ソニー銀行株式会社は、投資型クラウドファンディングのプラットフォーム「Sony Bank GATE」を提供しています。
今回はそんなSony Bank GATEの評判や特徴、メリットとデメリットなどをお伝えしつつ、他社クラウドファンディングサービスとの比較検討した際の口コミをお伝えします。
Sony Bank GATEのデメリット①:クラウドファンディングは案件が少ない
こんばんは。監督(本物)です。ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、Sony Bank Gateさんでやらせていただいていた配給応援ファンドが皆さんの応援のお陰で、目標額である3000万円を見事達成いたしました!ありがとうございます!これからも熱い応援よろしくお願いします!#少年探偵団 #NEO pic.twitter.com/w8OIbW2ak7
— 映画「超・少年探偵団NEO-Beginning-」公式 (@sbd_neo) 2019年2月20日
Sony Bank GATEは応援しがいのあるファンドを募集したりもしているのですが、実際のところ案件数は多くありません。
2019年については、3月26日(火)から、宮城県内を中心に障害者支援事業に取り組む、株式会社アップルファームの事業を応援するクラウドファンディングの募集を開始しました。また、2月25日(月)からは、株式会社海楽荘を営業者として、大船渡温泉の事業運営にかかる出資の募集の取扱いを開始しています。
Sony Bank GATEの上記案件は両方とも1口5万円、目標募集金額5,000万円で募集されており、リターンは大体1.1倍程度となっていました。社会貢献などの観点では魅力的な投資先もあるとは言えますが、もちろんリスクがない投資先ではないため、損をする可能性はあります。
Sony Bank GATEのデメリット②:投資するためにはソニー銀行の口座が必要
さらに、Sony Bank GATEの場合は、他のクラウドファンディング事業者とは異なり、ソニー銀行の口座がないと投資ができません。他のクラウドファンディング事業者では、基本的に入金時に指定された口座に自分の保有する銀行口座から自由に振込が可能です。
したがって、投資をする際にもSony Bank GATEは一手間かかるのが現状です。また、案件もそんなに頻繁に掲載されるわけではありませんので、幅広い案件から投資先を検討したい場合は、別のサービスの利用も検討された方が良いでしょう。
そこでもっと様々な案件を検討したい方に向けて、以下にて筆者がおすすめできるクラウドファンディングサービスを、ジャンル別に4つほどご紹介します。それぞれ特徴の異なるクラウドファンディングサービスをご紹介しますので、分散投資が可能です。
クラウドファンディングにもタイプがありますので、異なるタイプのクラウドファンディングに投資をすることで、リスクも軽減できます。それでは4つのクラウドファンディングの詳細をお伝えしますので、参考にしてみてください。
おすすめ1. 上場企業向け貸付ファンド投資のファンズ(funds)
【公式サイト】https://funds.jp/
まず「Funds」は、主に上場企業に貸付を行う貸付ファンドへの投資です。通常のソーシャルレンディングとは異なり、貸付先がIR情報などの公開情報をみれる上場企業になっている点が特徴的です。
基本的には、投資家である私たちはファンド組成企業に投資をし、ファンド組成企業が上場企業などの借り手にお金を貸付、そのお金が無事に返済されると、投資家である私たちに利息分の分配がなされます。
ファンズは予定利回り1.5%〜6%程度の期間1年未満の案件を多く取り扱うため、安定的なリターンを得たい人やミドルリスク・ミドルリターンの投資をしたい方に向いています。
ファンズの場合、投資家である私たちは1円から投資をすることができ、一度投資をしたら資金が返済されるまで意識することはほぼありません。株式投資とは異なり日々の株価動向などに一喜一憂することもなく、落ち着いてコツコツ資産運用を実践できます。
まずはリスクの低い投資から始めたい方は、ファンズを利用されるのがおすすめです。
おすすめ2. 株式投資型クラウドファンディングFUNINNO(ファンディーノ)
【公式サイト】https://fundinno.com/
続いて『ファンディーノ』は、日本初の株式投資型クラウドファンディングです。株式投資型クラウドファンディングは、簡単にお伝えするとベンチャー企業への投資です。
