2019年4月にSBIネオモバイル証券が誕生したことで、WealthNavi for ネオモバという、1万円から始められるロボアドバイザーのサービスも誕生しました。
これまで通常のWealthNaviは最低投資金額が100万円、30万円、10万円と下がってきたものの、まだまだ1万円からは投資ができませんでした。
しかしながら、Tポイントを使って数百円から株式投資ができる「SBIネオモバイル証券」が誕生したことで、WealthNavi for ネオモバという、1万円からできるロボアドバイザーも同時に誕生しました。
筆者もSBIネオモバイル証券を使ってTポイント投資を実践しており、WealthNaviでロボアドバイザーの資産運用を実践していますので、今回はこちらの1万円からできるロボアドバイザーWealthNavi for ネオモバのメリットとデメリットを検討し、利用がおすすめな方をご紹介します。
1万円からのロボアドバイザーのメリットとデメリット
1万円からのロボアドバイザーWealthNavi for ネオモバには、メリットとデメリットがあります。まずメリットとしては、以下が挙げられます。
- 1万円という少額から投資ができる
- 入金するだけで簡単に始められる
- 一度投資をしたらほったらかしで良い
- 自動で国際分散投資してくれる
- 自動で税金計算をしてくれる
- 自動でリバランスをしてくれる
- 日々の株価の変動が気にならない
一方で一番のデメリットとしては、以下が挙げられます。
- 十分な資産形成を行うためには資金を追加する必要がある
- ネオモバは月額220円(Tポイント200ptが毎月付与)かかる
少額から投資ができるため、始める敷居は低いのですが、十分な資産形成を行うためには長期的には資金を追加していく必要があります。
もちろん運用パフォーマンスを鑑みて資金を追加していくのは良いのですが、1万円のみで十分な資産形成ができるかというと、そうとは言い切れないでしょう。そのためWealthNavi for ネオモバを利用する場合は、長期的には資金を追加していく気がある方や、ロボアドバイザーがどんなものかを知りたい方には良いでしょう。
WealthNavi for ネオモバとは?1万円からのロボアド資産運用
WealthNavi for ネオモバは、WealthNaviシリーズで初の1万円から始められるおまかせ資産運用です。
積立も5千円/月から行うことができるため、投資初心者でも始めやすいのが特徴です。ちなみにWealthNavi運営会社のウェルスナビ株式会社は、2020年12月に東証マザーズに上場しました。
(参考)WealthNavi提供のウェルスナビ株式会社の会社概要
- 会社名:ウェルスナビ株式会社(英語名:WealthNavi Inc.)
- 代表者:代表取締役CEO 柴山和久
- 設立:2015年4月28日
- 所在地:東京都渋谷区渋谷2-22-3 渋谷東口ビル9F
- 資本金:57億7,682万円(資本剰余金含む)※2019年12月26日時点
- 事業内容:金融商品取引業
- 免許:関東財務局長(金商)第2884号
- 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会、一般社団法人 日本資金決済業協会
- URL:https://www.wealthnavi.com/
なお、通常のWealthNaviでは最低投資金額が10万円からで、その後の入金も3万円以上でなければ入金できません。そんなWealthNavi for ネオモバを始めるためには、まずはネオモバイル証券に口座開設が必要です。
WealthNavi for ネオモバの口座開設は簡単で、まずはSBIネオモバイル証券の公式サイトに移動します。
WealthNavi for ネオモバの口座開設の手順
その後、ネオモバイル証券に口座開設を完了させ、クレジットカード登録を行います。そうすると、WealthNavi for ネオモバの口座開設が可能になります。
そこからWealthNavi for ネオモバの口座開設を完了させると、ネオモバを利用することができます。ただし、筆者の場合はWealthNaviとSBIネオモバイル証券は、それぞれ口座を別に保有しています。
WealthNaviは公式サイトから口座開設して保有する理由
WealthNaviをWealthNavi for ネオモバではなく本家の公式サイトで口座開設して資金を運用する理由は、長期割引(手数料割引)が存在するからです。50万円以上なら0.01%ずつ、200万円以上なら0.02%ずつ、最大0.90%まで手数料が割引されます。
長期で資産形成をするなら手数料は安いに越したことはない
実際、長期でコツコツと資産形成をしていきたい方にとっては、少しでも手数料は低い方が良いです。また、資産運用はある程度のまとまった金額を投資しないと、リターンもほとんどなくなってしまいます。
本家のWealthNaviでは、そもそも最低投資金額が10万円からとなっています。実際のところ、ある程度のリターンを出すには10万円からの投資がおすすめです。
本家のWealthNaviで10万円を2ヶ月資産運用した結果
実際に筆者が10万円ほど投資したWealthNaviは、運用開始から2ヶ月で上記のように6,000円以上増えています。年間の手数料が1%だったたとしても、十分に含み益分のリターンで手数料は賄える見込みです。
完全にほったらかしの資産運用でこれだけ増えていますので、かけた手間や時間に対してはとても大きなリターンとなっています。初心者の方は「いつ始めたら良いかわからない…」と感じるかもしれませんが、ウェルスナビはいつ始めるにせよコツコツと長く続けることが大切です。
筆者の場合は米国株式市場が暴落した時がチャンスだと感じて始めましたが、なかなか絶対に良い投資タイミングというのは決めるのが難しいのが実情です。コツコツと毎月決まった日付に積立投資を行うのが、初心者には始めやすい方法と言えるでしょう。
1万円からのロボアドバイザーTHEO(テオ)とウェルスナビ for ネオモバの比較
ロボアドバイザーのユーザー数・預かり資産No.1サービスはウェルスナビですが、ウェルスナビの場合は最低投資額が10万円からとなります。一方、THEO(テオ)は1万円からロボアドバイザーを利用することができます。
ロボアドバイザーのTHEOも、基本的な機能はウェルスナビと変わりませんが、ウェルスナビが7種類のETFに投資を行うのに対して、THEOの場合は最大30種類のETFに投資を行うため、230通りの運用パターンがあるのが特徴です。
運用報酬については、THEOもWealthNaviも変わらず預かり資産残高に対して年率1%の手数料がかかります。ただし、3000万以上の部分に対しては年率0.5%となります。
また、WealthNavi for ネオモバがTポイントを利用できるのに対して、THEOの場合はドコモと提携して、dポイントがたまるTHEO+DOCOMOのサービスも展開しています。そのため、DOCOMOのdポイントユーザーの方は、THEO+DOCOMOを利用されるのが良いでしょう。
一方で、Tポイントを貯めていてそのポイントを利用してロボアドバイザーを始めたい人は、WealthNavi for ネオモバを利用されるのが良いでしょう。
【追記】WealthNavi for SBI証券は長期割なしで手数料高い?口座開設はおすすめできない?
