トラノコ投資の評判は?デメリットとメリットをマメタスと比較

とら

おつりで投資ができるトラノコの口コミです。

今回はトラノコのデメリットやメリットを、類似サービスであるロボアドバイザーのウェルスナビが提供する「マメタス」と比較しつつ、利用がおすすめな方をご紹介します。

おつりで投資「トラノコ」とは?

トラノコは、毎日のおつりを自動で投資に回せるサービスです。投資といっても運用はプロがしてくれますので、そこについては特に気にする必要はありません。

「おつりで投資」というのは、実際に発生したおつりを積み立てるのではありません。まずは、100円・500円・1,000円の中から金額を設定します。

例えば「100円」を設定した場合、540円の支払いをする時に「100円」で支払うことになりますので、100円×6枚-540円=「60円」のおつりが積立資金となります。

そしてこの資金を、資産運用のプロが勝手に運用してくれます。トラノコは日本では新しく始まったサービスですが、米国では既に数年前から人気のサービス(Acorns・Moneyboxなど)として盛り上がっているようです。

セブン銀行やニッセイキャピタル、リアルワールドなどの上場企業がトラノコを支援していますので、今後の期待値も高いサービスと言えるでしょう。

トラノコの評判は?ネガティブな口コミも多いが実際は…

トラノコは、インターネット上では「面白いサービス」「魅力的なサービス」との口コミも多いです。

ですが一方で、トラノコは当初3ヶ月間は無料ですが、その後月額300円の利用料がかかりますので、この点についてはネガティブな口コミが多いです。

それでは実際にこちらの手数料について、類似サービスのマメタスと比較しながら検討します。

トラノコ投資とウェルスナビのマメタスとの比較

マメタス
出典:https://www.wealthnavi.com/mametas

ロボアドバイザーを提供するウェルスナビ株式会社は、マメタスというおつりを投資に回せるサービスを提供しています。マメタスは、クレジットカード等での買い物の「おつり」が、ロボアドバイザーにより資産運用されます。

トラノコと何が違うかを確認するために、マメタスとトラノコの特徴を比較してみます。

トラノコとマメタスの特徴まとめと比較

トラノコ マメタス
月額利用料 300円(最初の3ヶ月は無料) 無料
手数料 純資産総額の年率0.3%
ETF売買手数料は年率0.06~0.1%
監査費用は年率0.1%
預かり資産評価額の年率1%
(預かり資産3,000万円超の部分は0.5%)
最低投資額 5円 10万円
運用者 投資のプロの人(ファンドマネージャー) AI(ロボアドバイザー)
運用スタイル 3種類から選択可能(安定重視・バランス重視・リターン重視) 国内外ETFの購入による国際分散投資(利用者が回答したアンケートに基づきAIが詳細を決定)
提携家計簿アプリ マネーフォワード、zaim、マネーツリー マネーツリー
公式サイト https://toranoko.com/ https://www.wealthnavi.com/mametas

上記の比較表を確認してみると、トラノコには月額利用料が300円ありますが、年間でかかる手数料は0.3%(信託報酬)ですので、マメタスの年率1%よりも安いことがわかります。

しかしながら、より詳細に計算してみると、積み上がった金額によってお得かどうかが異なることが分かります。

積み上がった金額が30万円の場合

  • トラノコ:月額利用料300円×9ヶ月=2,700円、30万円×年率0.3%=900円→合計3,400円
  • マメタス:30万円×年率1%=3,000円→合計3,000円

まず、年間30万円を積み立てた場合は、手数料面ではマメタスの方が安いようです。

積み上がった金額が40万円の場合

  • トラノコ:月額利用料×9ヶ月=2,700円、40万円×年率0.3%=1,200円→合計3,900円
  • マメタス:40万円×年率1%=4,000円→合計4,000円

次に、年間40万円を積み立てた場合は、初年度では月額利用料が3ヶ月無料なこともあり、手数料面ではトラノコの方がお得になるようです。

ですので、大体毎月4~5万円程度を積み立てる自信のある方はトラノコを使っても良いのではないでしょうか。

どちらの運用実績が良いかは未定だけども…(2018年追記)

