日本初の株式投資型クラウドファンディングのである「ファンディーノ(FUNIDINNO)は詐欺?」という口コミもあるようです。
ちなみに筆者の場合は、以下のようにファンディーノに無料口座開設を行って、将来有望なベンチャー企業だと感じた株式会社nommocに実際に投資を行っています(ファンディーノの詳しい口コミはこちらへ)。
但し、中には「なかなか怪しい…」と思ってしまう方もいるかもしれません。ですが、そもそもファンディーノのような株式投資型クラウドファンディング事業を行うためには、運営会社は事前に金融庁に登録を申請し、承認をもらう必要があります。
そのため、登録前の時点で厳しい審査を金融庁から受けますので、きちんと免許の登録を取れている事業者であれば、事業者自体が詐欺な可能性はありません。そこで、改めて株式会社ファンディーノの会社概要を確認してみると、以下のようになっています。
株式会社ファンディーノの会社概要と信頼性について
社名 | 株式会社日本クラウドキャピタル (英文社名 Japan Cloud Capital,inc.) |
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本社 | 東京都品川区東五反田5丁目25番18号 |
登録番号 | 第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第2957号 |
設立 | 2015年11月26日 |
資本金 | 4億360万1170円(別途資本準備金:1億8840万1070円) ※2019年4月26日時点 |
加入協会 | 日本証券業協会(加入) 証券・金融商品あっせん相談センター(加入) |
事業内容 | 第一種少額電子募集取扱業務 FUNDINNO(ファンディーノ)の運営業務 |
代表者 | 代表取締役CEO 柴原 祐喜 代表取締役COO 大浦 学 |
役員 | 取締役 二又 浩 取締役 平石 智紀 取締役 二本柳 健 取締役 布施 知芳 取締役 守屋 実 監査役 村主 佳隆 監査役 金井 重高 監査役 石井 絵梨子 |
従業員数 | 45名 ※2019年4月26日時点 |
取引銀行 | 三菱UFJ銀行 楽天銀行 横浜銀行 |
信託銀行 | 日証金信託銀行 |
顧問 | 出井 伸之 |
サービスHP | https://fundinno.com/ |
ファンディーノの会社のホームページでの概要を確認すると、きちんと「第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第2957号」との登録があることがわかります。
資本金も4億円以上あり、従業員数は45名と、2015年の会社設立から順調に規模を拡大していることがわかります(2022年10月時点では、137名と、会社としても順調に成長を続けているようです)。また、適宜ニュースリリースで資金調達の発表もされています。
このような実績を持つため、ファンディーノの運営会社である「株式会社日本クラウドキャピタル」自体が詐欺とは言えないでしょう。ですが、「投資案件の中には、詐欺的なものもあるのではないか?」 という懸念を持たれる方もいるかもしれません。
ファンディーノで過去に倒産案件が発生したのは事実
以前「ファンディーノで倒産案件が出ても投資検討を続ける理由」という記事でも書きましたが、実際に過去にファンディーノでは倒産案件も発生しています。
しかしながら、ベンチャー企業への投資というのは、ハイリスク・ハイリターンな投資です。むしろスーパーハイリスク・スーパーハイリターンと言い換えても良いかもしれません。
例えば、創業間もない「メルカリ」に3億円投資をしたユナイテッド株式会社は、メルカリの上場時に120億円ものリターンを得ています。投資してからのリターンは約40倍です。50万円投資していれば、2000万円になっている計算です。
このようにベンチャー投資というのは、当たればホームラン級に大きなリターンを得ることができる一方で、外れると投資した金額の全てを失ってしまう可能性もあります。
しかしながら、そもそも世の中の全てのベンチャー企業が成功するということはありません。どちらかというと、大きく成功してユニコーンと呼ばれる時価総額1,000億円以上の企業になった「メルカリ」のようなスタートアップの方が、日本では珍しい事例とも言えるでしょう。
