【5000万円おすすめ資産運用】会社員がリスクを抑えて資産を増やす方法

資産運用

5000万円と言えば大金で、中々急に手に入るものではありません。

もちろんコツコツと貯金を積み立てたり、投資を行って資産を築いた方もいると思いますが、一方で、急な相続でお金を受け継いだ方や、まとまった退職金が入った方などの場合は、この大金の使い道や投資先に困ることもあるでしょう。

そこで今回は、会社員である筆者自身の実際の貯金5000万円の資産運用経験から、5000万円のおすすめの資産運用方法やポートフォリオをご紹介します。

5000万円を着実に増やしたい場合の選択肢は2つ

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5000万円を手に入れると、5000万円をもっと増やしたいという気持ちもある一方で、多くの人には「減らしたくない」という気持ちが芽生えてきます。

もちろんすでに十億円以上の金融資産があり、ちょっと5000万円ばかりをどう運用しようかなという程度の検討であれば、リスクをとって資産運用をしても良いかと思われます。一方、そうでない方の場合は、勝てる確率が高い資産運用先を選択した方が、合理的な選択と言えるでしょう。

そのやり方ですが、資産運用は究極的には、自分で投資に取り組むか?、完全に金融のプロに任せるか?の二択です。但し、結論からお伝えすると、自分でリスクをとって投資し、5000万円を何倍にもしたいという方以外は、あまりご自身で投資に取り組まれることはおすすめしません。

5000万円の資産運用の王道は米国株ETFへの積立投資

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具体的には、例えば株式の個別銘柄などに投資を行うのではなく、S&P500連動型のETFであるVOOや、米国株にまるっと投資ができるETFのVTIなどの米国株ETFに資産を預けてしまった方が、確実に資産を増やせると言えるでしょう。

もしくは、キャピタルゲインよりもインカムゲインを増やしたいのであれば、以下のキャピタルゲインを狙える米国株ETFや、高配当の米国株ETFあたりに分散投資をしておけばそれなりに安泰かとは思われます。

VIG バンガード・米国増配株式ETF
VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
SPYD SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF
HDV iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF
VYM バンガード・米国高配当株式ETF

もちろん米国株投資が今後も安泰という訳ではないですが、日本よりも米国の未来の方が明るいというのは誰もが納得するところですし、下手に個別株に投資をしたり、よくわからない投資信託に投資をするよりもよっぽど確実性の高い方法です。

日本の投資信託よりも米国株ETFの方が資産が増える可能性は高い

5000万円資産運用

ちなみに、日本で買える「投資信託」もプロに運用を任せる商品ではありますが、星の数ほどある「投資信託」から、自分で選ばなければなりません。ですので、結局は自分がファンドマネージャーのような立場で、「どの投資信託を購入するか?」という目利き力が大切になってきます。

加えて、日本には特に米国株ETFよりも高いパフォーマンスを継続的に上げている投資信託はほぼ存在しませんので、投資をするなら米国市場の方がおすすめです。

かと言って、5000万円まるまるを米国の株式市場に預けるのはリスクが高いという人には、一部を上場企業への貸付ファンド投資のファンズ(後述)など、ソーシャルレンディングへの分散投資をおすすめします。

ファンズは予め安定的な運用利回りが決まっており、コツコツと資産運用ができるため、ETFや株式、投資信託などの資産運用との分散投資先としては最適で、筆者も口座開設をして利用しています。

初心者には予定利回りと運用期間が決まっているファンズ(funds)

【公式サイト】https://funds.jp/

ファンズ(funds)は、年利回り1.5%〜6%を狙える投資商品です。具体的にどういう仕組みかというと、まずはファンズの運営会社である株式会社クラウドポートが、優良な上場企業などを貸出先に選び、代わりに運用してくれます。

投資家である私たちはファンド組成企業に投資をし、ファンド組成企業が上場企業などの借り手に投資を行います。

fundsの仕組み

上場企業が資金を返せないと大変なことになりますので、未上場企業への投資などよりも信頼性が高くなっている点が特徴です。2019年から始まった新しいサービスですが、案件募集と同時に埋まってしまうほど人気の出ている金融商品です。

最近では王将ファンドやメルカリファンドと言ったメジャーな企業と提供して、安定的な利回りが得られる商品を数多く提供しています。ファンズの場合は株式市場が暴落しようが関係ありませんので、今株式や投資信託のみに資産が偏っている方にはお勧めできる投資先です。

ちなみに筆者も株式やETF、投資信託などに資産が偏っていることに不安を感じていましたので、一部をFundsなどの別のアセットに資産を振り分けています。Fundsは特に口座開設や口座維持に手数料などはかかりませんので、資産の分散先として口座を保有しておくのはおすすめです。

