がかかってきます。そのため、例えば合計所得が900万円以上の場合は、控除額が153万円程度あるものの、税率は33%にも及びます。
これに住民税が一律10%かかるため、株式投資などの一律20.315%の申告分離課税と比べるとだいぶ厳しい税率と言えるでしょう。
そのため、すでに所得が高い方などは、一時期よりも大幅に割安になっている株式会社TATERU自体への株式投資を通じて、キャピタルゲインを狙ってみるのも一つの手かもしれません。