将来的な米国の景気減速懸念が囁かれるようになったこともあり、改めて記事を更新しました。そこで今回は景気後退に強いディフェンシブ銘柄を含めて、おすすめの米国高配当株20個ほどご紹介します。
おすすめ米国高配当株20選(セクター・業種別)
- タバコ:アルトリアグループ
- タバコ:フィリップモリス
- 通信:ベライゾン・コミュニケーションズ
- 通信:AT&T
- 生活必需品(消費財):P&G
- 生活必需品(消費財):ユニリーバ
- 生活必需品(スーパー):ターゲット
- 生活必需品(ヘルスケア):J&J
- ヘルスケア(医薬品):ファイザー
- 食品:コカコーラ
- 食品:ペプシコ
- 食品:クラフトハイエンツ
- 食品:ハーシー
- 金融:CITIグループ
- 金融:CMEグループ
- 金融:ブラックロック
- 金融(投資銀行):ゴールドマンサックス
- 金融(投資銀行):モルガン・スタンレー
- 金融(投資銀行):JPモルガン
- IT:IBM
まずはタバコ産業のアルトリアグループやフィリップモリスです。日本株でもタバコ産業のJTは高配当株として有名ですが、米国株でも高配当株と言えばタバコ産業が挙げられます。
続いて、筆者が景気にそこまで左右されない業界として個人的に注目しているのは通信業界です。日本株でもNTTやKDDIなど、不況時にも一定の需要があるのが通信業界といえます。また、同様に生活必需品を取り扱うP&GやJ&Jなど、王道の高配当株銘柄も景気に一定強いと言えるでしょう。
その他、コカコーラやペプシコなどの大手グローバル食品企業も、不況においても一定の需要があると予測しています。特にコカコーラは、世界一の投資家であるウォーレンバフェットが投資していることでも有名です。
また、金融セクターは景気敏感株ではありますが、基本的に金融機関は利回りが高いところが多いので、株価が下落したタイミングなどで一定株数保有したい銘柄です。ITなどの情報技術セクターも、金利低下局面の金融緩和時には恩恵を受けやすいと言えるでしょう。
米国高配当株を手数料安くSBI証券で購入する方法
なお、米国高配当株を手数料安く購入するには、まず住信SBIネット銀行とSBI証券の両方の口座が必要です。まだ口座を開設されていない方は、それぞれに無料口座開設をされておくのがおすすめです。
ただし、米国株を購入するのは、正直結構手間と時間がかかるためめんどくさいです。具体的には、まずは住信SBIネット銀行の普通預金口座から、外貨預金口座に振替を行います。
その後、SBI証券に米ドルを入金して、米国株の取引時間(日本時間の深夜)に取引を行うからです。そこで今回は米国株の具体的な購入方法を、実際に筆者のSBI証券の画面を使ってわかりやすくご説明します。
住信SBIネット銀行とSBI証券を利用した米国株買い方の手順
まずは住信SBIネット銀行にログインします。その後、商品・サービスから外貨預金を選択します。
住信SBIネット銀行の外貨預金で米ドルを購入
そこから現在の買い付けレートが表示されていますので、米ドル/円を選択します。
その後、出金口座を代表口座 円預金とし、入金口座を代表口座 米ドル普通を選択します。注文方法は営業時間であればリアルタイムレートで注文ができますが、土日休日の場合はウィークエンドの注文になります。
ちょうど筆者が入金したタイミングが土日でしたので、一旦注文方法はウィークエンドを選択しています。
その後、各種同意事項に同意し、注文を完了させます。
そうすると代表口座 米ドル普通に米ドルが残高として反映されます。
SBI証券に住信SBIネット銀行から米ドルを入金
続いて、SBI証券にログインします。そこから右上の入出金・振替を選択し、外貨入金を選択します。そこで、米ドルを選択し、金額を指定します。
そうして振込指示確認のボタンをクリックし、そのまま進んで行くと住信SBIネット銀行のログインページになります。そこでIDとPWを入力し、内容に問題がなければ入金が完了します。
こうして入金が完了すると、SBI証券で米国株を購入する準備が整います。
SBI証券での米国株の取引方法と取引可能時間
SBI証券で米国株を取引する方法は簡単で、ホーム画面から銘柄 or ティッカーで購入したい銘柄を選択し、そこで注文を出します。
SBI証券では、日本時間 23:30~6:00(サマータイム:同 22:30~5:00)の時間帯で米国株の取引が可能です。日本では深夜の時間帯にはなりますが、米国株取引ではあらかじめ値段を指定して注文を出すことができる指値注文が可能です。
そのため、夜に注文を出しておき、朝に注文が約定しているかどうかを確認する方法でも問題ないでしょう。
不景気でも値下がりが限定的な米国高配当株に投資を実行
