米国株300万円投資でおすすめネット証券と始め方を初心者に解説

米国株投資

米国株に投資をしようかと検討したものの、どこのネット証券を使って始まるべきか、何に投資すべきか迷っている方に、おすすめのネット証券と始め方をご紹介します。

筆者の場合はSBI証券で米国株PGに30万円ほど投資中

筆者の場合は、口座数500万を突破した大手ネット証券のSBI証券を使って、有名な高配当の米国株であるP&Gなどに投資をしています。

P&Gを選んだ理由は、日常の消費財を取り扱っており、仮にこれから不景気になっても安心して保有し続けられる銘柄だからです。さらに、30万円を初期投資したあとは、コツコツと時間を分散させて積立投資をしていく予定です。

短期での売買はせず、じっくりとコツコツ積立投資を予定しています。なお、SBI証券を利用している理由としては、一番手数料が安いからです。

SBI証券は米国株購入時の手数料が安い

具体的には、30万円の元手であれば、住信SBIネット銀行で30万円ほど米ドルに交換し、その米ドルをSBI証券に入金し、米ドルから米国株を購入するのが一番手数料が安くなります。

住信SBIネット銀行の普通預金から外貨預金の米ドルを購入する際の為替スプレッドは4銭と、ネット銀行の中でも圧倒的に安く、さらにSBI証券からの購入手数料もネット証券で最安です。

一方で楽天証券やマネックス証券は日本円から日本円から直接米国株を購入することができますが、その際のスプレッドが高いのです。

初心者がこれから米国株投資を始めるならSBI証券がおすすめ

株式投資

米国株投資ができるネット証券は限られていますので、その中から個別銘柄の多さや、手数料の安さなどを比較して選ぶことが大切です。

そのため、筆者はあらかじめ住信SBIネット銀行で米ドルに交換し、その米ドルを用いてSBI証券で米国株を購入しています。これから米国株投資を始めようという初心者の方は、まずは住信SBIネット銀行とSBI証券に口座開設されるのが良いでしょう。

資産が日本円や日本株に偏っている方には米国株投資はおすすめ

現在資産が日本円や日本株などに偏っている方には、米国株投資はポートフォリオのリスク分散の観点からもおすすめです。

有名な株価指数である米国S&P500と日本のTOPIXを比較しても、その差は一目瞭然です。日本の大企業はこの10年ほど全然成長していないのに対して、米国の大企業はこれまでもずっと成長してきています。

実際に日本企業と米国企業の平均ROEを比較すると、日本企業は8%以下であるのに対して、米国企業は15%程度と、圧倒的に米国企業の方が高く、投資対象として検討できるのです。

日本株は中小小型株ならハイリターンが得られるチャンスあり

もちろん日本株についても、マザーズ上場などの中小小型株に投資をするのであればチャンスはありますし、筆者もSBIネオモバイル証券を使ってTポイントで投資をしています。

SBIネオモバイル証券は月額220円で、国内株式約定代金50万円まで取引し放題で、なおかつ余ったTポイントで日本株を1株から購入することができるからです。毎月固定Tポイントを200ptほどもらえますので、実質は月額20円でサービス利用が可能です。

ちなみに筆者の場合は、業績不振株である株式会社TATERUなどに投資を行っています。

SBIネオモバイル証券

株式会社TATERUは、もともと時価総額が1000億円を超えていた不動産テックカンパニーでしたが、2018年の顧客の預金改ざん問題で大きく株価が下落しました。

筆者は創業者オーナーが経営していることもあり、こちらの企業の復活にかけて投資を行っています。今後どうなるかはわかりませんが、もともと余ったTポイントを使っての投資になりますので、最悪無くなっても良いお金です。長い目で数年スパンで投資をしていくつもりですので、引き続き保有予定の銘柄です。

大企業の高配当株は米国株についていくのが懸命

米国株投資

ただし、大企業への投資については米国株にくっついていった方がチャンスはあると言えるでしょう。もちろん、これまで米国株が成長してきた仮定がありますので、今後さらなる成長が見込まれるかどうかはわかりませんし、一時的な景気後退の可能性も十分にあります。

しかしながらそうはいっても日本よりも米国の方が将来的な成長可能性は高いかとは思われますので、筆者としては大企業の高配当株については引き続き米国株へ積立投資をする予定です。実際にSBI証券では、P&G以外にも以下のような有名銘柄に積立投資を行っています。

