伊藤忠商事が出資する、ソーシャルレンディング事業者クラウドクレジットの口コミです。
筆者もクラウドクレジットには口座を保有していますが、きちんとリスクを把握すれば特に危険な投資だとは考えていません。
そこで今回は、クラウドクレジットの実際の会社の信頼性や評判、利用者数の推移などを踏まえて、クラウドクレジットの利用がおすすめな人などをご紹介します。
クラウドクレジットとは?今後上場の可能性はある?
【公式サイト】https://crowdcredit.jp/
クラウドクレジットは、海外の新興国に向けた案件(ペルー小口債権者支援など)が多く、期待利回りが5.9%〜12.2%と高い点が特徴の、ソーシャルレンディング事業者です。
投資家である私たちからお金を集めて、クラウドクレジットが新興国のベンチャー企業などの与信審査をし、問題なければ貸し出しを行います。
その後、無事お金が返済されれば、金利収入分が投資家である私たちのリターンとなります。
そんなクラウドクレジットには筆者も無料登録しており、実はセミナーにも参加したことがありますが、クラウドクレジットの社員の方は、とても真面目な印象を受けました。
良く言えば金融業界らしい硬い社風で、悪く言えば少々ベンチャー企業っぽくない雰囲気がありました。そんなクラウドクレジット株式会社は未上場企業のため、今のところ株価はありません。
ですが、大手総合商社の伊藤忠商事が出資していたりと、今後上場する可能性は十分にあります。
(追記)2017年12月には電通グループと業務提携を行い、4億円もの資金調達を実施したため、今後さらに上場の可能性は高まりました。
クラウドクレジットに関するポジティブな口コミ
先日、参加したマネックス証券のセミナーの件。
受付や案内の社員の方々の対応が隅々まで素晴らしく、驚かされました。
セミナーは企業の顔が見えるのも魅力です。過去に参加したクラウドクレジットの懇親会も雰囲気が良くて、良い会社だなと思っていたらやはり伸びてきていますね。
— インべスター@投資家 (@investor77777) 2017年6月8日
クラウドクレジット社のブログは本当に参考になりますねー。ローン投資の分布イメージは見ておいた方が良いかと。
ソーシャルレンディングがミドルリスク・ミドルリターンといわれる理由|クラウドクレジット https://t.co/FfROQ3w8dp— こびと株.com (@kobito_kabu) 2017年1月13日
クラウドクレジットには様々な口コミがありますが、ネット上には下記のような口コミが多いです。
- 伊藤忠商事が株主で安心
- 1万円から投資できるので初心者にも利用しやすい
- 高利回り(10%超え)の案件が多い
- 運営会社が健全で信頼できる
- セミナーやブログなどでも定期的に情報提供をしてくれる
特に、他のソーシャルレンディング事業者と比べて、高利回りな案件が多い点が評価されています。
クラウドクレジットに関するネガティブな口コミ
クラウドクレジット、伊藤忠と資本提携ということで悪い会社じゃないよう。でも、個人が債権者(金貸し)になるより資本家(株)の方が絶対楽で、リターンも大きいと思うのだが
— ソーダ割り (@htsk_tts) 2015年4月17日
一方で、ネガティブな口コミをまとめますと、下記のような口コミが多いです。
- これまでに貸し倒れはないが、遅延は数件発生したことがある
- 運用期間が7ヶ月〜4年と長く、分配までの期間が長い
- 海外案件なので為替リスクが不安
- システムやマイページが少し使い辛い
ネガティブな口コミに関してですが、やはり「貸し倒れリスク」が懸念されています。
ソーシャルレンディング業者の実際の貸し倒れ率は低く中には0%の事業者も存在
ただし、以前日本初のソーシャルレンディング事業者maneoを例に、ソーシャルレンディング事業者の貸し倒れ状況をお伝えしましたが、デフォルト率は1%を切っていることが殆どです。
上場企業運営のOwnersBookは貸し倒れゼロ
また、上場企業のロードスターキャピタルが提供する、不動産特化型クラウドファンディングのOwnersBookの場合は、2014年のサービス開始以来貸し倒れ0です。そのため、ソーシャルレンディングは、既存の金融商品よりも、リターンに対するリスクは低く抑えられていると言えるでしょう。
特にOwnersBookの場合は不動産担保を取得した上での貸し出しとなるため、最悪不動産担保売却により損失が補填できる可能性があります。これまでにも堅実なリターンをもたらしてくれていますので、コツコツと資産形成したい方にはおすすめです。
案件判断をして分散投資をすることが大切
また、ソーシャルレンディングには案件がいくつもあります。ですので、クラウドクレジットを利用して投資をする際にも、きちんと案件判断をして分散投資をすることで、貸し倒れを避けられる可能性は高くなります。
クラウドクレジットの会社概要やこれまでの実績は?
