私募ファンドを購入するにはどうしたら良いのでしょうか?
世の中には怪しい私募ファンドが多く存在していますが、私募ファンドの安全な購入方法の見極め方はとても簡単です。具体的には、運営会社が金融庁に登録されているか(金融商品取引業を取得しているか)を、きちんと確認することです。
私募ファンドは基本的にはプロの投資家や限られた富裕層向けのものになりますが、中には一般個人でも購入することができるものがあります。ただし、私募ファンドの中には運営会社の実体がないファンドであったり、詐欺のようなものもあったりしますので、利用する際には非常に注意が必要です。
そこで今回一般個人でも安全に投資できる先として、いくつか私募ファンドとは少し性質が異なりますが、おすすめできるファンドの投資先をご紹介します。
貸付ファンドに投資できて年利1.5〜6%を狙えるファンズ(funds)
【公式サイト】https://funds.jp/
金融庁登録済の第二種金融商品取引業者である株式会社クラウドポートが提供する、貸付ファンド投資の「ファンズ(funds)」は2019年にサービスを開始した新しい金融商品です。
1円単位の少額から投資ができるため、富裕層のみならず一般個人の投資家からも、サービス開始当初から人気が出ていたサービスです。ファンズの仕組みは少し複雑ですが、基本的には上場企業などへ貸付を行うファンド組成企業への投資となります。
ファンズは上場企業などへ貸付を行うファンド組成企業への投資

投資家である私たちは、ファンド組成企業に投資を行います。そうしてそのファンド組成企業は、上場企業のノンバンクなどにお金を貸付けます。
一定期間お金を貸付ますので、そこには当然金利収入が発生します。その金利収入が私たち投資家にも分配されるのが基本的な仕組みです。
ファンド組成企業からの借り手は上場企業のノンバンクなどがメインのため、あらかじめ信頼性がある程度担保された貸付先になります。上場企業が借りたお金を返済できないと大問題になりますし、未上場の中小企業への貸付よりも透明性も高まっていると言えるでしょう。
投資信託と比較した際のファンズのメリット
ファンズは口座開設や口座維持手数料などが無料なことに加えて、投資信託で発生することのある「購入時の手数料」もかかりません。
さらに、投資信託の場合は信託報酬といって、ファンドマネージャーに運用してもらう手数料がかかります。このような手数料はヘッジファンドにお金を預けた時にも発生し、高い場合は数十%の手数料をとられてしまいます。
アクティブ型の投資信託などでも購入時の手数料は3%以上しますし、信託報酬も1%以上、場合によっては解約時の手数料もかかる場合があります。これに対してファンズの場合は、資金を入金する際の銀行振込手数料ぐらいしかかかりませんので、手数料は安い金融商品と言えるでしょう。
ファンズを利用する際のデメリットと注意点
ただし、ファンズの場合は投資後、好きな時に換金できるわけではありません。例えば9ヶ月や12ヶ月などの期間を経て、投資元本とその利息が合わせて返済されます。
そのため、一度投資をしたら手間隙かけず、ほったらかしの投資をしたい方に特に向いています。しばらくの間使う見込みがない余剰資金などを保有している方は、ファンズの利用を検討されてみるのが良いでしょう。
ファンズ(funds)への投資を提供する株式会社クラウドポートの信頼性
社名 | 株式会社クラウドポート |
---|---|
設立 | 2016年11月 |
役員 |
|
資本金 | 188,005千円 |
所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目6-11 花門ビル5階 |
事業内容 |
|
登録/加入協会 |
|
公式HP | https://funds.jp/ |
続いて、冒頭で運営会社の信頼性が大切という話をしましたが、ファンズのサービスを提供する株式会社クラウドポートは、第二種金融商品取引業を取得しており、金融庁登録済の業者です。
もともとソーシャルレンディングの比較サイトを運営していましたが、比較サイトは上場企業の株式会社ZUUに事業譲渡し、中立性を保った状態でファンズのサービスの提供を開始しました。
気になる経営メンバーにはシリアルアントレプレナー(連続起業家)が在籍し、社外取締役には弁護士や公認会計士も名前を連ねています。さらに顧問アドバイザーには、下記のようなメンバーが在籍しています。
近年、実体のない私募ファンド運営会社が増えていましたが、貸付ファンド投資のファンズ(funds)を提供する株式会社クラウドポートは、信頼性の高い金融庁登録済の業者の一つです。
安全安心に投資を行いたい方は、私募ファンドではなく、貸付ファンドへの投資を検討するのも良いでしょう。
株式市場が先行き不透明な現在においては安定的な利回りも大切

また、2019年に入り、株式市場の先行き不透明感が強まっています。そのような背景もあり、ファンズはこれまでにも案件の募集すぐに資金の募集が完了しています。
予定利回りが1.5%〜6%と、ハイリスク・ハイリターンな金融商品ではありませんが、世界経済の先行きが不当目な現在においては、安定的な利回りは大切です。
すでに株などのリスク資産にある程度のポートフォリオを割いている方などは、リスクの性質の異なる貸付ファンド投資のファンズへ、ある程度資金を分散してみるのも良いのではないでしょうか。
不動産ファンドに投資できて年利4〜6%を狙えるOwnersBook
【公式サイト】https://www.ownersbook.jp/
もう一つおすすめできるのが不動産ファンドに投資ができる、OwnersBookです。OwnersBookは、東証マザーズ上場企業のロードスターキャピタル株式会社【3482】が運営しています。
上場企業が運営している信頼性に加えて、2014年のサービス開始からこれまでに元本が毀損した実績が0であることが特徴的です。OwnersBookの仕組みはファンズよりも簡単で、個人投資家から集めたお金を、不動産に投資をします。

そうして不動産からの賃料収入や不動産の売却益をもとに、個人投資家に返済します。不動産投資会社にお金を貸し付けることもあり、その場合は金利収入が投資家のリターンとなります。
OwnersBookの場合は、ファンズとは異なり全案件に不動産担保が付いていることが特徴です。不動産投資に関心のある方や、不動産領域の資産も自身のポートフォリオに加えたい方には良いでしょう。