これから儲かる投資とはなんでしょうか?
人はついつい「儲かる」という単語に食いついてしまいがちですが、結論からお伝えすると、直近で注目できる投資先対象は「未上場企業(ベンチャー企業)への投資」や「貸付ファンドへの投資」です。
2017年は「仮想通貨」が非常に注目されていましたが、2018年にはバブルが弾けました。2021年は「米国株」「グロース株」「暗号資産」などが注目されましたが、2022年にはそのバブルは弾けました。
そのため、今からは景気動向や株式市場に左右されづらい未公開株(非公開株)投資や貸付ファンドへの投資などへの分散投資を行うのが無難でしょう。
未上場企業(ベンチャー企業)投資のファンディーノ(FUNDINNO)
【公式サイト】https://fundinno.com/
まず一つ目は、未上場企業に投資ができる、株式投資型クラウドファンディングの『ファンディーノ』です。株式市場や世界経済の先行きが不透明な現在は、それらに左右されない未上場企業への投資が良いでしょう。
何故ならば、景気動向に左右されず、当たればハイリターンな投資だからです。これまで個人投資家は今後成長が見込まれるベンチャー企業への投資はできませんでしたが、ファンディーノではネットを通じて簡単に投資が可能になりました。
筆者も実際にファンディーノを通じて株式会社nommocに投資を行っています。
ただし、未上場企業への投資はハイリスクハイリターンのため、利用できる投資家が限られています。具体的には、20才以上で金融資産300万円以上、かつ投資経験1年以上の方のみが利用できます。
筆者も実際にファンディーノを通じてベンチャー企業に投資をしていますが、日々の株価変動などを気にすることもありません。利益確定はM&Aされた時やIPOになりますので、それまで長期的にベンチャー企業の応援ができる方におすすめです。
貸付ファンド投資のファンズ(funds)なら利回り1.5〜6%程度
【公式サイト】https://funds.jp/
ファンディーノだとリスクが高いと感じた方におすすめなのが、『ファンズ(Funds)』です。ファンズ(funds)は2019年から株式会社クラウドポートが新しくスタートしたコツコツ型の資産運用サービスで、貸付ファンドに投資できる投資商品です。
投資家である私たちは、ファンド組成企業に投資を行います。そのファンド組成企業が、上場企業などの借り手にお金を貸し付け、無事上場企業がお金を返済した場合、投資家である私たちに金利分の分配がなされます。
これまでに似たような仕組みにソーシャルレンディング がありましたが、ソーシャルレンディング の場合は基本的に貸付先が上場企業になることはありませんでした。しかし、fundsはそこまで高くない利回りで、より信頼性が高いと思われる上場企業に投資をすることで、ミドルリスク・ミドルリターンの投資商品を実現しました。
口座開設手数料や口座維持手数料、取引手数料などはかからず、年間利回り1.5%〜6%程度が狙えるため、個人投資家にとても人気になりつつあります。近年は案件募集の開始と同時に募集金額が埋まってしまうことが多発したため、現在は先着申し込みと抽選申し込みの2種類ができるようになっています。
安定的にコツコツリターンを得るならロボアドバイザー投資
上記の他に安定的にリターンを得たい方には、ロボアドバイザー投資の『ウェルスナビ』がおすすめです。
筆者は2019年6月からロボアドバイザーNo.1のWealthNavi(ウェルスナビ)で10万円ほどの資産運用を再開し、約1.5ヶ月で+6.6%以上のリターンを得ることができました。
ウェルスナビの場合は、無料の口座開設が完了したら、資金をネットバンクから入金して、運用プランを選択するだけです。あとは自動で国際分散投資をしてくれます。
ポートフォリの資産クラスは米国株、日欧株、新興国株、米国債券、金、不動産となっており、万一何かの金融危機が起きた時にも対応できるように分散投資されています。
資産のリバランスも税金の最適化も自動で行ってくれて、年率1%程度の手数料で完全お任せの資産運用が可能です。
2017年はハイリスクハイリターンだった仮想通貨投資
以上が現在のおすすめどころですが、2017年は「仮想通貨」の年だったと言えるでしょう。それでは実際に、仮想通貨でどれぐらい儲かったのでしょうか。
仮想通貨の年間リターン実績一覧(2016年〜2017年)