続いて、クラウドクレジット株式会社の会社概要を確認しますが、クラウドクレジットの公式サイトを確認すると、第二種金融商品取引業を取得しており、金融庁登録が完了している会社であることが分かります。
さらに、株主には伊藤忠商事株式会社や、マネックスベンチャーズ株式会社なども参画していますので、今後上場する可能性は十分にある会社と言って良いでしょう。
クラウドクレジットの資金調達の実績
- 2013年6月27日:5百万円の第三者割当増資を行いました
- 2013年12月3日:10百万円の第三者割当増資を行いました
- 2014年7月17日:総額35百万円の第三者割当増資が完了しました
- 2015年3月13日:総額約2.8億円の第三者割当増資が完了しました
クラウドクレジットのこれまでの資金調達状況は上記になりますが、最後の2015年3月時点にて伊藤忠商事より出資をうけており、伊藤忠商事の公式HPにも下記のように記載されています。
今回出資したクラウドクレジットは、株式売却などのキャピタルゲインではなく、利息などによる一定のインカムゲインを獲得し資産形成したいといった国内の個人や機関投資家のニーズに対して、少額からでも参加できる好利回りの投資機会を提供します。
集めた資金を、現地提携会社を介して、経済成長が見込める資金調達需要が高い国の個人や中小企業に提供する事で、ボロワーとレンダーの融資仲介を実現します。尚、投資家から集めた資金は、ファンドへの出資金という扱いとなり、貸し出されます。
ソーシャルファンディングの中でも近年、急激な成長を遂げているソーシャルレンディングは、2025年までに融資総額が約100兆円規模に増加し、米英のリテールローンの50%を占めると予想されています。昨年末ニューヨーク証券取引所へ上場した業界大手の1社は、上場直後に時価総額が約1兆円を超え、話題になりました。
先行する海外勢ならびに国内同業ベンチャー数社は、同一国内でのボロワーとレンダーの融資仲介を行っているのに対し、クラウドクレジットは、資金余剰傾向が強い国から資金を集め、資金需要の旺盛な欧州・新興国に資金提供するクロスボーダーでのサービスを指向しています。
出典:伊藤忠商事公式HP
また、会員数の推移や累計出資金額などの主な推移状況は下記になります。
クラウドクレジットの会員数や累計出資金額の推移
- 2016年11月8日:累計ユーザー登録数、2,000名突破のお知らせ
- 2016年12月14日:累計成約ローン総額 15億円を突破
- 2017年2月7日:累計ユーザー登録数、3,000名突破
- 2017年6月19日:累計出資金額 30億円を突破
- 2018年1月15日:累計ユーザー登録数、1万人突破(追記)
これまでに3億円以上の資金調達を実施していることや、きちんと利用者数や累計出資金額伸ばしていることからも、今後が期待できるベンチャー企業と言えるでしょう。
クラウドクレジットの経営陣の信頼性は?
