ウェルスナビ分配金の利回りは高い?米国高配当株と比較した結論

ロボアドバイザーのウェルスナビには分配金があります。

株式投資をすると、銘柄によっては配当金があります。大きな金額を高配当株に投資していれば、その配当金だけで生活を送ることができると言われることもあります。

そのためには、かなり大きな金額での投資が必要にはなりますが、ウェルスナビにもその配当金のようなものとして分配金がありますので、今回はそちらの口コミも含めて特徴をご紹介します。

ウェルスナビの分配金・配当金に関する口コミ

ネット上の口コミを見ると、ウェルスナビの分配金が手数料分を上回ったという口コミが多いようでした。

確かに筆者も実際にウェルスナビを利用していて分配金を受け取ったことがありますが、上記のように分配金が手数料を上回っていました。

ウェルスナビの分配金とは?配当の特徴や疑問点を解説

ウェルスナビの分配金とは、ETFが保有する株式や債券などから支払われる配当や利子を原資とした、ETFの投資収益の一部です。ETFを購入した投資家に対して、保有口数に応じて分配されます。

ウェルスナビの分配金はどこからいつもらえる?

分配金が発生するタイミングは、ウェルスナビのポートフォリオのETFの銘柄によって異なります。ウェルスナビで投資対象としているETFの中には、毎月分配を予定しているものと、3ヶ月に一度の分配を予定している銘柄があります。

  • 毎月:AGG、TIP
  • 3ヶ月ごと(3月、6月、9月、12月):VTI、VWO、VEA、IYR

上記はあくまで予定であり、分配金が発生しない場合や、分配の時期が変更となる場合もあります。また、当然ですがGLD(ゴールド)では分配は行われません。

ウェルスナビの分配金にかかる税金はどうなる?

ウェルスナビの分配金については、特定口座、一般口座にかかわらず、受け入れ時は、米国および日本国内でそれぞれ源泉徴収が行われます。そのため、税金は源泉徴収されているという認識で良いでしょう。

ちなみにウェルスナビの公式サイトにも記載がありますが、海外ETF(上場投資信託)の分配金は海外で課税(源泉徴収)され、その差し引かれた金額に対して、国内でも課税されます。そのため、確定申告をすることで、一定額を限度として支払った税額を日本の所得税・住民税から控除することができます。筆者も実際に確定申告時にはこの対応を行なっています。

ウェルスナビの分配金は再投資すべき?

資産運用

ちなみに受け取った分配金は再投資に回すべきなのでしょうか。筆者としては、ほったらかしの資産運用をするのであれば、再投資をするのが良いとは考えています。

米国高配当株に投資を行っている際も、筆者の場合は基本的に再投資に回しています。長期間利益を確定する予定もないため、そのまま長期で保有し続けようと考えています。

再投資することで資産運用の複利効果をさらに拡大させることができ、雪だるま式に資産が増えていきますので、基本的には配当を投資するのがおすすめです。

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ウェルスナビの分配金の利回りは高い?投資先ETFの配当利回りを確認

ウェルスナビの投資先の銘柄の詳細を確認してみると、以下となります(※概要はBloombergから引用)。

AGG:3.65%

iシェアーズTIPS ETF(iShares TIPS ETF)は米国籍のETF(上場投資信託)。ブルームバーグ・バークレイズ米国物価連動国債指数に連動する投資成果を目指す。同指数は、米国物価連動国債(「TIPS」と呼ばれる)の値動きの指標となる。

TIP:1.12%

iシェアーズTIPS ETF(1.12%)※ブルームバーグ・バークレイズ米国物価連動国債指数に連動する投資成果を目指す

VTI:2.16%

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。CRSP米国総合指数のパフォーマンスに連動する投資 成果を目指す。あらゆる時価総額規模の米国株式を保有。米国株式市場全体を投資対象とする。3500以上の銘柄を保有し、時価総額ベースでウエートを算定。

VWO:5.01%

バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF(Vanguard FTSE Emerging Markets ETF) は米国籍のETF(上場投資信託)。FTSEエマージング・マーケッツ・インデックスに連動 する投資成果を目指す。ブラジル、ロシア、インド、台湾、中国、南アフリカなど、世界中の新興国市場で大型・中型株を保有する。時価総額加重型。

VEA:3.99%

バンガードFTSEディベロップド・マーケッツETF(Vanguard FTSE Developed Markets ETF)は米国籍のETF(上場投資信託)。FTSE先進国(除く米国)インデックスに連動する投 資成果を目指す。世界の大型・中型公益事業株を保有。西欧・アジア太平洋地域を中心に投資する。四半期ごとに時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定し、リバランスする。

IYR:3.83%

iシェアーズ米国不動産ETFは米国籍のETF(上場投資信託)。ダウ・ジョーンズ米国不動 産指数に連動する投資成果を目指す。対象指数とほぼ同じ比率で米国不動産株に投資する。

これらを平均すると3.29%ですので、おそらくですが少なくとも3%程度の配当は期待できるように思われます。

そのため、年率1%程度のウェルスナビの手数料分はほとんどこの配当でまかなうことができる可能性が高いとも言えます。かつ、この分配金を再投資をすることでさらなるキャピタルゲインを将来的に見込めるとは思われます。

ウェルスナビの分配金利回りを米国高配当株の配当利回りと比較

米国株投資

ちなみに、米国の高配当株には例えば以下のような有名な銘柄がありますが、筆者も積立投資をしていますが、だいたい利回りは2%台が多いです。

  • AXP(アメリカン・エキスプレス):1.37%
  • PG(プロクター・アンド・ギャンブル):2.38%
  • JNJ(ジョンソン・エンド・ジョンソン):2.61%

確かに、自分で米国株含めて世界中に株式投資をして、オリジナルのポートフォリオを作ってウェルスナビよりも高いパフォーマンスを狙うこともできなくもないかもしれません。

ですが、それには手間もかかりますし、定期的に投資先が問題ないかのチェックも必要になります。それであれば自分は本業に集中して、資産運用は完全にウェルスナビにお任せしてしまった方が、他のことに時間を使えるので良いようには思われます。

よほど個別株への投資を検討することが好きな方以外は、ウェルスナビを使って世界中に国際分散投資をしてしまった方が、初心者が自分で銘柄を選定して投資を行うよりも資産は増える可能性が高く、簡単で手間もかからないと言えるでしょう。

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ウェルスナビの手数料(信託報酬)は高い?アクティブ型の投資信託と比較すると安い

まず、ウェルスナビの手数料は高いのか?という観点では、アクティブ型投資信託よりは安いと言えるでしょう。筆者が毎月積立投資をしているアクティブ型の投資信託である「ひふみワールド」という世界株に投資をする投資信託は、年間の信託報酬(手数料)は約1.48%です。

主に日本の成長株へ投資を行っていた「ひふみ投信」の実績が優れいていたことから、ウェルスナビよりもさらに高い手数料になっています。このように本気で高いパフォーマンスを狙う投資信託の場合は、それなりにコストは高くつくと言えるでしょう。

ウェルスナビの手数料は長期割引あり

一方で、ウェルスナビの手数料は長期での割引もあります。

50万円以上であれば0.01%ずつ、200万円以上であれば0.02%ずつ、最大で0.90%まで手数料が割引されます。このような長期割引の制度は、他のロボアドバイザーのTHEOやFOLIOなどにもありませんので、この点でもウェルスナビにはメリットがあります。

これから長期的な資産形成を行っていきたい投資の初心者の方などは、ウェルスナビなどのロボアドバイザーの口座開設を検討されてみても良いのではないでしょうか。

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