SBI証券(旧SBIイー・トレード証券)-オンライントレードで外国株式取引を-

続いてここからは、米国株投資ができるネット証券の特徴を比較しつつご紹介します。

初心者が米国株投資をするならSBI証券が一番おすすめ

取り扱い銘柄数 約1,350銘柄
取引手数料(現物取引) 約定代金の0.45%
運営企業の時価総額 約5,000億円
おすすめ度 ★★★★★
公式サイト https://www.sbisec.co.jp/ETGate
おすすめポイント
  • SBI証券は口座開設数が500万以上(2019年12月時点)と、国内ネット証券においてNo.1のユーザー数を保有するネット証券です
  • SBIネオモバイル証券ではTポイントから株式投資やロボアドバイザー投資ができるようになったりなど、今後のサービス発展にも期待できる証券会社です
  • SBI証券のスマホアプリは非常に使いやすく、画面も見やすく、取引手数料も同業他社比安くなっています
  • また、PTSという夜間取引も可能なため、平日が忙しい会社員の方にもおすすめできます

手数料安く豊富な銘柄数から選びたいならサクソバンク証券

取り扱い銘柄数 約6,000銘柄
取引手数料(現物取引) 約定代金の0.20%
運営企業の時価総額 非上場(デンマークの投資銀行)
おすすめ度 ★★★★・
公式サイト https://www.home.saxo/ja-jp
おすすめポイント
  • サクソバンク証券は、米国株に限らず海外株式取引で人気のネット証券の一つで、2,000銘柄以上の中国株式や、3,000銘柄以上の欧州株式も取り扱っています
  • 他社のネット証券よりも取り扱いの銘柄数が多く、取引手数料も安い点が特徴ですが、日本ではまだ地名度が高くない点がネックです
  • サクソバンク証券の親会社のサクソバンクはデンマークの大手投資銀行で、日本では過去にFX会社などを買収したことなどがある実績のある会社です
  • ただし、サクソバンク証券は特定口座を利用することができなかったり、画面が見づらかったりと初心者にはハードルが高いので、中級者以上におすすめのネット証券です

楽天ポイントを貯めているなら楽天証券がおすすめ

取り扱い銘柄数 役1,400銘柄
取引手数料(現物取引) 約定代金の0.45%
運営企業の時価総額 約1兆円
おすすめ度 ★★★★・
公式サイト https://www.rakuten-sec.co.jp/
おすすめポイント
  • 楽天証券は口座開設数が300万以上(2019年12月時点)ほどの国内2位のネット証券会社で、楽天グループはまさに日本を代表するインターネット×金融の企業と言えるでしょう
  • 楽天証券に口座を開設すると、日本経済新聞が無料で読めたり、楽天銀行との連携で普通預金金利が0.1%になったりします
  • また、楽天ポイントで株式投資や投資信託に投資をすることができたり、楽天カードで投資信託を積立投資できたりと、既存の楽天サービスとの親和性が高い点が特徴です
  • すでに楽天市場や楽天銀行など、何かしらの楽天のサービスを利用されている方にはおすすめです
  • ただし、米国株投資についてはSBI証券に優位性があるため、筆者は楽天証券では楽天カードでの投資信託購入に利用しています

初心者はネット証券開設後は何に投資をするべきか

資産運用

続いて、初心者はネット証券開設後に、何に投資をすべきなのでしょうか。近年は、米国S&P500連動型の投資信託が人気になっています。

自分で株式を選んで個別株に投資したりするよりも、米国の経済成長にくっついてインデックス投資をした方が、長期的にみてプラスになると考える人が増えているとも言えます。

しかしそんなS&P500連動型の投資信託にも種類があり、一体初心者におすすめの投資信託はどれなのでしょうか。そこで実際に筆者が楽天証券とSBI証券で投資している投資信託をご紹介します。

初心者には楽天証券で楽天カードを使った積立投資がおすすめ

まず初心者にとって一番簡単なのは、楽天証券で楽天カードを使った積立投資です。

楽天証券では年会費無料の楽天カードを使って、投資信託の積立投資が可能です。もちろんeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の投資信託の積立投資も可能です。

毎月5万円を上限として楽天カードで積立投資が可能

筆者もこの楽天カードのクレジットカード決済を使って積立投資を行っています。

毎月のクレジットカード決済の上限額は5万円となっています。こちらは法律で10万円と定められているため、楽天証券の場合は5万円までとなっています。

ただし、楽天カードの還元率は1%ですので、毎月5万円の決済があれば、それによって楽天ポイントが500円分もらえます。さらに楽天証券であれば、この楽天ポイントを使ってさらに投資信託を購入することもできます。

銀行の普通預金口座においておくよりも100倍以上お得

通常のメガバンクの普通預金口座に5万円を置いておいても、年間で0.001%しか金利はつきません。したがって、楽天カードで積立投資をすれば、単純に考えると100倍のリターンが得られる訳です。