続いて、クラウドクレジットの経営メンバーの信頼性を確認します。
代表取締役「杉山 智行」氏の経歴
- 2005年 東京大学法学部卒
- 2005年 大和証券SMBCに入社し、金利、為替の自己勘定取引チームで日本国債等への投資業務に携わる
- 2008年 ロイズ銀行東京支店に入行し、銀行では資金部長として、支店経営陣に 対してリテール預金の獲得など日本での事業機会について助言を行い、運用子会社の日本における代表および運用責任者として、日本国債および海外社債等での運用を行う
- 2013年 クラウドクレジット株式会社を設立
- 2014年6月より投資型クラウドファンディング・サービス「Crowdcredit」の運営を通じて日本の個人投資家と世界の資金需要者がWin/Winの関係をつくるサポートを行う
執行役員/運用部長「金 成在」氏の経歴
- 2008年 京都大学工学部卒
- 2008年 Morgan Stanley証券(現Morgan Stanley MUFG証券)入社。円金利為替デリバティブ商品のトレーディング業務に携わる
- 2010年 Morgan Stanley & Co. international plc (London office) に転籍。デリバティブ商品に加え、円建て債券のディーリング業務に携わり、欧州および北米の機関投資家向け取引を担当
- 2012年 Morgan Stanley MUFG証券へ転籍。再度金利為替デリバティブ商品のディーリング業務に携わり、主に国内銀行向けの相対取引を担当
- 2015年 米国債のディーリング業務に携わる
- 2016年 現行の金融緩和政策の実効性に疑問を感じ世界の資金ギャップを埋めるクラウドクレジットの理念に共感しクラウドクレジットに入社
執行役員/システム管理部長「並木 泰樹」氏の経歴
- 2010年 一橋大学 社会学部卒業
- 2010年 三井物産株式会社入社IT推進部に配属され、社内システムの保守、運用、更改プロジェクト等に携わる。
- 2012年 JICA 青年海外協力隊に参加中米ニカラグアに赴任し、NGO型マイクロファイナンス機関にてリサーチや金融リテラシー推進業務に携わる。
- 2015年 中米コスタリカの国連平和大学とフィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学にて開発経済学と国際政治学の修士号を取得。在学中に通訳(スペイン語)やリサーチ記事の執筆を通じてクラウドクレジットの業務に携わり始める。
- 2015年 国際NGO PlaNet Finance Japan(現Positive PlaNet Japan)にてフィリピン、レイテ島におけるファイナンシャルインクルージョン推進プロジェクトに従事
- 2016年 テクノロジーを使って世界の金融市場の壁をなくすことを志してクラウドクレジットに参画
執行役員/法人運用部長兼人事部長「武居 駿」氏の経歴
- 2008年 慶應義塾大学総合政策学部卒
- 2008年 みずほ証券入社コーポレートファイナンス、資金資本調達、M&Aアドバイザリー等投資銀行業務に従事。様々な企業の事業計画・資金資本計画立案のコンサルティング業務と当該計画に沿ったプロダクト組成を行う。グローバル・オファリングやクロスボーダーM&Aの経験も多数
- 2014年 同社香港現地法人(Mizuho Securities Asia)へ転籍。アジア企業・現地日系企業へのM&A等エクイティ関連プロダクトのオリジネーション業務に従事
- 2016年 みずほ証券へ復籍。大型・クロスボーダー案件等の重要案件を専門に手掛ける新設部署にて主にクロスボーダーM&Aのオリジネーション業務を担当
- 2017年 「資金を融通する」という金融の本源的な意味にグローバルな視点で真剣に向き合うべくクラウドクレジットに入社
執行役員/広報・マーケティング部長「森川晃次」氏の経歴
- 2006年 関西学院大学商学部卒
- 2006年 株式会社みずほ銀行入社上場企業・中堅中小企業に対する融資、与信管理、デリバティブプロダクツのセールス、不良債権回収に従事。
- 2012年 NYのコロンビア大学で開催されたSustainable Developmentについてのプログラムに参加。
- 2013年 事業ベンチャーに入社。執行役員として、業務フローの構築・仕組化、KPI設計・管理、採用戦略の企画、人事評価制度の構築・運用等幅広い業務に従事。新規事業においては、スペイン・イタリア・中国のメーカーを新規開拓・現地訪問の上、日本への物流網を構築する。
