日本初の株式投資型クラウドファンディングサービスで、現状業界No.1のサービスであるファンディーノ(FUNDINNO)で投資した口コミをご紹介します。
筆者は2018年に「移動を無料にすること」を掲げて、タクシー配車アプリと呼ばれることもある「ノモック(nomocc)」というベンチャー企業に投資しました。
これから未上場企業・ベンチャー企業への投資や、ファンディーノ(FUNDINNO)の利用を検討されている方は参考にしてみてください。
(追記)nommocは、2020年に相対取引で投資価格から1.5倍でのExit機会がありました。ファンディーノでは2社目のExit実績です。ですが、筆者は今後の成長可能性を信じて、引き続きnommocへの投資は継続しています。
株式投資型クラウドファンディングのファンディーノ(FUNDINNO)とは?
【公式サイト】https://fundinno.com/
『ファンディーノ(FUNDINNO)』は、日本初の株式投資型クラウドファンディングサービスです。取り扱い案件数も取引量も日本一のサービスです。
株式投資型クラウドファンディングとは、ベンチャー企業が株式発行により、インターネットを通じて、多くの人から少額づつ資金を集める仕組みです。1社あたりの年間募集金額の上限は1億円未満で、私たち投資家の1社に対する年間投資上限金額は50万円となっています。
ただし、ファンディーノの投資家になるためには、投資経験が1年以上、金融資産が300万円以上、年齢は満20歳以上でないと利用することができません。日本にはまだ株式投資型クラウドファンディングのサービスは多くなくその市場規模は20億円程度ですが、海外では市場が拡大しており資金調達の成立額は1兆円を超えています。
そのため、今後日本でも同じような株式投資型クラウドファンディングサービスが増えていく可能性高いでしょう。
ファンディーノを通じてノモック(nommoc)に投資した感想
筆者も2018年5月にこの『ファンディーノ』を利用して、ノモック(nommoc)というベンチャー企業に投資をしました。ノモックからは定期的に進捗状況報告のようなものがメールで送られてきていますが、基本的に投資後は「待ち」というか、特に投資家がやることはありません。
nommoc (ノモック) はスマホアプリで配車して、目的地まで無料で乗れるサービスです。車内のディスプレイに広告が流れるため、ユーザーは無料で乗れるという仕組みです。
まず2019年度には福岡・天神を中心に試験運用し、そこで得られた知見や認知をベースに、2020年を目標に日本主要都市で展開を予定しています。そして、2020年には事業を拡大・再投資を行い、海外市場へと進出したいとのことでした。
(追記)2019年後半には東京でサービスの提供が開始され、筆者も何度か配車を呼ぶことができました。
移動を無料にするノモック(nommoc)への投資理由
初めて起業から7年経つのを機に『nommoc』という新しい会社を立ち上げました。全ての移動を無料にする全く新しい移動体験を提供します!約1分で分かるサービス説明動画を作りました。ぜひご覧ください。応援よろしくお願い致します。興味ある方は気軽にご連絡下さい。https://t.co/WNWL8qFu8e pic.twitter.com/zTW4nH8qfH
— 吉田拓巳 (@TKMiVJ) 2018年5月8日
筆者が投資というか半ば寄付のような感覚でノモックの資金調達に参加した理由は、社長がまだ23才と若く可能性があり、モビリティ市場は今後も伸びるだろうという予測からです。
実際にnommocは非常に人気のあった案件で、247名の投資家から5,000万円の資金調達を4分30秒で完了し、日本において過去最速の資金調達スピードとなりました。この資金調達によって、サービス開発、設備への投資、人材獲得などを図り、2019年3月のサービス開始に向けて準備するとのことです。
大手IT企業のDeNAがタクシー広告市場に参入
2018年には大手IT企業のDeNAが「MOV」という無料のタクシー配車アプリに力を入れ始めていました。