ちなみに筆者が1000ドルを使って今回購入した銘柄は、ジョンソンエンドジョンソンです。ジョンソンエンドジョンソンについては、一定の頻度で1000ドルずつコツコツと積立投資を行なっていこうかと考えています。
ジョンソンエンドジョンソンに投資した理由としては、米国株式市場の先行きが不透明なこともあり、不景気にも強いことが想定される米国高配当株に投資を行いたかったからです。
日本株投資と米国株投資の戦略の違い
また、日本株は中小小型株に投資をした方が得られるキャピタルゲインが大きくなる可能性が高いですが、米国の中小小型株に関しては情報がないこともあり、非常に投資検討が困難です。
そのような背景もあり、今後も安定的な成長が見込まれるであろう米国高配当株に投資をすることに決めました。なお、米国株投資の場合は米ドルと日本円の為替リスクも負うことにはなりますが、実際投資を行う際にはそこまで気になることはありません。
米国株投資を検討する際に役立った情報
筆者の場合は、世界一の投資家であるウォーレンバフェットのポートフォリオを参考に米国株の投資を行なっています。そこで役立つのがマネックス証券が提供しているiBillionaireです。
こちらのサイトでは、有名な投資家のポートフォリオを簡単に確認することができるようになっています。また、このサイトの良いところは投資家の株式の取得価格と、リアルタイムの株価の差分を確認することができる点です。
例えば、米国株初心者の方であれば、このような著名投資家のポートフォリオを参考に投資を検討するのも一つの方法です。この中から投資対象銘柄を検討し、業績やROE、EPSの成長度合いなどを確認してから投資されるのがおすすめです。
特に投資の初心者の場合は、自分がよくビジネスを理解できる銘柄や、自分がよく知っている業界の銘柄の方が良いでしょう。世界一の投資家であるウォーレンバフェットも、自分に理解できないものには投資をしないスタンスを貫いています。
SBI証券で米国株を購入するのがお得な理由はスプレッドの安さ
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | |
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最低取引手数料(税抜) | 0 ドル | 0ドル | 0ドル |
取引手数料(税抜) | 約定代金の0.45 % | 約定代金の0.45 % | 約定代金の0.45 % |
上限取引手数料(税抜) | 20 ドル | 20 ドル | 20 ドル |
ちなみにSBI証券で米国株を購入する理由は、手数料の安さよりも外貨預金のスプレッドの安さからです。
2019年にマネックス証券が最低取引手数料を0ドルにしたことによって、大手ネット証券3社の手数料は引き続き横並びとなりました。そのためどのネット証券を利用しても大差ないようには思えるのですが、米国株を購入するときに日本円から購入すると非常にコストが高くついてしまうのです。
そこでそれを回避するために、あらかじめ外貨預金のスプレッドが圧倒的に安い住信SBIネット銀行を利用して米ドルを購入し、その米ドルを用いてSBI証券で米国株を購入するとコストを抑えることができるのです。また、1万ドル以上を一度に交換する場合は、SBI証券ではFX取引を申し込むと、さらにコストを抑えられます。
通常の米ドル預金では手数料は片道4銭となっていますが、SBI証券のFXであれば最低投資金額が1万ドルになるものの、さらに安い手数料で米ドルから直接米国株が購入できるようになります。ただし、以上のようなプロセスを経るのは結構大変ですので、初心者におすすめなのは米国株を含むロボアドバイザーです。
米国株購入に手間がかかかるのが嫌な方にはロボアドバイザーがおすすめ
完全にお任せの資産運用ができるロボアドバイザーのユーザー数・預かり資産No.1の『ウェルスナビ』は、米国株を含めて世界に国際分散投資ができるサービスです。ユーザーである私たちは資金を入金するだけで、あとは年率1%程度の手数料で、完全にほったからしで資産運用を行なってくれます。
米国株投資のように米ドルを購入する必要もなく、日本円を入金するだけで、米国株・日欧株・新興国株・米国債券・金・不動産・現金に分散投資をしてくれます。
筆者も実際にウェルスナビに10万円ほど投資をしてみましたが、開始2ヶ月で約6600円のプラスとなりました。ウェルスナビは運用プランを5種類から選択することができ、筆者の場合は一番ハイリスク・ハイリターンのプラン(リスク許容度5)にして運用を行いました。
ウェルスナビの場合は投資先のポートフォリオも定期的にリバランスをしてくれて、税金の最適化なども行なってくれます。一度投資をしたら完全にほったらかしの投資で良いため、忙しくて資産運用に時間が取れない方や、日々の株価の動きに一喜一憂したくない方などにはとてもおすすめです。