完全にお任せの資産運用が良い方は国際分散投資のロボアドバイザーが一番おすすめ

WealthNavi(ウェルスナビ) ロボアドバイザーで全自動の資産運用

続いて、完全にお任せの資産運用が良い方は、国際分散投資ができるウェルスナビなどのロボアドバイザーがおすすめです。

ウェルスナビは、最初に簡単な質問に答えるだけで、コンピューターが最適なポートフォリオを提案してくれる完全にお任せの資産運用です。米国株ETFのVTIや、新興国株ETF、不動産や金などのETFに自動で分散投資をしてくれます。

基本的に米国株ETFに積立投資が筆者は王道だと考えていますが、ウェルスナビは米国以外にも分散投資してくれる点が特徴で、具体的な概要は以下にまとめました。

主要なロボアドバイザーの利回りや手数料の比較表

投信信託 SUSTEN THEO ウェルスナビ
運営会社 様々 SUSTEN お金のデザイン ウェルスナビ
最低投資額 数千円程度 1万円 1万円 10万円
投資対象 様々 ETFや先物 最大30種類以上のETF 海外ETF7種類
購入手数料 1〜3%程度 無料 無料 無料
信託報酬 1~2%程度
おまかせ投資

年率0.022%(税込)

年1%(3千万円未満)
年0.5%(3千万円以上)
※ウェルスナビは長期割という割引あり
信託財産留保額 0.1%程度 無料 無料 無料
リターン 年間数%程度 年間5〜6%程度 年間5〜6%程度 年間5〜10%程度
※リスク許容度次第
公式HP https://susten.jp/ https://theo.blue/ https://www.wealthnavi.com/
詳細 口コミへ 口コミへ 口コミへ

ロボアドバイザーがなぜ人気かと言うと、上記の比較表で分かるように投資信託よりも手数料が安い割に、リターンが高いからです。そのため、筆者も以前より全てのロボアドバイザーに口座を開設(無料)をしています。

特に新しく始まったSUSTENであれば、運用で利益が出なければ費用はかからない仕組みになっていますので、非常に手数料体系は良心的と言えるでしょう。元々はウェルスナビのリターンが高く筆者も以前からウェルスナビを利用していたのですが、途中からSUSTENも追加で利用を始めました。

ロボアドバイザー初心者の方には、ロボアドバイザーサービス自体も分散して利用し、実際に一定期間運用してみて、その中で運用実績が良いものを残していくという方法を取られるのがおすすめです。

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ウェルスナビでは開始2ヶ月で+6.6%以上のリターン

また、ウェルスナビの場合は「円建て」に加えて「ドル建て」での資産運用も可能です。そして、ウェルスナビのドル建ての場合は更にリターンが高くなっています。上記が筆者の実際の運用実績です。

ウェルスナビは10万円から投資を始めることができますので、筆者は米国株式市場が大きく崩れた時に資産運用を再開してみました。実際に2ヶ月で+6.6%以上のリターンが出ていますので、上出来の資産運用結果と言えるでしょう。

ちなみに2023年現在は筆者のウェルスナビでの運用は以下のようになっています。途中で出金したりもしましたが、最終的に今は300万円程度を運用しています。

ホーム WealthNavi

こちらは今後も毎月5万円程度は積立投資を行なって増やしていく予定です。大きく暴落した時などに追加投資をしよと考えています。

また、ウェルスナビでは利用前に簡単な6つの質問に答えるだけで、実際にウェルスナビで運用した場合のシュミレーションを確認することができます。

例えば5,000万円をウェルスナビで運用した結果が知りたい方は、一度公式サイトでシュミレーションをしてみるのもおすすめです。ちなみに以下で、筆者も実際に利用しているおすすめのロボアドバイザーも紹介しています。

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富裕層が好むヘッジファンドはリスクに対するリターンが高い


出典:ヘッジファンドダイレクト

なお、他にもこのようにリターンが高い金融商品は、富裕層向けには存在します。

独立系の資産運用会社やヘッジファンドの利用も一手

例えば、先ほどご紹介した、完全に金融のプロに任せてしまう資産運用方法とは、これまでにきちんと実績を出している「独立系の資産運用会社」や「ヘッジファンド」に資産を預けて資産運用をお任せするという方法になります。

つまり、プロに任せるのと自分でやるのと、どっちの方がうまくいきそうか?を考えれば良いのです。結論からお伝えすると、5000万円の資産運用に適しているのは、金融のプロに運用を任せる方(≒海外ヘッジファンドの利用)でしょう。

全体の金融資産が数億円以上ならばプライベートバンクも一手

もちろん、すでに全体の金融資産が数億円を超えているようでしたら、国内のプライベートバンクや、スイスやリヒテンシュタインなどの国外のプライベートバンクを利用しても良いでしょう。