但し、そうは言っても確率論の問題でもあります。ファンディーノ上では、すでに130件以上の案件が資金調達に成功しています(2020年時点)。この中から1社以上、メルカリ以上の大きな成功をおさめるベンチャー企業が出てきても、全然おかしくはないのです。
ファンディーノでは投資する際には案件の見極めが非常に重要
ファンディーノに掲載されている案件は、事前にファンディーノ側でも会社の信頼性などについては審査が完了しています。その点ではある程度の安心感があります。
但し、ファンディーノに投資をする際には、ファンディーノの投資案件のページで以下のような観点を一つ一つきちんと確認することは大切です。
- Business -ビジネスについて-
- Problem -解決したい課題-
- Solution -課題解決-
- Product -プロダクト-
- Market -市場獲得-
- Advantages -優位性-
- Business model -ビジネスモデル-
- Milestone -マイルストーン-
筆者は上記に加えて「経営者の経歴」「経営者のSNS」「経営者のインターネット上の口コミ」などは、投資前に必ず確認します。
「経営者が本当に信頼に足りうる人物なのか?」という点を確認するために、TwitterやFacebookなどでも経営者の指名検索を行い、問題がないかどうかは調査します。
自分の大切な資産を投じてベンチャー企業の応援をする訳ですので、事前に最低限そのような情報は調べてから投資されることをおすすめします。
特にインターネット上のみで投資判断を下す場合、経営者との直接の対話が困難な場合は多いかと思いますので、ソーシャル上での与信判断は非常に重要と言えるでしょう。
ファンディーノを通じて未上場企業へ投資するメリット
ファンディーノを通じて未上場企業へ投資するメリットには以下があります。
- 上場廃止になるリスクなどがない
- 日本の景気動向をあまり気にしなくて良い
- 日々の株価変動を気にしなくて良い
- 申告分離課税が適応されるため利益には20.315%の税率で済む
- 未上場企業のリアルな情報が手に入る
- 資産運用のポートフォリオの分散になる
上場企業の株式に投資をした場合、どうしても日々の株価の変動などが気になってしまうこともあります。また、投資するタイミングもいつが良いのか迷ってしまいます。
ですが、未上場企業への投資の場合、大切なのは投資した未上場企業が成功するかどうかです。ですので、日々の株価変動を気にしなくても良いですし、実際のところ日本の景気動向もそこまで気にする必要はありません。
さらに、他の金融商品を持っていた場合、ポートフォリオの分散にもなります。そもそも未上場企業の場合は、最終出口がM&AやIPOぐらいしかありませんので、基本的に一度投資をしたら株価変動は気になりません。
投資先が成功するかどうかだけを考えれば良いのです。一方で、未上場企業に投資をする場合、下記のようなデメリットもあります。
ファンディーノを通じて未上場株に投資するデメリット
- 元本がゼロになる可能性がある
- 投資の際に有価証券報告書などのIRを確認できない
- 上場株と比べるとすぐに現金化することができない
まず、どんな投資にもリスクがあるため元本保証でない点は仕方ないですが、それに加えて未上場企業へ投資する場合は、情報が少ないことが多いです。
上場企業のIRのような資料はなく、簡易的なPL/BSの確認ができる程度ですので、少ない情報で投資判断を決める必要があります。また、一度投資をすると、上場株と比べるとすぐに現金化することは難しいです。
そのため、数年以上の長期投資を行う覚悟がある方に向いています。
ファンディーノの口座開設手続きはネット上で全て完結するため便利
【公式サイト】https://fundinno.com/
なお、ファンディーノで投資をするのは簡単です。ファンディーノでは投資時に煩わしい契約手続きはなく、全てネット上で完結することができるからです。
投資案件の募集が始まったら応募して、その後に銀行振込で指定口座に資金を振り込めば、あとはほとんどほったらかしです。定期的にIR情報などがメールできますのでそれらを自分のマイページ上で確認することができますし、ニュースリリースがあればそれを確認するような形です。
ファンディーノでの未上場企業への投資は、「手間がかからない」という点も大きなメリットと言えるでしょう。余剰資金で成長企業への社会貢献投資を行いたい方には、ファンディーノはおすすめできるサービスです。