岩井コスモ証券は、大阪に本社をおく中堅どころのネット証券です。
東証一部に上場しており時価総額は300億円程度と、時価総額1,000億円以上のマネックス証券などの大手ネット証券と比べると、若干規模は小さくなります。
ですがその分、IPO投資のためのサブ口座として利用したり、岩井コスモ証券で株式取引をする際には、金額やコースによっては手数料を節約できたりと、色々とメリットもある証券会社です。
そこで今回は、そんな岩井コスモ証券のメリット(強み)やデメリット(弱み)、他社ネット証券と比較した際の評判などをまとめてお伝えします。
岩井コスモ証券のメリット3つを厳選して紹介
岩井コスモ証券を利用するメリットには、下記が挙げられます。
- 株式取引で定額制の手数料コースがある
- 信用取引限定で手数料の優遇コースがある
- 新規公開株(IPO)の引受が増加中で完全抽選制
1. 株式取引で定額制の手数料コースがある
岩井証券には、株式取引の場合は「マンスリーコース(1ヶ月定額制)」という、定額の手数料コースがあります。50回コースと100回コースがあり、例えば数千万円や億単位の取引であっても、1取引あたり手数料が税込216円です。
他にも、「アクティブコース(1日定額制)」の場合は、約定代金10万円まで税込86円、20万円まで税込172円と、大手ネット証券のSBI証券や楽天証券などよりも安くなっています。また、証券取引口座の開設で、株式手数料キャッシュバックキャンペーンなどを開催していることもあります。
2. 信用取引限定で手数料の優遇コースがある
また、信用取引限定のマンスリーコースとして250回、500回、1000回などもあり、1000回コースの場合は1取引あたり手数料税込54円です。
さらに「デイトレフリー」の場合、信用日計り取引で手数料0円、金利0円(建玉200万円以上)となっており、デイトレーダーには手数料面でお得になっています。
岩井コスモ証券は取引操作性が高く、特殊注文機能(逆指値)もきちんと装備されていることに加えて、画面も見やすくなっているため、初心者からアクティブトレーダーまで、幅広いユーザーに利用されているのが特徴です。
3. 新規公開株(IPO)の引受が増加中で完全抽選制
最後に、新規公開株(IPO)の引受実績が増えており、完全抽選制な点が挙げられます。SBI証券などの場合は、資金量が多かったりすると当選が有利ですが、岩井コスモ証券は完全平等抽選です。
IPOへは、岩井コスモ証券に口座を開設後、トレード画面から簡単にお申込みが可能です。筆者もきになるIPO銘柄があった場合、様々なネット証券を利用して応募するようにしています。
他社ネット証券と比較した際の岩井コスモ証券のデメリット3つ
一方、岩井コスモ証券のデメリットとしては、下記が挙げられます。
- 貸株サービスがない
- ポイント投資ができない
- 外国株の取り扱い銘柄が少ない
岩井コスモ証券は、デイトレードなどの短期取引をする上では手数料面でお得な部分があります。
ですが、例えば長期保有前提で株式を購入し、その株を貸し出すことで金利収入を得られる、貸株サービスなどは利用ができません。
1. 貸株サービスで高い金利収入を得るならGMOクリック証券
【公式サイト】GMOクリック証券
例えば、GMOクリック証券であれば、株式を購入して貸株サービスを利用することで、貸株の金利収入だけでなく、配当も株主優待も得られることができ、値上がりすれば売却益も得られます。
実際にどのような案件があるかをGMOクリック証券の公式サイトで確認してみると、例えばPKSHA Technology【3933】などのインターネット企業であれば、18%もの金利がつくことがわかります。
GMOクリック証券はネット証券の中でも金利が高い銘柄が多いのですが、残念ながら自分の購入したい銘柄がGMOクリック証券にない場合もあるかもしれません。
その場合は金利水準は多少落ちるかもしれませんが、大手SBI証券や楽天証券などの貸株サービスで探してみるのも良いでしょう。
2. ポイント投資ができない
続いて、岩井コスモ証券はポイントを使った投資ができません。例えば、楽天証券、松井証券、インヴァスト証券などではポイント投資が可能です。
他にもSBIネオモバイル証券であればTポイントから国内株式へ投資が可能です。また、1株から購入できるため、数百円などの少額から投資が可能です。さらにWealthNavi for ネオモバというロボアドバイザーにも1万円から投資が可能です。