一方、仮にあなたの金融資産の総額が5000万円であった場合、その内の数千万円をヘッジファンドに預け、ほったからしで年率10数%程度を狙っていくという投資戦略は、非常に合理的な選択です。

確かに、実際に自分で運用して5000万円を年利20%以上で運用できるのであれば、利用しなくても良いかもしれませんが、多くの人にとっては難しいかと思います。

日本にある独立系の資産運用会社はひふみブランド

しかし、非常に残念ながら、日本にはこのヘッジファンドの文化が根付いていません。例えば、日本で一番パフォーマンスが高い独立系の資産運用会社といえば「ひふみ投信」です。

ひふみ投信は、毎年20%程度のリターンを叩き出していますので、日本の投資信託の中では、ダントツの成果をあげていると言って良いでしょう。

(2021年追記)以下は筆者のひふみワールドの資産運用状況です。

また、運営会社のレオスキャピタルワークスは、金融庁にも登録済みのしっかりした会社です。ですので、怪しいうさんくさい業者ではなく、会社としての信頼性は高いと言えます。

ひふみ投信の手数料はアクティブ型投資信託の中では安い

また、ひふみ投信には、銀行や証券会社経由で購入できるひふみプラスという投資信託と、公式サイトから購入できるひふみ投信という、2種類の商品があります。

公式サイトから購入できるひふみ投信であれば、購入時も解約時も手数料は無料で、手数料は信託報酬の年1.0584%だけですので、通常のアクティブ型投資信託よりも手数料面ではお得です。

ひふみ投信の投資対象は日本の成長株が中心

ひふみ投信のリターン

ただし、ひふみ投信の投資方針は、日本の成長株にフォーカスしています。ですので、日本の株式市場が大暴落した際にはリスクがあります。

また、ひふみ投信の運用開始はリーマン・ショック後ですので、開始タイミングが良かったという側面もあります。もちろん、今後日本の株式市場が暴落しても成果をあげるのが運用会社の腕の見せ所ではあります。

ですが、まだ金融危機を経験していないと判断できますので、その点は利用する際に留意すべきでしょう。

>>おすすめの独立系投資信託比較ランキングを見る

海外のヘッジファンドを利用する方法もあり

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続いて、海外のヘッジファンドを利用するためには以下のような方法があります。

海外のヘッジファンドの利用方法
  1. プライベートバンクを通じて、海外ヘッジファンドに投資する
  2. すでにヘッジファンドを利用している人に、直接紹介してもらう
  3. 証券会社を通じて、海外ヘッジファンドの投資信託を購入する
  4. 投資助言会社を通じて、海外ヘッジファンドに投資する

まず①や②の方法は、実際のところ金融資産が最低数億円以上ある富裕層のみに許された選択肢です。さきほどお伝えしたように、金融資産が数億円ある方であれば、国内外のプライベートバンクを利用することができます。

しかしながら、金融資産の総額が5000万円前後の場合は、プライベートバンクの利用が少々難しくなりますので、③か④の選択肢になります。

証券会社を通じて海外ヘッジファンドの投資信託を購入するのはイマイチ

しかし、③の方法で海外ヘッジファンドの「投資信託」を通じて購入してしまうと、販売会社(証券会社)の手数料がかかりますので、実質の利回りは下がります。

もちろんそれでもトータルリターンで見ればプラスになることはありますが、はっきり言って日本で販売されている投資信託を購入して、年間利回り10%を超えることはあまり期待できないでしょう。

ですので、消去法的に、現状日本では、④の投資助言会社のような仲介会社を通じて、直接海外ヘッジファンドに投資するしか方法がありません。

そして、この投資助言会社の中にはうさんくさい会社が多いのがまた問題ではあるのですが、例えばヘッジファンドダイレクトなど、これまでの実績があるような会社を通じて入手するのが無難です。

海外のヘッジファンドを直接利用するのが一番合理的だけども…

以上になりますが、なるべくリスクを抑えて金融資産5千万円を資産運用し、高いリターンをあげるには、長年の実績のある海外ヘッジファンドを利用するのが一番合理的な選択と言えるでしょう。

5000万円のうち1000万円程度を運用したい方へおすすめの資産運用方法

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ただし、みんながみんな海外のヘッジファンドを利用できる訳ではありませんし、5000万円をまるまる運用できる訳でもありません。とりあえず5000万円のうち1000万円程度を運用しようかなという方は、下記の記事なども参考にしてみてください。

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また、手っ取り早くFunds(ファンズ)などのおすすめのソーシャルレンディング事業者を知りたいといった方は、下記に厳選して筆者が実際に口座を開設しているおすすめの業者を比較紹介していますので、分散投資の参考にしてみてください。

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