【THEOとWealthNavi比較】手数料や実績の違いを他社ロボアドバイザーと比較

お金のデザイン社が提供する1万円からのロボアドバイザー、THEO(テオ)の口コミです。

こちらの記事ではTHEOとWealthNaviのどっちを利用するか迷っている方に、実際に両者に口座開設をして利用してみた筆者の体験を踏まえて、それぞれが利用が向いている人をお伝えします。

また、今ではロボアドバイザーサービスも増えてきましたので、両者だけでなく他社サービスの内容や手数料、実績なども比較しつつ、THEO(テオ)の評価をご紹介します。

THEO(テオ)の最低投資額や手数料を他ロボアドバイザーと比較

会社名 サービス名 最低投資額 手数料
お金のデザイン THEO 1万円 3000万円まで:年率1.0%
3000万円超の部分:年率0.5%
ウェルスナビ WealthNavi 10万円 3000万円まで:年率1.0%
3000万円超の部分:年率0.5%
フォリオ FOLIO 10万円 3000万円まで:年率1.0%
3000万円超の部分:年率0.5%
楽天証券 楽ラップ
(固定報酬型)
10万円 1000万円まで:年率0.702%〜
〜5000万円の部分:年率0.648%〜
楽ラップ
(成果報酬型)
10万円 1000万円まで:年率0.594%+運用益の5.4%〜
〜5000万円の部分:年率0.54%+運用益の5.4%〜

まず、THEO(テオ)の手数料を他社ロボアドバイザーと比較すると、ウェルスナビ社が提供する「WealthNavi」やフォリオ社が提供する「FOLIO」と同じであることが分かります。

例えば、アクティブ型の投資信託などであれば、購入手数料3〜4%程度、運用報酬で1%程度かかってしまうこともよくあります。ですので、そのような投資信託などの他の金融商品と比べると、THEOの手数料は特段高いとは言えないでしょう。

ここで、WealthNaviとTHEOとの違いは、THEO(テオ)は最低投資額が1万円なのに対して、WealthNavi(ウェルスナビ)は10万円からとなっている点です。WealthNaviはサービス開始当初は100万円だったものの、2017年に30万円、2018年に10万円へ変更し、利用者の敷居を徐々に広げていく戦略をとっています。

この戦略によって順調に預かり資産を増やし、預かり資産総額が1400億円以上(2019年5月時点)、ユーザー数が12万人以上と、THEOよりも圧倒的にWealthNaviの方が人気にはなっています。

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THEO(テオ)の運用実績や期待リターンは高いのか?

ただし、手数料が安いからといって、リターンが高くなるとは限りません。

手数料が安いもののリターンがあまりにも低ければ、ロボアドバイザーで資産運用をする意味がそもそもありません。

ここでTHEOの運用手法に着目してみると、THEOの投資スタイルは、世界の経済成長率と同程度の期待リターンである約5%を狙う、国際分散投資のスタイルです。

THEOの公式サイト(https://theo.blue/)に掲載されている運用シミュレーションでは、実際にTHEOに投資をした際の期待リターンは約4.8%となっています。

(追記)2019年時点では1年あたりの期待リターンは8.4%と、下記のように大幅に表示が変更されていました。

正直なところこのような見せ方をパッと変えてしまうのは、企業姿勢として如何なものかと感じましたが、要はこのようなシュミレーションでは、見せ方次第でいくらでも変わってしまうということかと思われます。

ただし、この点ウェルスナビでは、2016年の運用開始当初から、毎月運用実績を公式サイトに掲載しています。

WealthNavi(ウェルスナビ)の運用実績とTHEO(テオ)を比較

WealthNaviの2016年1月のサービス開始から2018年3月までのリターン(円建て)は、+2%〜+18%となっていたことがわかります。

2019年3月までのリターン(円建て)を確認してみても、+7.5%〜+18.6%と、引き続き高いリターンを維持していることがわかります。

そのため、もし仮にWealthNaviの方で運用していた場合、最もリスクを許容しない「リスク許容度1」を選択していない限りは、基本的にはTHEOよりもこれまでの運用実績が良くなっていた可能性は高いと言えるでしょう。

筆者もWealthNaviには口座開設をしていますが、WealthNaviの運用成績は、実際に他社ロボアドバイザーよりも高くなっています。一方で、筆者の友人はTHEOで15万円ほどを運用していましたが、あまり大きなリターンは得られていないようでした。

