【2024年版】おすすめ融資型(貸付型)クラウドファンディング10社比較ランキング

融資型(貸付方)クラウドファンディングのおすすめ事業者を、2015年からソーシャルレンディングを利用している筆者の経験からご紹介します。

初心者向けの始め方から、融資型クラウドファンディングを実際利用して感じているメリットやデメリット、近年注目されている投資先なども合わせてご紹介します。

融資型(貸付型)クラウドファンディングの始め方(初心者向け)

資産運用のポイント

融資型(貸付型)クラウドファンディングを始めるためには、まずは事業者の公式サイトから無料会員登録をして、本人確認書類の写真を提出します。

その後、審査に通過すると自宅にハガキが届きますので、そちらを受け取ると口座開設は完了です。ただし、ソーシャルレンディング業者によって、案件の利回りの高さ運用期間は様々です。

ですので、基本的には分散投資の観点から、複数の事業者を利用されることをおすすめします。事業者を選ぶ上で重要なポイントは、①「運営業者の信頼性(ユーザー数・累計応募額・経営陣など)」と、②「案件の魅力(平均利回り・最低投資額・不動産担保有無など)」です。

今回はその観点から、筆者も利用しているソーシャルレンディング事業者を紹介します。登録はそれぞれ無料で、口座の維持手数料などもかかりませんので、まずはそれぞれに口座開設をして実際に案件を見比べてみるのが一番おすすめです。

1位:ファンズ【主に上場企業に貸付を行いコツコツ資産運用】

Funds(ファンズ) - 貸付ファンドのオンラインマーケット
投資先 主に上場企業
平均利回り 1.5〜6.0%
運用期間 1年程度が多い
最低投資額 1円
手数料 0円
不動産担保 案件による
サービス開始日 2019年1月
累計案件数 50件以上
おすすめ度 ★★★★★
公式サイト https://funds.jp/
おすすめポイント
  • ファンズは主に上場企業に貸付を行う「貸付ファンド」です
  • その貸付ファンド(ファンド組成企業)が、主に上場企業の借り手にお金を貸付、そのお金が無事に返済されると私たち投資家の分配金となります。そのため、私たち個人投資家は間接的に上場企業に貸付を行うことになります
  • 上場企業への貸付のためリスクが抑えられており、逆に上場企業にとってはファンズは新たな資金調達手段として存在します
  • サービス開始は2019年からですが、経営メンバーにはシリアルアントレプレナーや金融・法務・会計のプロフェッショナルが集っています。会社としての信頼性は高く、今後の成長に期待ができるベンチャー企業です

2位:オーナーズブック【上場企業が運営する不動産特化型】

投資案件の種類 不動産投資
予定利回り 4〜6%程度
予定運用期間 1〜2年程度
不動産担保 全案件あり
手数料 無料(申込)・324円(出金)
サービス開始日 2014年9月
運営会社 ロードスターキャピタル株式会社(東証マザーズ上場企業)
おすすめ度 ★★★★★
累計案件数 数百件
公式サイト https://www.ownersbook.jp/
おすすめポイント
  • OwnersBookは、東証マザーズ上場企業のロードスターキャピタル株式会社が提供する、不動産投資に特化したクラウドファンディング・ソーシャルレンディングです
  • 不動産投資会社に貸付をして、その貸し付けたお金が無事返済されると私たち投資家のリターンとなる案件や、個人投資家から集めた資金で直接不動産物件に投資をする案件などを取り扱っています
  • 全ての案件に不動産担保がついているため、貸付先からの返済が万が一滞っても、取得した不動産担保を売却することで損失を補填できる仕組みとなっています
  • また、サービス開始以来貸し倒れ案件が一つもない点が特徴で、上場企業が運営しているため、リスクを抑えて投資をしたい人にはおすすめの投資先です

3位:クラウドバンク【証券会社運営で取り扱い案件も豊富】

待つだけ、資産運用ならクラウドバンク|ソーシャルレンディング
投資先 海外投資、風力発電、太陽光発電、不動産、事業支援など
平均利回り 6.99%
運用期間 数ヶ月〜2年程度が多い
最低投資額 1万円
手数料 0円
累計応募額 1000億円以上(2020年9月時点)
不動産担保 一部有り
サービス開始日 2013年12月
累計案件数 数百件
おすすめ度 ★★★★★
公式サイト https://crowdbank.jp/
おすすめポイント
  • 証券会社が提供する日本初の融資型クラウドファンディング。筆者も2015年ごろから利用している老舗サービスで、TVCMも放映していたりと、今後の成長性が期待できる事業者です
  • 取り扱い案件は海外投資案件以外にも、風力発電、太陽光発電、不動産、事業支援など、多種多様な案件を取り扱っている点が特徴です
  • また、これまで貸し倒れの実績は無いため、会社の与信判断能力は高いと言えます
  • マイナス面として、過去2回ほど金融庁から行政処分を受けていますが、その度に経営メンバーが変わり、会社は新たに改革されてきていますので、現在は信頼性が高い企業となっています