ですが、実際のところ積み立てたお金に対して、マメタスとトラノコのどちらの運用実績が良くなるのかは、最終的には1年後になってみないとわかりません。また、ご自身が選択した運用のスタイルによってもリターンは異なるでしょう。

ただし、これまでにもウェルスナビは運用実績がありますので、すでに運用実績があるサービスを利用したい場合は、ウェルスナビを利用されるのが良いでしょう。

(追記)2019年時点では、ウェルスナビの運用実績はサービス開始以来から一般的な投資信託などよりも高いリターンを維持しています。

トラノコの運営会社の信頼性


トラノコの運営会社の概要は以下になりますが、資本金が6億円以上あるのは安心感があります。

会社概要
  • 会社名:TORANOTEC株式会社
  • 事業内容:金融サービス投資、フィンテック開発、アプリ運営
  • 代表者:代表取締役社長 ジャスティン・バロック
  • 資本金:621百万円(資本準備金含む)
  • 設立年月日:2016年8月17日
  • 所在地:東京都港区虎ノ門4-3-1城山トラストタワー27階

また、冒頭でもお伝えした通り、セブン銀行やニッセイキャピタル、リアルワールドなどの上場企業が資本提携しています。

そのため、明日潰れるような会社ではないことは確かでしょう。

代表取締役社長 ジャスティン・バロック氏の経歴

ステート・ストリート・グループで18年にわたり証券、投資顧問、銀行業務を担当。

2004年から2015年までステート・ストリート・グローバル・マーケッツ証券の代表取締役、ステート・ストリート銀行の在日代表、ならびにステート・ストリート・グループの証券部門のアジア環太平洋地域のトップとして、グローバルでビジネスの展開を主導。2016年8月にTORANOTEC株式会社を設立、代表取締役社長を務める。

ニューサウスウェールズ大学商学部卒業、同大学経済修士課程修了

取締役シニア・マネージング・ディレクター 藤井 亮助氏の経歴

プライスウォーターハウスクーパースコンサルティング(現日本IBM)において、戦略立案、事業構築プロジェクトを担当。

2001年よりタワー投資顧問において日本株ヘッジファンドのポートフォリオ・マネジャー、2006年より日本株ヘッジファンドのオーシャンアセットマネジメント設立に参画、マネジメントディレクターを歴任。

2010年、クックパッドに参画し、社長室経営企画・新規事業立ち上げ、戦略的M&A、グループ会社支援を主導。2016年8月、TORANOTEC株式会社に参画、取締役シニア・マネージング・ディレクターを務める。

神戸大学経済学部卒業

取締役、TORANOTEC投信投資顧問(株)社長 小山 卓也氏の経歴

野村證券で21年にわたり、リサーチ、機関投資家営業、ドイツ現地法人CEOを歴任した後、外資系資産運用会社の営業責任者、経営ポジションを歴任。2014年より日興アセットマネジメントの専務執行役として2年間海外営業及び国内機関投資家営業を統括。2016年11月1日より現職。

慶応大学経済学部卒業、南カリフォルニア大学経営大学院修了(MBA)

出典:おつりで投資トラノコの公式サイト

以上のように取締役の経歴を確認してみても、かなりのエリート揃いですので、今後の発展が期待できる会社と言えるでしょう。

トラノコとマメタスの比較に関するまとめ

まとめ

以上より、トラノコはサービスとしては面白いですし、会社への信頼性や今後の期待もあります。そのため、大体毎月4~5万円程度を積み立てる自信のある方は、トラノコを利用しても良いのではないかとは思います。

一方、10万円程度を一度預けたらほったらかしで良い「マメタス」を利用されたい方は、まずはウェルスナビに口座開設をして、自動積立を設定する必要があります。

自動積立の設定は、ウェルスナビに無料登録すれば簡単にできますので、完全お任せの資産運用の方に関心のある方は、ウェルスナビを利用されるのがおすすめです。

ぜひ自分にあった資産運用スタイルで、こつこつと資産を形成していきましょう。