これまで非上場企業へ投資ができるのはベンチャーキャピタルや一部のエンジェル投資家などに限られていましたが、今ではファンディーノを通じて一般の個人投資家もインターネット上から投資ができるようになりました。
ただし、1社50万円までの投資が上限となっています。また、利用できるのも満20才以上、投資経験1年以上、保有金融資産300万円以上など、限られた投資家となっています。
ベンチャー企業への投資はハイリスクハイリターンですので、基本的にSony Bank GATEのように1.1倍などのローリスクローリターン投資ではなく、当たれば大きいけれども外れたら損失が出てしまう投資です。
ただし、なかなかこのようなベンチャー企業を応援できる機会はありません。また、案件によってはエンジェル税制が適応できますので、自分の所得の節税対策にも利用することができる点がメリットです。
おすすめ3. 海外新興国向けで利回りが高いクラウドファンディング
【公式サイト】https://crowdcredit.jp/
続いて、海外の新興国向けのクラウドファンディングには、大手総合商社の伊藤忠商事が出資するクラウドクレジット株式会社があります。『クラウドクレジット』は、いわゆるソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)とも呼ばれます。
クラウドクレジットは、ペルーなどの新興国向けのソーシャルレンディングであるため、利回りも10%を超える高いものが結構あります。新興国投資に関心のある方には適した投資先です。
クラウドクレジット代表の杉山氏は東京大学を卒業後、大和証券SMBCに入社し、その後ロイズ銀行という外資系の金融機関を経て起業された、いわゆるエリートの方です。金融業を営むには適した人材であり、会社の信頼性も高いと言えるでしょう。
また、クラウドクレジットは新興国向けの投資ですので、投資に「社会貢献性」を求める方にも合っているソーシャルレンディング事業者です。
おそらくクラウドクレジット株式会社自体も今後上場する方向なのかとは思われますが、出資者の株主や社長などの経営陣の経歴を鑑みると、事業者としての信頼性は高いと言えるでしょう。
おすすめ4. 上場企業運営の不動産投資クラウドファンディング
最後に、上場企業のロードスターキャピタル株式会社が提供する、不動産投資クラウドファンディングOwnersBookを利用するのも良いでしょう。通常の不動産投資を行うためには、最初からそれなりの元手が必要となりますが、不動産投資クラウドファンディングの場合は、一口1万円から投資が可能です。
不動産投資のプロが目利きした案件に投資をすることができ、安定的に利回り4〜6%程度のリターンを得ることができます。OwnersBookは2014年のサービス開始から一度も元本既存実績がないため、かなり固い投資判断を行なっている事業者と言えるでしょう。
OwnersBook(オーナーズブック)の運営会社の業績は好調推移
このような不動産担保付きのソーシャルレンディングにはいくつか事業者がありますが、その中でもOwnersBookは運営会社が上場しているため、有価証券報告書も確認することができます。
公式サイト確認すると、今のところ業績は好調に推移しており、OwnersBook自体の会員数も順調に伸ばしていますので、会社としての信頼性は高いです。
今のところ、ロードスターキャピタル株式会社のメイン事業は不動産投資で、こちらの事業で不動産の売却益や賃料収入を獲得し、かなりの利益をあげています。わずか設立5年で売上高50億円、2018年には100億円近くに到達していますので、今後の事業展開も期待できる会社のように思います。
不動産担保付きソーシャルレンディングはリスクが抑えられている
なお、不動産担保付きのソーシャルレンディングの場合、貸付先の企業が倒産しても、ソーシャルレンディング事業者が不動産担保を取得しているため、取得した不動産担保を売却することで損失を補填することができます。そのため、出資者である私たち投資家が損失を被る可能性も下がります。
OwnersBookはこのようにリスクが限定されていることに加えて、利回りも4〜6%程度と、通常の不動産投資信託の利回りよりも高い水準となっています。口座開設手数料や取引手数料も無料ですので、不動産領域に関心のある方やポートフォリオを分散したい方にはおすすめできるサービスです。