このように大企業が参入するほど、タクシー広告市場としては有望ということがわかったと言えます。今後の展開としてはDeNAと競合してしまう可能性もありますが、DeNAによるnommocの買収なども、もしかしたらありえるのかもしれません。
大企業が参入の意思決定をするほど市場が有望
筆者としては、競合が出てきてしまったというマイナス面よりも、大企業が参入を意思決定するほど市場が有望である可能性にワクワクした次第です。
競合が参入するほど市場自体も広がっていくからです。また、ユーザーに間近で広告を流せるタクシー広告を出したい企業は今後も増加する可能性は十分にありますし、筆者としては引き続きノモックには期待しています。
ファンディーノ(FUNDINNO)で投資するメリット
【公式サイト】https://fundinno.com/
株式投資型クラウドファンディングのファンディーノで投資するメリットには、以下が挙げられます。
1. 景気動向に左右されにくい
まず、景気が悪くてもあまり関係ないというか、未上場企業に投資するため、株式市場や世界経済の影響を受け辛いという点があります。
というのも、ベンチャー企業に投資をしてリターンが得られる場合は、原則投資先のベンチャー企業がM&AされるかIPOできるか次第ですので、それ以外のことはあまり気にしなくて良いのです。もちろん景気が良い方がM&Aも活発に行われるかもしれませんし、IPOもしやすいかもしれませんが、正直そこまで関係ないように思われます。
2. ポートフォリオを分散できる
未上場企業への投資は、上場企業への株式投資とは異なる性質のものです。
株式投資とソーシャルレンディングも性質は異なりますし、株式投資と不動産投資なども性質は異なります。そのため、このように投資の種類が異なるものを組み合わせることで、資産のポートフォリオのリスク分散が図れます。
3. 手間がかからずほったからしの投資で良い
例えば、ベンチャー企業への直接のエンジェル投資の場合は、起業家との契約手続きや連絡のやりとりなどが発生します。
一方で、ファンディーノの場合は間にファンディーノという企業がいるため、煩雑な契約手続きなども不要です。実際のところ私たち投資家は、ファンディーノに口座を開設して入金するだけで完了します。
4. 定期的に新しい案件情報を教えてもらえる
ファンディーノ(FUNDINNO)に無料登録することで、定期的にメールで新しいベンチャー企業の案件情報を教えてもらえます。ですので、まずは無料口座開設をして気になる案件だけを吟味して投資をすれば良いのです。
5. 投資案件によっては節税対策ができる
他にも、投資案件によっては「エンジェル税制」を利用できる場合があったりするため、案件によってはベンチャー投資は税金対策にもなりうるでしょう。さらに、利益が確定された場合も申告分離課税が適応され、どんなに利益が出ても一律20.315%の税金ですみます。
ファンディーノ(FUNDINNO)で投資するリスク
ファンディーノにはこのように色々とメリットもありますが、リスクもありますので3つほどお伝えします。
1. 投資する際に判断材料が少ない
未上場企業への投資は、それまでの実績がありません。
そのため、上場企業のように、有価証券報告書などを分析できる訳ではありません。従って、経営者の経歴や、取り組もうとしている市場など、上場企業への投資よりもはるかに少ない材料から意思決定する必要があります。
2. 全額損失になる可能性がある
続いて、未上場企業への投資は、成功すればハイリターンを得られる可能性もあるものの、失敗したら全額損失になってしまう可能性があります。
筆者個人としては、「なくなったらなくなったでしょうがないかな」と思えるプロジェクトにしか投資はしないようにしています。そのため、基本的には支援のような感覚で長期目線で投資するのが良いでしょう。
3. 人気案件はすぐ埋まってしまう
最後に、ファンディーノも人気の案件については、募集が始まると即時に募集金融に達してしまいます。そのため、いつか投資しようかなと考えている方は、あらかじめ口座は開設しておいた方が良いでしょう。
ファンディーノは口座開設の手数料などはかからず、口座の維持手数料も無料です。未上場企業への投資に関心のある方や、自身のポートフォリオのリスク分散を検討されている方などは、まずは口座開設をしてみてはいかがでしょうか。