また、2020年1月10日から、SBI証券総合口座と「WealthNavi for SBI証券」口座間で資金を直接振り替える(送金する)ことができるようになりました。これまで両社の口座間で資金を移動させるには、一度銀行口座に出金したのち改めて入金を行う必要がありました。
ですが、この連携によって、原則として銀行口座を経由することなく、SBI証券総合口座から「WealthNavi for SBI証券」口座、あるいは「WealthNavi for SBI証券」口座からSBI証券総合口座へ資金を直接振り替える(送金する)ことができるようになりました。ただし、口座間で振り替えられる金額は、資金決済法に基づき、1日あたり100万円が上限となっています。
筆者個人的にはこのようなサービス連携があったところで、WealthNavi for SBI証券は手数料メリットがないので特段口座開設の必要がないかなという結論ですが(SBI証券自体は便利なサービスなので筆者も使っていますが)、その理由と共に今回はWealthNavi for SBI証券と公式WealthNaviについてご紹介します。
WealthNavi for SBI証券の口コミや評判について
WealthNavi(ウェルスナビ) for SBI証券、はじめてみます☆こちらも長期に渡り、着実に^^ また実績報告します! pic.twitter.com/bRkL3I5WBj
— yutaka (@yutaka_117) January 21, 2020
Wealthnavi for SBI証券に200,000入れて半年ぐらい放置していたら,201,909円になりました
— たきたき (@taki__taki__) September 12, 2019
WealthNavi、for SBI証券のやつでやってるんだけど本家の方に移したいなー。もしくは長期割りをfor SBI証券にも…
— Yuki AKAMATSU (@ukstudio) June 22, 2019
まず、上記の口コミにもあるように、WealthNavi for SBI証券とWelathNavi本家(公式)には少し違いがあります。大きなところでは、WealthNavi公式には長期の資産運用で手数料割引があるのですが、WealthNavi for SBI証券にはそのような手数料割引がありません。
WealthNavi公式から口座開設を行えば、50万円以上なら0.01%ずつ、200万円以上なら0.02%ずつ、最大0.90%まで、長期の資産運用に応じて手数料が割引になります。そのため、手数料面を安く資産運用したい方には、公式のWealthNaviでの口座開設がおすすめです。
WealthNavi for SBI証券とWealthNavi公式の違い
「WealthNavi for SBI証券」は、ロボアドバイザー「WealthNavi」を、SBI証券に口座をお持ちの方向けにカスタマイズしたサービスです。
ウェルスナビは、ノーベル賞受賞者が提唱する理論に基づき、6~7つのETF(上場投資信託)を通じて、世界約50カ国1万1000銘柄に分散投資してくれます。資産配分の決定から発注、積立、リバランス、税金最適化まですべて自動で行ってくれます。
WealthNaviのみならず、WealthNavi for SBI証券もサービス開始から約2年11カ月となる2020年1月9日時点で、預かり資産が500億円を突破しており、順調にサービスは成長しています。
ウェルスナビは20~50代の働く世代向けにおすすめの資産運用サービス
ウェルスナビは20~50代の働く世代を中心に利用されています。最初に簡単な5つの質問に答えるだけで、一人ひとりに合った運用プランを提案してもらえて、インターネットバンキングから資金を入金するだけで、簡単に資産運用を始めることができます。
いつでも資産の状況をスマホアプリからでも簡単に確認できますので、忙しく働く世代でも、すきま時間で将来に向けた資産運用を手軽に行うことが可能です。筆者も実際に公式のウェルスナビで運用したところ、以下のように開始3ヶ月で+6%以上のリターンを得ることができました。
ウェルスナビ は、資産運用の目標達成をサポートする「ライフプラン」、少額でも最適なポートフォリオを実現する「ミリトレ(少額ETF取引機能)」、「AIによるアドバイス機能」、「リバランス機能付き自動積立」、「自動税金最適化(DeTAX)機能」など多彩な機能が搭載されています。
本当に一度投資をしたらほったらかしで問題ありませんし、自動で積立投資を行うことができます。運用手数料は預かり資産の1%のみで、資産運用アルゴリズムをホワイトペーパーで公開しており、ホームページ上で確認も可能です。