- 2016年 資金需給を繋ぐという金融本来の役割をグローバルに実現させるという理念にSustainabilityを感じ、クラウドクレジットに入社。
執行役員/財務部長「坂本 隆宣」氏の経歴
- 2005年 早稲田大学政治経済学部政治学科卒業在学中にInternational Business Profession奨学生として、米国に留学
- 2005年 大和証券SMBCに入社 主にクロスボーダーM&Aアドバイザリー業務に従事
- 2008年 ドイツ証券に入社主にプライベートエクイティのカバレッジ、M&Aアドバイザリー業務に従事
- 2009年 Greenhill Japanに入社 主に日本法人立ち上げ、クロスボーダーM&Aアドバイザリー業務に従事
- 2013年 実家にて農業に従事した後、三菱UFJリサーチ&コンサルティングに入社 財務アドバイザリー業務(M&Aアドバイザリー、各種資本政策・組織再編のコンサルティング)を立ち上げ財務アドバイザリー業務を急成長させた功績により、最年少・最短でチーフコンサルタントに昇格
- 2017年 杉山CEOと再会を果たし、ビジネスモデルに惚れて入社
クラウドクレジットの経営陣から分かる今後の将来性
以上のようにクラウドクレジットの経営陣の経歴を確認したところ、かなりビジネス経験豊富な方々が集まっていることがわかります。
また、注目すべき点は、2017年にCFOが入社している点でしょう。このタイミングでCFOが入社したと言うことは、まさに上場準備に向けて走り始めている可能性が高いと言えるでしょう。
また、2017年7月31日より本社オフィスを東京都中央区茅場町へ移転していることからも、会社としての成長や拡大を感じられます。
日経新聞や朝日新聞、週間東洋経済やForbesなどの名だたるメディアにも取り上げられ始めていますので、世間からも注目度が高まっています。
今後クラウドクレジットがより注目されて会員数が増え、資金の出し手も増えていくことで、より多くの貸出先への融資も可能になっていき、それに伴ってクラウドクレジットの会社自体の売上も成長していくことでしょう。
クラウドクレジットの利用が向いている人は?
【公式サイト】https://crowdcredit.jp/
以上になりますが、今の所クラウドクレジットは30代〜40代、年収300万円〜1000万円の範囲の方がユーザーの7割を占めるようです。
また、クラウドクレジットなどのソーシャルレンディングサービスは、口座開設手数料や維持管理手数料などは全て無料ですので、手数料面での敷居は低くなっています。
すでに投資信託などを保有されている方だけでなく、これから投資を始めようという方なども、まずはクラウドクレジットを、資産運用のポートフォリオの一つに加えてみてはいかがでしょうか?
クラウドクレジットの口座開設(無料)方法
クラウドクレジットの口座開設方法は非常に簡単です。
まずはこちらから公式サイトに移動します。そうすると「新規登録」ボタンがありますので、そちらをクリックします。
そうすると「CrowdcreditID」「パスワード」「Eメールアドレス」「秘密の質問」などの項目がありますので、それぞれを入力して「送信」ボタンを押します。
送信が完了すると「info@crowdcredit.jp」から、登録した「Eメールアドレス」宛にメールが届きます。
なお、時折「迷惑メールフォルダ」などに勝手に振り分けられてしまうことがありますので、届かなければそちらをご確認ください。
クラウドクレジットから届いたメールのURLをクリック
そして届いたメールのリンクをクリックして、24時間以内にページを有効化します。
ページを有効化した後は、アカウント情報(投資家適合性や個人情報など)を登録します。アカウント情報の登録が完了すると、下記のメールがクラウドクレジットから送られてきます。
クラウドクレジットからハガキを受け取り、お客様コードを入力
クラウドクレジットの審査に無事通過すると、通常3営業日〜1週間程度で、クラウドクレジットからハガキが自宅に届く仕組みになっています。
ハガキには「お客様コード(5桁の数字)」が記載されていますので、そちらのお客様コードをマイページの「投資家申請」ページで入力すると、口座開設が完了します。
なお、ネットでのアカウント情報登録後、15日以内にお客様コードの入力が必要になりますので、直近に投資をしない場合でも、ハガキが到着したらまずはコードを入力しておくのが良いでしょう。