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4位:クラウドクレジット【高利回りの新興国向け投資】

投資先 主に海外の新興国の成長企業へ投資
平均利回り 約5.8〜12.5%
運用期間 数ヶ月〜2年程度が多い
最低投資額 1万円
手数料 0円
累計応募額 200億円(2019年6月)
不動産担保 無し
サービス開始日 2013年6月
累計案件数 数百件
おすすめ度 ★★★★★
公式サイト https://crowdcredit.jp/
おすすめポイント
  • クラウドクレジットは海外の新興国への投資案件を取り扱うため、平均利回りが約10%と高い点が魅力です
  • 最低投資額も1万円からと敷居が低く、投資案件も豊富にあるため、資産運用の初心者にも門戸が開かれています
  • 大手総合商社の伊藤忠商事が出資していたり、電通とも事業提携をしていたりするため、企業としての信頼性も高く、経営陣も金融業界出身のプロフェッショナルが集っているため、今後上場する可能性がかなり高いベンチャー企業です
  • また、ペルー小口債務者支援プロジェクトなどの海外新興国の案件を取り扱っていることから、社会貢献型の投資に関心のある方にもおすすめです

5位:SAMURAI FUND【ジャスダック上場企業の子会社が運営】

HOME SAMURAI FUND
投資案件の種類 不動産、海外事業、映画製作など
最低投資額 1万円
予想利回り 3%〜10%程度
運用期間 6ヶ月〜
手数料 全て無料
サービス開始日 2020年(リニューアル後)
累計案件数 30件以上
運営会社 SAMURAI証券(ジャスダック上場企業の子会社)
おすすめ度 ★★★★★
公式サイト https://www.samurai-fund.jp/
おすすめポイント
  • SAMURAI証券はジャスダック市場に上場しているSAMURAI&J PARTNERS株式会社の100%子会社(証券会社)が運営する投資型クラウドファンディングで、1万円から始めることができます
  • SAMURAI FUNDでは、個人投資家の好みに合わせた多様なリスク・リターンの商品が用意されているため、自分のリスク選好にあった商品を選ぶことができます
  • 投資をもっと気軽により楽しくできるようにというコンセプトでサービスが運営されており、リニューアル前の返済実績を含めると合計350件以上と、かなりの返済実績がある会社です

6位:Bankers【金融プロフェッショナルが運営】

投資申請:バンカーズ不動産・商業手形ファンド第1号 バンカーズ
投資案件の種類 不動産・地域医療支援など
最低投資額 1万円
予想利回り 2.6〜4%程度
運用期間 4〜12ヶ月
手数料 全て無料
サービス開始日 2020年
累計案件数 100件以上
おすすめ度 ★★★★★
公式サイト https://www.bankers.co.jp/
おすすめポイント
  • 「バンカーズ」は、2020年12月に始まったソーシャルレンディングです
  • 銀行、証券などの大手金融機関出身者が集結して立ち上げた融資型クラウドファンディングで、基本的に1万円から投資が可能です
  • 会員登録の手数料は無料で、ポートフォリオの一部に融資型クラウドファンディングへの投資を検討している方にはおすすめです
  • Bankersのファンドは、国内だけでなく海外も含めた様々な事業者やプロジェクトに融資するファンドの取扱いを予定しており、ファンドの資金の一部を商業手形割引でも運用したりもしています
  • 事業開始後にクラウドクレジット社を買収しました

7位:Campfire Owners【TVCM放映】

投資案件の種類 太陽光、不動産、カンボジア農家など
最低投資額 1万円
予想利回り 1.5〜8%程度
運用期間 12ヶ月前後
手数料 無料
サービス開始日 2019年
累計案件数 数十件
おすすめ度 ★★★★・
おすすめポイント
  • CAMPFIRE Ownersは、元々購入型クラウドファンディングを提供していた、CAMPFIREのソーシャルレンディングサービスです
  • 一度投資をしたらほったらかしで良く、景気動向を受けづらい点が特徴のソーシャルレンディングでも、特に調達側の想いのこもった案件に投資ができる点が特徴です
  • 画面も見やすく操作がしやすいサービスで、初心者でも使いやすいサービス設計になっています
  • SMAPの草彅剛さんを起用したTVCMを2020年から放映しています

8位:SBIソーシャルレンディング【大手金融Gr運営】

投資先 カンボジア技能実習生支援ファンド
不動産を担保にローン事業を営む事業者や太陽光発電事業者など
平均利回り 3.0〜10.0%
予定運用期間 約4〜36ヶ月
最低投資額 1万円
手数料 0円
ユーザー数 3.7万人以上
累計応募額 349億円以上
不動産担保 全貸出案件に有り(不動産担保ローンファンドの場合)
サービス開始日 2011年3月
おすすめ度 ★★★★・
おすすめポイント
  • カンボジア技能実習生支援ファンド、不動産担保ローンファンド、証券担保ローンファンド、オーダーメード型ローンファンドの4種類のファンドを提供しています
  • 中でも、海外投資案件である「カンボジア技能実習生支援ファンド」では10%以上の利回りとなっています
  • また、「不動産担保ローンファンド」には、全貸出案件に不動産担保が付いているため、投資対象としての安心感は高いと言えます
  • 大手金融機関のSBIグループが提供するソーシャルレンディングであり、事業者としての信頼性は高いですが、案件の利回りを鑑みると他社に劣る状況

