日本初の株式投資型クラウドファンディング『FUNDINNO(ファンディーノ)』の口コミです。
筆者も、実際にファンディーノを利用して株式会社nommocの案件に投資をしたことがあります。こちらの経験を踏まえて、ファンディーノを利用するリスクや審査の詳細、信頼性などについてご紹介します。
但し、ファンディーノは満20歳以上、1年以上の投資経験、金融資産300万円以上の方向けです。そのためある程度投資知識のある方や、金融資産がある方向けのサービスです。
そもそも株式投資型クラウドファンディングを利用するメリット
【公式サイト】https://fundinno.com/
株式投資型クラウドファンディングとは、インターネットを通じて非公開企業(未上場企業)に投資ができる仕組みです。そのため一番のポイントは、未公開企業に投資ができる点です。
仮想通貨投資は総合課税のため利益にかかる税率が高い
ただし、未上場企業への投資方法は、仮想通貨のビットコインなどを通じて投資するICO(Initial Coin Offering)という方法もあります。ですが、仮想通貨で得られた利益は総合課税となります。
そのため、利益は給与所得などと合算されて所得税の税率が適応されて最高税率は55%となってしまうため、仮想通貨は税金面では全く優遇されていません。
株式投資型クラウドファンディングは税制面で優遇されている
一方、株式投資型クラウドファンディングの場合、株式譲渡による利益は、原則として一般株式等の譲渡所得等となります。そのため税金は申告分離課税となり、どんなに利益が出ても一律20.315%の税金で済むのです。
エンジェル税制が適応される案件もあるため節税対策になる
また、株式投資型クラウドファンディングの場合は、投資する案件によってはエンジェル税制が適応される案件もあります。これによって高所得者の方は節税対策をすることも可能です。
ですので、株式投資型クラウドファンディングは、ベンチャー投資でハイリターンが得られる可能性があることに加えて、税金面でも大きなメリットがあるのです。
筆者がファンディーノを実際に使ってみた口コミ
ただし、ファンディーノでの未上場企業への投資は、残念ながら早いもの順です。
実際に筆者がファンディーノを通じて、移動を無料にすることを掲げたnommoc(ノモック)というベンチャー企業の案件に投資をした際は、ものの数分で募集金額が埋まってしまい、PCの画面前で待機していないと投資することはできませんでした。
つまり、現状は案件数よりも投資家の方が多いため、案件がファンディーノのサイトに公開されるとすぐに埋まってしまうのです。
ですので、少しでも投資を検討されている方は、ファンディーノのサイトで募集が始まったらすぐに投資できるように、あらかじめ公式サイトから無料登録をされておくのがおすすめです。
ファンディーノ(FUNDINNO)を利用するメリット
ファンディーノを利用するメリットをまとめると下記になります。
- 今後成長が見込まれる未上場企業への投資に、一般人も参加できる
- 投資したベンチャー企業が成功したら、ハイリターンを得られる
- 投資した場合、未上場企業のIR情報を定期的に得ることができる
- エンジェル税制対象企業へ投資した場合、所得税の優遇措置を受けられる
- ファンディーノのサイト上で、投資家同士の交流機会がある
- 得られた利益にかかる税率が、一律20.315%ですむ
このようにファンディーノには色々なメリットがあるため、実際に案件に投資したい人は結構いるようです。
ファンディーノ(FUNDINNO)の口コミや評判を確認
最近のファンディーノ案件ではダブル技研とLinkTrustに出資しました。ダブル技研のロボットハンドは半導体の運送ロボットにはスループットの問題から採用されないと思うけどサービスロボットとかに付けると活躍の幅が広がるし、ロボットにしても手の占める役割が大きい。後はNEDO採択を評価
— 小山内 誠 (@OsanaiMakoto) September 29, 2019
ファンディーノのAuB株式会社に出資申しこみしました。0時過ぎに申し込みスタートしてますがすでに調達率90%越えです。
