「WealthNavi for 東京海上日動」は、ロボアドバイザー「WealthNavi」を、東京海上日動の確定拠出年金を利用中のユーザー向けにカスタマイズしたサービスです(東京海上日動の企業型確定拠出年金のご加入者向けサービスですが、一部対象外となるプランもあります)。
今回は公式サイトのウェルスナビを使って実際に資産運用を行なっている筆者の経験も踏まえて、WealthNavi for 東京海上日動の特徴やメリットとデメリット、利用がオススメな方などをご紹介します。
ロボアドバイザーのWealthNavi for東京海上日動とは?
そもそも『ウェルスナビ』は完全に資産運用をお任せできる、ロボアドバイザーです。
最初に6つの簡単な質問に答えるだけで、ウェルスナビが最適な資産運用プランを提案してくれます。ウェルスナビに口座を開設して資金を入金すると、プランに応じて自動で国際分散投資を行ってくれます。
下記は筆者のポートフォリオですが、具体的には米国株・日欧株・新興国株・米国債券・金・不動産に国際分散投資をしてくれます。
ノーベル賞受賞者が提唱する理論に基づくアルゴリズムを利用して資産は運用され、税金の計算や資産のリバランスなども自動で行ってくれます。
手数料は年間1%程度で長期運用による割引もあり、完全に資産運用をお任せすることが可能です。日々の仕事が大変で資産運用にまで手が回らない方や、ほったらかしの投資をしたい方、資産運用の初心者にはおすすめの資産形成手段です。
2016年のサービス開始からユーザー数や預かり資産残高は増加
【公式サイト】https://www.wealthnavi.com/performance
ウェルスナビは2016年のサービス開始から順調にユーザー数を増やし、2020年2月13日時点でユーザー数は28万人を突破し、
2019年12月末時点の運用実績も、ウェルスナビの公式サイトを確認すると、サービス開始からの運用成績もプラスになっていますので、一定のパフォーマンス実績のあるサービスです。公式サイトでは今後何十年もの資産運用のシミュレーションができますので、長期的な資産形成を行っていきたい方に向いています。
通常のWealthNaviとWealthNavi for 東京海上日動の違いやデメリット
通常の公式サイトから口座開設を行うウェルスナビ(WealthNavi)とは異なり、WealthNavi for 東京海上日動にはデメリットもあります。
WealthNavi for 東京海上日動には手数料の長期割引がない
まず、WealthNavi for 東京海上日動を利用する場合は、通常のウェルスナビでは利用することができる、手数料の長期割のサービスがありません。
ウェルスナビの長期割では、50万円以上なら0.01%ずつ、200万円以上なら0.02%ずつ、最大0.90%まで手数料を割引してもらえます。そのため、ウェルスナビを使って長期的に資産形成をしていきたい方にとっては、手数料面ではWealthNavi for 東京海上日動はデメリットになります。
サービスのアップデートが遅い可能性がある
もう一つの大きなデメリットは、サービスのアップデートが最初でない可能性が高い点です。
通常、サービスのアップデートがあった場合、まずは公式のウェルスナビに反映されることが考えられます。その後、ウェルスナビの提携先のサービスに波及していくことが考えられますので、最初にアップデートのメリットを享受したい場合も、公式サイトから申し込みをされた方が良いでしょう。
WealthNavi(ウェルスナビ)を利用するメリットとデメリット
そもそも資産運用としてウェルスナビを利用するメリットとデメリットを、あたらめてまとめてみます。
ウェルスナビを利用するメリット
- 完全にほったらかしの資産運用が可能
- 資金を入金するだけで国際分散投資が可能
- 事前に将来の資産運用シミュレーションが可能
- マイナンバーカードがあれば口座開設がとても簡単
- アクティブ型投資信託などよりも安い手数料(年間1%)
- これまでにも運用実績がある
- 2段階認証などのセキュリティ設定がある
- 源泉徴収ありの特定口座に対応(面倒な確定申告が原則不要)
- 自動税金最適化サービス『DeTAX』がある
- 申告分離課税が適応されるため利益に対して一律20.315%の税率
- スマホアプリでも取引ができる
筆者が実際にウェルスナビを利用して感じているメリットは、本当にほったらかしで良い点です。
ほったらかしの資産運用で資産が増えていくのであれば、それに越したことはありません。そこまで高いリターンを見込みすぎなければ、十二分に資産運用として成立していると言えます。
ウェルスナビを利用するデメリット
- 元本保証ではない
- NISAの利用ができない
- (株式投資などよりも)そこまでリターンが高くならない
一方で、デメリットで元本保証ではないというのは、一般的な金融商品と同じです。ただし、長期的に考えれば世界経済は成長していますので、そこに国際分散投資をしているウェルスナビにくっついていくのは悪くない考えでしょう。
また、証券会社のNISA口座のような利用の仕方はできません。さらに、株式投資などのように、短期間で資産を2倍や3倍にできる可能性のある投資先ではありませんので、基本的にコツコツと長期的に資産形成をしたい方向けの金融商品です。
ただし、ウェルスナビには申告分離課税が適応されます。ですので、たとえウェルスナビでどんなに利益が出ても、給与所得などの他の所得とは合算されず、一律20.315%の税率ですむ点はメリットです。
WealthNavi(ウェルスナビ)の始め方【土日でも開始可能】
WealthNavi(ウェルスナビ)の始め方はとても簡単です。まずは公式サイトから、メールアドレスで無料登録を行います。その後、マイナンバーの画像などの本人確認書類を提出すれば、後日自宅にハガキが届きます。
そちらのハガキを受け取り、マイページで運用プランを5種類の中から選択し、資金を入金すれば、土日でも簡単に資産運用を始めることができます。また、積立投資の設定をしておけば、完全にほったらかしでOKの資産運用ですので、日々本業が忙しい方でも問題ありません。
実際に筆者の場合は10万円の資産が開始2ヶ月で106,600円以上に成長し、ウェルスナビの運用パフォーマンスに驚きました。長期的にコツコツと資産形成を進めていきたい方などは、長期で運用すると手数料が安くなる公式サイトのWealthNaviで資産運用を始められるのがおすすめです。