仮想通貨 | 単位 | 2015年9月末 | 2016年9月末 | 2017年9月末 | 倍率 |
ビットコイン | BTC | 約236$ | 約605$ | 約4,163$ | 約6.8倍 |
ライトコイン | LTC | 約2.9$ | 約3.8$ | 約54.3$ | 約14.2倍 |
モナーコイン | MONA | 約0.09$ | 約0.03$ | 約0.4$ | 約13.3倍 |
リップル | XRP | 約0.005$ | 約0.008$ | 約0.19$ | 約23.7倍 |
イーサリアム | ETH | 約0.6$ | 約13$ | 約291$ | 約22.3倍 |
イーサリアムクラシック | ETC | 誕生未済 | 約1.2$ | 約12.5$ | 約10.4倍 |
オーガー | REP | 誕生未済 | 約11.5$ | 約20.6$ | 約1.7倍 |
ネム | XEM | 約0.0001$ | 約0.004$ | 約0.23$ | 約57.5倍 |
リスク | LISK | 誕生未済 | 約0.23$ | 約5.67$ | 約24.6倍 |
ファクトム | FCT | 誕生未済 | 約2.9$ | 約18.3$ | 約6.3倍 |
ダッシュ | DASH | 約2$ | 約12$ | 約327$ | 約27.2倍 |
モネロ | XMR | 約0.4$ | 約8.4$ | 約94.5$ | 約11.25倍 |
ジーキャッシュ | ZEC | 誕生未済 | 誕生未済 | 約290$ | – |
ビットコインキャッシュ | BCH | 誕生未済 | 誕生未済 | 約438$ | – |
こちらは日本の「仮想通貨の取引所」で購入できる、仮想通貨の価格推移(ドル建て)です。一番右側の倍率は2016年〜2017年の1年間での倍率です。
もちろん価格を確認する時点によって倍率は前後しますが、1年で何十倍にも値上がりした仮想通貨が存在することはお分かりいただけるかと思います。
ビットコインは0.07円から120万円へ成長(2018年追記)
ビットコインも2009年時点ではたったの「0.07円」でしたが、2017年には「100万円」を超え、2018年1月時点にては120万円前後で推移しています。
2017年にはHNKニュースなどでも「仮想通貨」で1億円以上を稼いだ「億り人」という人々が話題になり、徐々に多くの日本人が仮想通貨に多額の資金をつぎ込むようになってきました。
仮想通貨の詐欺には絶対に注意
但し、1点注意すべき点は「仮想通貨詐欺」です。仮想通貨はハイリターンが期待できる投資対象であるが故に、「このコインは必ず儲かります」といった詐欺が多く発生しています。
そのため、仮想通貨を購入する場合は、金融庁登録済の仮想通貨の取引所を利用することが大切です。そんな仮想通貨投資にも種類がありますので、一つずつご紹介します。
仮想通貨投資の種類①:ビットコイン投資
まず、ビットコインに投資とは、「仮想通貨の取引所」と呼ばれる業者を通じて「ビットコイン」を購入する方法です。ビットコインが今後さらに数万倍になることは考え辛いですが、2020年には数倍になっている可能性はあります
他の金融商品と比べるとかなり利回りの高いハイリターンな投資対象として捉えることはできますし、ビットコインは数千円からでも購入が可能ですので、多くの人に門戸が開かれています。
仮想通貨投資の種類②:アルトコイン投資
続いて、アルトコイン投資とは「ビットコイン以外の仮想通貨に投資する方法」です。
仮想通貨の種類は、現在ではビットコインだけでなく1000種類以上あるため、ビットコイン以外の仮想通貨をアルトコインと呼びます。アルトコインの代表的な仮想通貨には「イーサリアム」や「ネム」がありますが、ここ1〜2年でタイミング良く購入していれば300倍近くになっています。
例えば、株式投資では「ストップ高」という価格制限がありますので、1年で保有株式が100倍近くになることはありません。ですが、仮想通貨には「ストップ高」もありませんので、1年で100倍近くの値がつくことが良くあるのです。
仮想通貨投資の種類③:ビットコインのレバレッジ取引
続いてご紹介するのは、仮想通貨(主にビットコイン)にレバレッジをかけて取引する方法です。
ただでさえボラティリティ(価格の変動性)がとても高い仮想通貨に、何十倍ものレバレッジをかけて取引しますので、トレード経験者であれば、かなりの金額を1日にして稼ぐことができます。
ビットコインのFXとは?