— ポンコツ消防士 (@koumuintoushika) 2017年8月9日
今の所そんなに悪い口コミや評判は見当たりませんでしたが、一部ベンチャー企業への投資の失敗をファンディーノのせいにするかのような口コミが見受けられました。
ただし、ファンディーノはそもそもハイリスクハイリターンのベンチャー企業投資ですので、もちろんデメリットやリスクもあります。
ファンディーノ(FUNDINNO)を利用するデメリットやリスク
- 元本保証ではない
- 購入した株式を、市場ですぐに売買はできない
- 投資した未上場企業に、配当金や株主優待があるかどうかは不明
そもそも金融商品はほとんど元本保証ではありませんが、それに加えて、ファンディーノの場合は上場企業の株式と比較した際に考えられるデメリットがあります。
例えば、ファンディーノは未上場企業へ投資するため、上場企業の株式のように流動性はなく、売りたくなってもすぐに株式市場で売買することはできません。
従って、長い目で上場を目指しているベンチャー企業を応援したい方や、株式を中長期で保有するスタイルの方などに適したサービスと言えるでしょう。
ファンディーノ(FUNDINNO)の審査や口座開設時の注意点
ファンディーノの審査通過したー
— バン (@bantiao) 2017年5月23日
ついにファンディーノから株式割当通知が来た〜
— ピロシキ (@piroshikiz) 2017年5月1日
続いて、ネット上にはファンディーノの審査が厳しいとの噂がありますが、審査に通過している人もたくさんいます。筆者も通過していますので、ここからは口座開設で注意すべき点をお伝えします。
ファンディーノへの無料口座開設で注意すべき点としては、口座開設時の適合性確認です。証券会社の口座開設でも同じですが、口座開設時には「年収」や「金融資産」を回答する必要があります。
そのため、口座開設時の適合性確認では下記のような回答をした方が、審査に通過する可能性は高まるでしょう。
- 金融資産は「300万円以上」を選択
- 投資資金の性格は「余裕資金」を選択
- 投資目的は「会社の成長を楽しみたいから」を選択
なぜかというと、例えば投資する資金が「借入資金」である人を、ファンディーノ側は審査を通過させたいと思うでしょうか?
基本的には余剰資金で投資してもらいたいと思われますので、このような点には注意しつつ、ファンディーノに口座開設を申請されると良いでしょう。
ファンディーノ(FUNDINNO)の運営会社の信頼性と経営陣
なお、ファンディーノを運営する「株式会社日本クラウドキャピタル」の沿革は下記になります。
- 2015.11:株式会社日本クラウドキャピタル創業
- 2016.01:資本金を2500万円に増資しました
- 2016.03:事業拡大のため品川区東五反田へ移転しました
- 2016.07:資本金を4000万円に増資しました
- 2016.09:資本金を5000万円に増資しました
- 2016.10:日本第一号となる第一種少額電子募集取扱業の登録承認を受けました。資本金を6000万円に増資しました
- 2016.11:日本証券業協会へ加入しました。資本金を1億1500万円に増資しました
- 2016.12:FUNDINNOの投資家登録申請の受付を開始しました
- 2017.02:資本金を1億5530万円に増資しました
順調にサービスをスタートしており、途中で増資もしていす。資本金は2億4千万円を超えておりますので、着実に規模は大きくなっているようです。
(追記)2018年5月には、第一生命保険株式会社、株式会社SEEDATA(博報堂グループ)、株式会社アイ・アールジャパン、エンジェル投資家出井伸之氏他を引受先とした第三者割当増資により、総額約3億円の資金調達を実施しました。
そんなファンディーノを運営する経営陣の経歴に関しては、下記になります。
代表取締役CEO 柴原 祐喜氏の経歴
カリフォルニア大学、明治大学大学院卒
システム開発、経営コンサルティング会社を経営。日本クラウドキャピタルを創業し日本初の第一種少額電子募集取扱業として 株式投資型クラウドファンディングサービスを開始する。
代表取締役COO 大浦 学氏の経歴
