ミドルリスクミドルリターンの投資には何があるのでしょうか?
一般的な資産運用候補である投資信託であれば、例えばセゾン投信のようなバランス型の投資信託が該当するかもしれません。ただし、最近では一口にミドルリスクミドルリターンといっても様々な金融商品が登場しています。
基本的には、リターンはとったリスクに応じて高くなるのが金融商品です。そのため、ローリスク・ハイリターンな投資というのは見つけにくく、ハイリスクであればハイリターン、ローリスクであればローリターンになる傾向があります。
そこで今回はミドルリスク・ミドルリターンな投資に加えて、ハイリスク・ハイリターンからローリスク・ローリターンの投資までまとめてご紹介します。
ミドルリスク・ミドルリターンの投資でおすすめは何がある?
ミドルリスクミドルリターンの投資の代表例には、ソーシャルレンディングがあります。ソーシャルレンディングは金融仲介サービスで、お金を貸したい人と借りたい人を結びつけるサービスです。
ソーシャルレンディング事業を始めるには第二種金融商品取引業を取得する必要があり、事業を始める前に金融庁や財務局に登録される必要があるため、事業者の信頼性は高くなっています。
そんなソーシャルレンディングを他の投資と比較すると、株式投資ほどハイリスク・ハイリターンではなく、かといって定期預金や債券ほどローリスク・ローリターンでもありません。具体的には、例えば以下のような事業者が存在します。
海外新興国向け投資ならクラウドクレジット(CrowdCredit)
1万円から海外新興国向けに投資を行うことができるのが、クラウドクレジットです。ソーシャルレンディング事業者の中でも取り扱う案件の期待利回りが高く、これまでに貸し倒れ実績もありません。
伊藤忠商事やマネックスベンチャーズがクラウドクレジット株式会社に出資していることから信頼性も高く、すでに案件への累計出資金額は150億円を突破しています。取引手数料などもかかりませんので、現在の資産運用のポートフォリオが日本株や日本円に偏っている方にはおすすめです。
貸付ファンドへの投資ならファンズ(funds)
続いて、2019年にサービスが開始され、一躍人気になったのが貸付ファンドへ投資ができるfundsです。fundsの場合は、期待利回りは1.5%〜6%程度と、クラウドクレジットよりは若干低くなります。
ですが、クラウドクレジットのように海外の成長が見込まれるベンチャー企業へお金を貸し付ける訳ではなく、基本的には上場企業などの信頼性の高い会社へお金を貸付ます。
私たち投資家はファンド組成企業にお金を投資し、ファンド組成企業が上場企業のノンバンクなどにお金を貸付ます。そうしうて無事お金が返済されれば、その利息などが私たち投資家にも分配されます。
まだまだ案件数は少ないですが、案件の募集が開始されるとすぐに埋まってしまうほど人気のサービスになっていますので、詳細が気になる方はまずは無料登録されるのがおすすめです。
不動産投資ならオーナーズブック(OwnersBook)
最後に、不動産投資もミドルリスク・ミドルリターンの投資に入るかもしれませんが、いかんせん始めるのに手間がかかります。そんな時に、1万円からインターネット上で気軽に投資ができるのがOwnersBookです。
OwnersBookは上場企業のロードスターキャピタル株式会社が運営しているサービスで、期待利回りは4~6%が中心となっています。これまでに元本既存実績がなく、投資案件には全て不動産担保がついています。
そのため、OwnerBookが不動産投資会社にお金を貸し付けるスキームの案件の場合、万が一お金が返済されなくとも、取得した不動産担保を売却することで損失を補填できるようになっています。
OwnersBookの場合は、ミドルリスク・ミドルリターンの中でも、よりリスクが限定されている投資商品とも言えるでしょう。
ハイリスク・ハイリターンの投資でおすすめには何がある?
ミドルリターンでは十分に満足できないという方や、すでにローリスクな資産運用を行なっている方は、ハイリスク・ハイリターンの投資商品をポートフォリオに組み込むのも良いでしょう。
ハイリスク・ハイリターン投資の代表格は株式投資やFXなどのレバレッジ取引ですが、近年ではIPO投資や仮想通貨投資、ベンチャー企業投資などにも注目が集まっています。
- 株式投資
- レバレッジ取引(FX・先物取引・信用取引など)
- IPO投資
- 仮想通貨投資
- ベンチャー企業投資
筆者は特にここ最近ではベンチャー企業投資に力を入れています。と言いますのも、株式市場が先行き不透明な中で、ベンチャー企業投資であればあまりそのような動向を気にする必要がないからです。
一度投資をしたらM&AされるかIPOするかでしか利益は基本的に確定しませんが、投資後にほったらかしで問題ないからです。株式投資のようにすぐに利確して現金化することはできませんが、日々の相場に一喜一憂する必要がない点が大きなメリットです。
今ではベンチャー企業への投資は、株式投資型クラウドファンディングのファンディーノを利用して1社50万円を上限として投資を行うことができます。ファンディーノは、金融資産300万円以上、投資経験が1年以上、満20才以上であれば利用が可能です。
ローリスク・ローリターンの投資でおすすめは何がある?
上記のようなハイリスク・ハイリターンな投資をポートフォリオに組み込む際には、ローリスク・ローリターンな投資を同時に組み入れるのも良いでしょう。
ただし、そうはいっても定期預金や貯蓄型生命保険、国債などを利用すると、あまりにもリターンが低くなってしまいますので、狙い目は個人向け社債です。
例えば、大手ネット証券のSBI証券はSBI債、マネックス証券はマネックス債などの個人向け社債を定期的に発行していますので、そのようなネット証券が発行する社債を利用するのも良いでしょう。
ただし、最近ではさらにローリスクというかリスクゼロの投資も始まっています。正確にお伝えするとリスクゼロというか、元手がなくても始められるのが「ポイント投資」です。
リスクゼロで始められるポイント投資とは?
ポイント投資とは、簡単にいうとTポイントや楽天ポイントなどで、株や投資信託が購入できるサービスです。
中には、クレジットカードを使って貯まったポイントを投資に回すことができるサービスを提供している証券会社もあります。具体的には、以下のような企業がポイント投資を始めています。
- SBI証券(SBIネオモバイル証券):Tポイントで投資
- 楽天証券(楽天カード):楽天ポイントで投資
- 松井証券:クレジットカードのポイントで投資
- インヴァスト証券:クレジットカードのポイントで投資
それぞれサービス内容が異なりますが、とにかくリスクを取らずに資産運用を始めてみたい方は、まずはポイント投資を始めてみるのも良いでしょう。
例えばすでにTポイントを貯めている方はSBIネオモバイル証券、楽天ポイントを貯めている方は楽天証券などで、ポイント投資を始めてみるのがおすすめです。とくにSBIネオモバイル証券であれば、月額216円で取引手数料安く株式売買なども可能で、毎月Tポイントを200ポイントもらえます。
SBIネオモバイル証券は2019年から新しく始まったサービスですが、筆者もさっそく登録して利用しています。