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融資型(貸付型)クラウドファンディングのメリットとデメリット

ポイント投資

改めて融資型クラウドファンディングのメリットをまとめると、以下が挙げれます。

融資型クラウドファンディングのメリット
  • 予め運用利回りや期間が決まっている
  • 債券などよりも遥かに高い利回りを享受できる
  • 株式投資や投資信託、ETFとは相関しない投資先になる
  • 日々の株価の値動きを気にしないで良い
  • 一度投資をしたら完全にほったらかしで良い
  • 他の投資と比べて手間がかからない
  • 株式投資などとは異なり取引手数料が無料

一方で、融資型クラウドファンディングのデメリットは以下になります。

融資型クラウドファンディングのデメリット
  • 株式投資ほどはハイリターンではない
  • 税金が申告分離課税ではない
  • 貸し倒れリスクがある

上記のような融資型クラウドファンディングのメリットとデメリットを理解した上で、資産運用のポートフォリオに組み入れられるのがお勧めです。

【追記】不動産領域の投資型クラウドファンディングも狙い目

不動産投資

続いて、貸付型クラウドファンディングと近接領域の投資として、不動産領域の投資型クラウドファンディングがあります。

不動産投資に特化したクラウドファンディングで、近年利回りが高くリスクも一定抑えられているため、融資型クラウドファンディングと同様に人気の投資先となっています。

筆者も以下のサービスは全て利用しており、融資型クラウドファンディングと合わせて分散投資を行っていますので、安心してお勧めできるサービスを厳選してご紹介します。

1位:CRE Funding【上場企業の物流不動産ファンド投資】

CRE Funding
投資先 倉庫や流通センター
平均利回り 約2〜3%
運用期間 約8ヶ月〜24ヶ月
最低投資額 1万円
手数料 0円
サービス開始日 2020年
累計案件数 10件以上
おすすめ度 ★★★★★
公式サイト https://cre.fuel-onlinefund.jp/
おすすめポイント
  • CRE Fundingは、主に東証一部上場のCREグループの物流不動産に投資をするファンドです
  • 案件の利回りは2〜3%程度で、期間1年前後のものが今のところ多いですが、今後EC産業などが伸びていくことを考えると、倉庫や物流センターのニーズは高まっていくことが想定されます
  • 2020年に始まった新しいサービスですが、運営会社には金融や不動産のプロフェッショナルが集まっており、今後のサービス発展や運営会社の株式上場に期待ができます

2位:Rimple(リンプル)【東証一部上場企業が運営の安心感】

rimple
投資案件の種類 賃貸マンションなど
最低投資額 1万円
予定分配率 10%など
運用期間 6ヶ月〜12ヶ月など
出資元本の安全性 物件価格30%下落までOK
手数料 全て無料
サービス開始日 2020年
累計案件数 10件以上
運営会社 株式会社プロパティーエージェント(東証一部上場企業)
おすすめ度 ★★★★★
公式サイト https://funding.propertyagent.co.jp/
おすすめポイント
  • 2020年に新しくスタートしたのが、東証一部上場企業のプロパティーエージェントが提供する『Rimple(リンプル)』です
  • 特徴としては、リアルエステートコインを投資資金の一部に充当できる点で、リアルエステートコインはセゾンの永久不滅ポイントなどから交換可能です
  • 運営会社のプロパティーエージェントは、高級賃貸の不動産仲介業なども行なっていますが、今回新たに不動産投資クラウドファンディング事業に参入しました

3位:CREAL(クリアル)【法人口座も開設可能な不動産特化型】

投資案件の種類 賃貸レジデンス他
最低投資額 1万円
累計取り扱い金額 70億円以上
累計案件数 30件以上
運用期間 4〜24ヵ月程度
予定運用利回り 4%程度
出資元本の安全性 物件価格の下落はある程度まで許容との明記
出金手数料 51円〜258円
サービス開始日 2018年12月
運営会社 株式会社ブリッジ・シー・キャピタル(未上場)
おすすめ度 ★★★★・
公式サイト https://creal.jp/
おすすめポイント
  • CREALは、最短4ヵ月から1口1万円で不動産に投資し、賃貸または売却からの収益に基づいた配当金の分配を受けられるサービスです
  • CREALの場合は優先/劣後出資方式を採用しているため、投資先の物件がある程度まで下落したとしても、その分は先にCREAL側が損失を被ることとなり、投資家である私たちの元本が守られる仕組みです
  • また、CREALは珍しく法人口座を開設することができたり、物件の詳細を事前に動画で細かく確認できたりと、特徴あるサービスを提供しています
  • 出金手数料がかかったりと一部サービス面では他社に劣る部分はあるものの、経営陣には優秀なメンバーが集まっており、今後の発展に期待できるサービスです

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