もちろん大手ネット証券の楽天証券でも、楽天スーパーポイントを使って投資ができます。楽天スーパーポイントは楽天カードを使うことで貯めることもできますし、楽天市場や楽天ブックスなど、楽天関連のサービスをよく使っている方にとっては貯めやすいポイントです。
もしすでに何かしらの楽天ユーザーの方は、王道の楽天証券の利用を検討されるのも良いでしょう。
3. 外国株の取り扱いが少ない
最後に、岩井コスモ証券は外国株の取引にはそんなに適していません。米国の個別株式であれば、約6,000銘柄を取り扱い取引手数料も安いヨーロッパ発のサクソバンク証券が手数料も安く、取り扱い銘柄が多いのでおすすめです。
サクソバンク証券であれば、米国株の他にも、中国株や欧州株にも幅広く投資をすることが可能です。
岩井コスモ証券に対するポジティブな口コミや評判
現在のメイン口座は岩井コスモ証券。コスモ証券時代からのお付き合い。幅広く分散投資をしている(というか、株主優待目当てなので株主優待に必要な最低必要株数だけ保有すれば良い)ので、保有銘柄数は82銘柄。こちらの残高は 7,939,630 円。
— 鎌倉ひばり (@hibari_kamakura) 2013年10月27日
こんにちは、ともはちです。メルカリのIPO、皆様当選ゲットされていますでしょうか。私は残念ながら今のところすべて外れ・・・あれ〜。残りは岩井コスモ証券とみずほ証券。これもまたIPOですね。
— ともはち (@rakurakutomo8) 2018年6月11日
岩井コスモ証券から口座開設完了の書類が届きました!!
枚数は少ないけれど、ちょいちょいIPO当選枠あるので、いつか当選するかな。— hidepon_55 (@hidepon_99) 2018年9月2日
岩井コスモ証券に対するポジティブな口コミを確認してみると、基本的にはIPO当選枠がある点に言及されている場合が多いです。
IPO投資で稼ぐ場合、当然証券口座は多く保有していた方が、当選確率は上がります。これからIPO投資に参戦しようという方は、岩井コスモ証券にも口座開設しておくのも良いでしょう。
岩井コスモ証券に対するネガティブな口コミや評判
岩井コスモ証券のデイトレフリーに関して、岩井コスモに電話して質問をいろいろしたんですが、とても対応が悪いです。岩井コスモの印象が最悪でした。ユーザーの「声に耳を傾ける」その姿勢が素晴らしいのはトレードステーションです。トレステの対応を知っているから、そのギャップに驚かされました。
— 隠密券資 (@onmitu3) 2017年8月18日
一方で、ネット上の口コミの中には、カスタマーサポートの対応が悪いという声もありました。ただし、こちらは正直対応する人にもよるかと思いますので、一概にそう言い切ることはできません。
あまりこのような部分だけをクローズアップして利用するネット証券を決めるのもあれですので、きちんと手数料面やサービス面などで比較をして決めた方が良いでしょう。
マネックス証券のトレードステーションとは?
なお、トレードステーションというのは、マネックス証券が提供する株式取引ツールです。マネック証券は通常の口座ですと日本株の売買手数料が他社よりも高いのですが、トレードステーションを使うと安くなったり、自動売買も利用できたりします。
そのため、マネックス証券を利用することを検討されている方などは、マネック証券の口座に開設した上で、そこからトレードステーションを申し込むと良いでしょう。
岩井コスモ証券の口座開設(無料)がおすすめな方
以上を踏まえると、岩井コスモ証券は下記のような方におすすめです。
- 短期取引がメインの方
- 信用取引をしたい方
- IPO投資を利用したい方
基本的には短期トレードや信用取引、IPO投資を利用したい方などにおすすめの証券口座です。口座開設や口座維持には手数料はかかりませんので、持っておいて損はない証券口座の一つです。
岩井コスモ証券の証券総合口座(無料)の口座開設の流れ
岩井コスモ証券の口座開設は簡単ですので一緒にみていきましょう。まずは公式サイトに移動します。
その後、「証券総合口座を開設する」のボタンをクリックします。そうするとネット取引(株式・投資信託)の箇所があります。
そちらから「口座開設申込みはこちら」のボタンをクリックします。その後、各種契約書を承諾し、個人情報を入力します。
各種情報を入力していくと、発送方法の選択がありますので、自分で申込書を印刷するか、郵送してもらうかして、口座開設を進めます。
他のネット証券と比べると申込書の分一手間かかりますが、自宅に印刷環境がない方は申込書を郵送してもううこともできますので、特段つまずくことなく口座開設はできるかと思われます。