WealthNaviでは運用シミュレーション(無料)が可能

また、WealthNaviでは公式サイトから無料の資産運用のシミュレーションが可能です。

最初に簡単な6つの質問(年収や金融資産など)に答えることで、自分がWealthNaviで運用した際のシミュレーションを提示してもらえます。また、一度シミュレーションをした後でも、詳細設定から投資金額や期間などを調整することができます。

毎月どのぐらいの金額を積立投資をすれば、希望の資産形成ができるのかなど、さらに細かく様々なパターンに分けてシミュレーションが可能です。

そもそもロボアドバイザーの運用実績はどんなものなのか?を確認したい方は、まずはWealthNaviに無料登録して、実際に運用シミュレーションを試してみるのがおすすめです。

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不動産特化型クラウドファンディングとTHEOのリターンを比較

THEOのリターンは、メガバンクの定期預金よりは当然高いです。

ですが、例えば、全案件不動産担保付きのソーシャルレンディングOwnersBookの場合、年利回りは4%~6%が中心です。このようなソーシャルレンディングサービスと比較すると、THEOはリスクがそれなりにある割に、そこまでハイリターンではないことが分かります。

そのため、このようなTHEOのリターンを鑑みると、OwnersBookのような不動産担保付きソーシャルレンディングを利用するのも一手のようには思われます。不動産担保を取得した上で不動産投資会社に資金を貸し付け、無事返済されればリターンを得られる仕組みであるため、リスクはかなりコントロールされています。

また、OwnersBookなどのソーシャルレンディングの場合は、企業に貸したお金が返ってくるかどうかが大切なため、世界経済や日本の株式市場の動向を気にする必要がほとんどありません。ロボアドバイザーとは異なる性質の金融商品であるため、分散投資をするのであれば、同じロボアドバイザーを2種類利用するのではなく、このような違う性質の金融商品を利用されるのがおすすめです。

なお、OwnersBookは登録や口座維持費が無料、案件への投資手数料も無料ですので、各種手数料面でもメリットがあるサービスです。

ロボアドバイザーTHEO(テオ)のリスクとその対処法とは?

なお、THEO(テオ)のアセットクラスは分散されておりますが、投資をしたからといって、必ず儲かるわけではありません。

THEO(テオ)の運用メンバーには投資のエキスパートが揃っており、公式サイトを確認する限りは非常に優秀なメンバー集まっていると言えるでしょう。ですが、決してTHEOは元本保証の金融商品ではありませんので、当然損してしまう可能性もあります。

公式サイトでも、THEO(テオ)は徹底した国際分散ポートフォリオによる運用を続けることを述べており、基本的には長期間(およそ5年以上)に渡る運用継続を推奨しています。

また、世界経済は年平均4%という持続的な成長を維持しており、マイナス成長となったのは、ここ50年を見ても、リーマンショック後の2009年のみとなっています。

そのため、「自分で株式投資などの投資に取り組むよりも、ロボアドバイザーに資産運用を任せた方が運用実績が良くなるだろう」と考える方には、THEO(テオ)の利用は適していると言えます。

ロボアドバイザーTHEO(テオ)での資産運用がおすすめな人は?

以上になりますが、THEO(テオ)のユーザーは、現状は20代〜30代が多く、体験人数は40万人近くに登ります。

そのため、まずは1万円程度から積立投資をしてみたい、投資経験があまりない若い方に、特に向いている資産運用の手法だと言えるでしょう。

現在口座に眠らせているお金がある方や、毎月円預金で貯金している方などは、THEOで長期的な運用に挑戦してみても良いのではないでしょうか。

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WealthNavi(ウェルスナビ)とTHEO(テオ)の関連銘柄は?

資産運用

ちなみにWeatlhNavi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)などのロボアドバイザーの関連銘柄はあるのでしょうか?

WealthNaviを運営するウェルスナビ株式会社や、THEOを運営する株式会社お金のデザインは、それぞれ大型の資金調達を実施しているものの、未上場企業です。

数十億円もの資金調達を行なっているため、今後上場する可能性はあるかもしれませんが、今のところは両者とも上場していないため株価はなく、株式を購入することができません。

そこで、この記事ではそんな両者の関連銘柄を調査してみました。

ウェルスナビ関連銘柄:SBIホールディングス【8473】

ウェルスナビの関連銘柄については、まずはSBIホールディングス【8473】が挙げられます。SBIグループは、銀行や証券などの各種金融サービスを提供している会社です。

SBIグループはウェルスナビと連携して「WealthNavi for SBI証券」というサービスを提供していますので、関連銘柄として位置付けられるでしょう。

ただし、SBIホールディングスは時価総額が5000億円程度(2019年5月時点)もありますので、そこまでウェルスナビの関連ニュースがSBIの株価に影響を与えるかというと、そうとは言い切れません。