明治大学大学院グローバルビジネス研究科でマーケティングを研究し、同研究科で代表取締役CEO柴原と出会う。
ベンチャー企業の育成に貢献するお互いの理念が一致し、2012年5月にデジタルコンテンツの企画、立案、製作、開発を行うシステム会社を創業し、2年目には黒字化を達成。
地域活性化アプリの開発から自治体との関係性が深まり、箱根町の支援を受け2014年1月に一般社団法人はこねのもりコンソーシアムジャパンの理事として創業し、 同法人の会員管理システム及び、UI/UXの設計を含めての包括的なWEBシステムの開発を行う。
イベントの集客から WEBマーケティング、SNSマーケティング、CRM(顧客関係管理)などユーザーの満足度、ロイヤリティを高める実践マーケティングに従事。
代表のお二人はお若いのですが、顧問には元ソニーの社長の出井氏がついています。
顧問 出井 伸之氏の経歴
出井 伸之(いでい のぶゆき、1937年(昭和12年)11月22日 – )は、日本の実業家。称号は名誉博士(法学)(早稲田大学・2002年)。ソニー株式会社社長・会長を経て、クオンタムリープ株式会社代表取締役。
ソニーの社長を経て会長兼最高経営責任者に就任した。公職としては内閣に設置されたIT戦略会議にて議長を務め、日本銀行参与や日本経済団体連合会副会長としても活動した。
また、ゼネラルモーターズ、ネスレ、エレクトロラックス等の社外取締役を歴任。2014年8月現在、アクセンチュア、百度、フリービット、レノボグループの社外取締役を務めている。会長兼最高経営責任者退任後は、ソニーの最高顧問・アドバイザリーボード議長も務めたのち、退任した。
出典:Wikipedia
また、他にも公式サイトに掲載されているファンディーノのメンバーを確認すると、他の取締役も国内証券会社や外資系投資銀行などの金融機関を渡り歩いてきた人々で固められています。
一言で言うと、金融のプロ集団が揃っているベンチャー企業と言えるでしょう。
ファンディーノ(FUNDINNO)の今後と利用がおすすめな方
以上より、ファンディーノを運営する株式会社日本クラウドキャピタル自体も、若者とベテランのパワーが組み合わさった、期待できるベンチャー企業かと思います。
なお、2017年には14件ものプロジェクトが成約され、2018年からは毎月1件以上は案件が増え、2019年ではすでに60案件以上が成約していますので、登録しておいて1年を通して支援したいプロジェクトを探すのも良いでしょう。
今後成長が見込まれる未上場企業への投資に関心のある方は、次回の案件に備えてファンディーノの無料登録をしてみてはいかがでしょうか。
ファンディーノ(FUNDINNO)の口座開設方法(無料)
【公式サイト】https://fundinno.com/
ファンディーノの口座開設は簡単です。
本人確認書類の写真を用意しておけば、メールアドレス・ツイッター・フェイスブックのいずれかで簡単に登録ができます。それではやり方を一緒にみていきましょう。
まずはこちらからファンディーノの公式サイトに移動します。その後、右上の「新規登録(投資家)」ボタンをクリックします。
ファンディーノで投資家登録を実施
そうすると投資家登録のページが出てきますので、メールアドレスとパスワードを入力し、利用規約にチェックを入れます。
投資家登録が完了すると、登録したメールアドレスにメールが届きますので、メールに記載されたURLをクリックします。
そうすると「投資家登録の手続き」にすすみますので、利用規約などを確認し、住所や氏名などを入力していきます。
確認および同意事項
各種登録を進めて行くと「本人確認書類」のアップロードを求められます。ここで、運転免許証などの「本人確認書類」をアップロードします。
本人確認書類をファンディーノへ提出
こちらが完了すれば投資家申請は完了です。
後日ファンディーノから「アクティベートコード通知書」が届きますので、通知書に記載された「アクティベートコード」をマイページ上で入力します。そうすると、ファンディーノが利用できるようになります。
口座開設完了までには、だいたい1週間〜10日程度はかかります。ですので、未上場企業への投資を検討されている方は、事前にファンディーノで投資家申請は済ましておいた方が良いでしょう。