まず、ビットコインのレバレッジ取引には「ビットコインFX」というサービスがあります。
ビットコインFXとは、日本円やビットコインを証拠金(担保)として仮想通貨の取引所に預け入れて、差金決済で取引することをさします。ビットコインのFXの第一の特徴は、少ない元手で大きな金額を動かせる点です。
例えば、元手10万円でビットコインを購入し、レバレッジを4倍にして取引をすれば、40万円分のビットコインを取引することができるのです。そのため、利益を出すことができれば大きく稼ぐことも可能です。
日本の仮想通貨の取引所でこのような仮想通貨のレバレッジ取引を行うためには、14通貨7ペアでレバレッジ取引ができて、各種手数料も無料のDMM Bitcoinが良いでしょう。
ビットコインの現物取引とは?
これに対して、通常の取引を「現物取引」といいます。現物取引では、ビットコインFXのように、レバレッジをかけて取引をすることはできません。
ビットコインFXの第二の特徴は、ビットコイン価格が下落している際には「ビットコインを売る(=ショートする)」ことで利益を上げることができる点です。
また、当然ビットコイン価格が上昇している際には「ビットコインを買う(=ロングする)」ことでも、利益を上げることができます。そのため、価格が下がっても上がっても利益を出せます。
なお、仮想通貨の交換業者によって、ビットコインFXが「ビットコインの信用取引」をさしていることもあれば、「ビットコインの先物取引」をさしていることもあります。
ビットコインの信用取引や先物取引とは
続いて、ビットコインの信用取引とは、「ビットコインを借りて取引をすること」です。
具体的に言いますと、日本円やビットコイン(BTC)などを担保として仮想通貨の取引所に預けることで、担保価格の数倍の取引(レバレッジ取引)が可能となるのです。
ビットコインの先物取引とは、「将来の特定の日に特定の価格で買います(売ります)と約束する取引」です。
例えば、現在30万円のビットコインを、1ヶ月後に30万円で買う約束をします。約束をしましたので、1ヶ月後にビットコインを50万円になっていても、30万円で購入することができます。
30万円でビットコインを購入して、そのビットコインを売れば、手数料を勘案しなければ20万円の利益を得ることができます。ただし、このような信用取引や先物取引は、現在多くの仮想通貨の取引所でサービス停止仲となっています。
仮想通貨投資の種類④:ICO
最後に「ICO」という方法があります。ICOとは「Initial Coin Offering」の略で、「仮想通貨での資金調達」を意味します。
資金の借り手から見たら「資金調達」ですが、資金の出し手である私たちからしたら、仮想通貨の関連プロジェクトに仮想通貨で投資することをさします。
例えば、ある企業ないしはあるプロジェクトが発行した新しい仮想通貨を、ビットコインなどを通じて購入することができるのです。購入した新しい仮想通貨が、1年後に100倍や1000倍になることもあるため、儲かる可能性がある投資ではあります。
ですが、このICOに参加するためには、「ビットコイン」などの主要な仮想通貨を保有しておく必要があります。そのため、結局は最初に日本の仮想通貨の取引所で、日本円からビットコインを購入する必要があります。
これから儲かる投資は?仮想通貨の次に来る今後儲かる資産運用とは
以上になりますが、2017年に盛り上がった仮想通貨投資を始めるにあたっても、何となく人気の仮想通貨を購入しても、勝つことはできないかもしれません。
あくまでこれは投資ですので、自分なりの投資基準や投資ルールを策定し、投資戦略を決めてから始めた方が成功確率はあがるでしょう。また、仮想通貨市場はインサイダーが起きうる市場ではあるため、一般投資家にとってはまだまだ公平な市場ではありません。
ですが、何も考えずに自分の資金を投じるよりは、事前に投資対象について調べてから資金を投じた方が良いです。自分でその仮想通貨に投資した理由を書き出しておけば、何が間違っていたか?の振り返りもできますし、長い投資人生で次の機会に生かすこともできるでしょう。
何れにせよ仮想通貨の次に来る投資を探している方などは、ベンチャー企業投資や貸付ファンド投資などを検討されてみるのがおすすめです。