また、SBI証券は「WealthNavi for SBI証券」だけでなく、「THEO」も提供していますので、THEOの関連銘柄としても位置づけることができます。なお、WealthNaviと「WealthNavi for SBI証券」には、商品性自体には特に違いがありません。

ただし、WealthNaviはお釣りで投資ができる「マメタス」を利用できます。マメタスは家計簿アプリのMoney Treeと連携することで利用することができます。

日々お買い物で使うお金のお釣りを利用して、WealthNaviのロボアドバイザーで自動で資産運用を行うことができます。このようなスマホアプリのマメタスの利用も今後検討したい方は、通常のWealthNaviで口座開設をされた方が良いでしょう。

ウェルスナビ関連銘柄:イオンフィナンシャルサービス【8570】

他にも、イオンフィナンシャルサービスも考えられます。イオンフィナンシャルサービスは、イオン銀行や年会費無料のイオンカードなどを提供している会社です。

ウェルスナビは、「WealthNavi for イオン銀行」というサービスも提供しており、イオン銀行に口座を保有の方は、簡単にウェルスナビの利用を始めることができます。

ただし、イオンフィナンシャルサービスは時価総額が5000億円以上(2019年5月時点)もありますので、こちらもウェルスナビの好材料ニュースが株価に与える影響は軽微でしょう。

同じく、じぶん銀行株式会社も、ウェルスナビと提携してWealthNavi for じぶん銀行を提供しています。しかしながらじぶん銀行株式会社は、三菱UFJ銀行とAUファイナンシャルホールディングス(KDDI)という巨大銀行が50:50で出資して設立した会社です。

そのため、こちらもウェルスナビの好材料ニュースがじぶん銀行の株価に影響を与えるかというと、実際のところその影響は軽微かとは思われます。ただし、WealthNaviと連携してサービスを提供している会社であることには変わりありません。

ウェルスナビ関連銘柄:ネクシィーズグループ【4346】

続いて、ネクシーズグループは、LEDレンタル・電子雑誌制作・着物着付け教室など様々な事業を行う会社を傘下に持つ事業持株会社で、現在は東証一部に上場している会社です。

ネクシーズグループは様々な事業を行なっていますが、傘下に「ネクシーズ・トレード」という会社を保有しています。そして、この会社がウェルスナビやSBI証券の口座開設の取次をしているため、ウェルスナビの好材料ニュースが株価に反映されることがあるようです。

ネクシィーズグループは時価総額が300億円程度(2019年5月時点)ですので、SBIやイオンなどと比べると規模は小さいです。そこまで大きな関わりがある会社ではありませんが、ウェルスナビの関連銘柄としてウォッチしておくのも良いかと思われます。

THEO(テオ)関連銘柄は現状なし

続いて、THEOの関連銘柄を検討する際に、THEOを運営する株式会社お金のデザインの資金調達の変遷を確認してみます。

お金のデザインの変遷
  • 2015年12月:約15億円(東京大学エッジキャピタル、グロービス・キャピタル・パートナーズ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、電通デジタル・ホールディングス、伊藤忠商事など)
  • 2016年9月:約8.1億円(ちばぎんキャピタル、静岡キャピタル、ふくおかテクノロジーパートナーズ、丸井グループ、ベネフィット・ワン、東京短資など)
  • 2017年2月:15億円(Fenox Venture Capitalなど)
  • 2017年7月:5億円(新生銀行)
  • 2017年10月:7.8億円(NTTドコモ、第一生命保険、OKBキャピタル)

上記の変遷を確認すると、少々大企業からの調達が多くなっているように見受けられます。

THEOは資産運用でdポイントを貯めることができる「THEO+docomo」のサービスも提供しているため、NTTドコモと関わりが深いようには見受けられます。ただし、NTTドコモほどの大企業ともなると、THEOの好材料ニュースや業績が株価に直接影響するかというと、そうでもないでしょう。

また、tsumiki証券を運営する丸井グループなども出資をしていることから、今後丸井グループとの連携の可能性などはあるのかもしれません。今の所tsumiki証券では、ひふみ投信やセゾン投信などの特定の投資信託しか購入することができません。

ラインナップとしては当サイトでもおすすめしている優良な投資信託しか取り扱っていないため筆者としては好感が持てますが、今後ロボアドバイザーなども取り扱った場合、丸井グループの株価が上昇する可能性などはあるのかもしれません。

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