1年間5万円の積立投資をすれば年間で60万円ほど投資をすることができますので、このポイント分だけで6,000円ほどのリターンになります。なお、数十年間に渡ってS&Pの毎年のリターンを平均すると、だいたい毎年のリターンは4.5%〜7.5%ほどと言われています。

60万円×1.045としても627,000円と、年間で上記の6,000円と合わせると33,000円ほどのリターンはもらえるであろうと考えても良いでしょう。さらに得られた利益を再投資することで、複利効果で資産は増えていきます。

長期保有が前提なら積立投資はいつ始めても結果はあまり変わらない

ちなみに「投資はいつ始めたら良いのか?」という疑問もあるかもしれませんが、基本的に数年以上の長期保有が前提であるならばいつ始めても結果はあまり変わらないかと思われます。

景気には波があり、数年単位で好景気と不況を世界経済は繰り返しています。ただし長い目で見れば世界経済はずっと成長していますので、その成長に乗っかるのが無難です。

逆にいつまでも現金のみを保有していては、インフレ時に保有している現金の価値が目減りしてしまいます。楽天カードであれば初心者でも簡単な設定で一定のリターンを得られますので、楽天証券でのクレジットカード決済による積立投資は一番おすすめです。

米国株が投資先のポートフォリオに入っているロボアドバイザー

ちなみに、S&P500連動型投資信託の購入を検討されている方には、米国株が投資先のポートフォリオに入っているロボアドバイザーを使うのもおすすめです。

筆者の場合は、2020年4月末まで手数料が無料な『LINEワンコイン投資』を活用しています。LINEワンコイン投資(LINEスマート投資)は、株式・債券・不動産・コモディティ・現金に自動で分散投資をしてくれるロボアドバイザーです。

ユーザーである私たちは日本円を入金するだけで(LINE PAY決済するだけで)、あとは完全にお任せで国際分散投資をしてくれます。

LINEスマート投資のポートフォリオ

LINEスマート投資は上記のように債券のポートフォリオが半分程度と大きいため、米国株式市場と連動するS&P500と合わせて投資をするのが良いのかなと考えています。

筆者の場合は毎週2.5万円を積立額として設定して、毎月10万円程度を積立投資しています。そうすることでLINEのマイカラーがグリーンになり、決済額の2%がLINEポイントとして還元されるからです。

LINE PAYの決済は10万円以上で2%LINEポイントが還元される

これは簡単にお伝えすると、毎月10万円を積立投資すると2,000円ほどもらえるようなものです。一方で、単純にメガバンクの普通預金にお金を預けていても0.001%しか金利はつきません。

言ってしまえばLINEワンコイン投資をするだけで200倍ものリターンをもらえるている訳ですから、この点でも非常にお得だなと考えています。

>>おすすめのロボアドバイザー比較を見る

長期保有者にはSBI証券で外国株取引のETFを利用するのがおすすめ

最後に、長期保有を前提とした場合、楽天証券やSBI証券でeMAXIS slimの投資信託を購入するよりも、外国株取引の画面からETFを購入した方がコストは安くなります。

これはなぜかというと、いわゆる信託報酬が安いからです。楽天証券のeMAXIS slimの投資信託も十分安いのですが、年間で0.0968%ほど手数料がかかります。

一方で、上記のVOO(バンガードS&P500ETF)のようなETFであれば、経費率はわずか0.03%です。1/3の信託報酬になりますので、長い目で見ればコストはやすくなります。

外国株ETFは最初にコストがかかる

ただし、外国株取引からETFを購入する場合は、最初にコストがかかります。具体的には、住信SBIネット銀行の日本円の普通預金から米ドルの外貨預金に振替を行い、SBI証券に外貨預金の資金を入金し、その外貨預金の資金を用いて購入する必要があるからです。

このように手間がかかるのと、初期コストとしては為替のスプレッド分の手数料がかかりますし、長期保有しない場合はコストが高くつきます。本当に今後も長期的に保有する予定のある方は、SBI証券でのS&P連動型のETFへの長期投資がおすすめですが、初心者には少々ハードルは高いです。

初心者に簡単なのは楽天カードを使った積立投資

筆者の場合も何かしらの暴落時にSBI証券での積立投資はスタートをしようと考えていますが、今のところ楽天カードを使った積立投資を実践しています。理由としてはSBI証券の外国株ETF取引ではポイントをもらえませんし、楽天カード決済の方が簡単に始められるからです。

以上になりますが、楽天証券も楽天カードもまだ保有されていない方は、両方とも年会費は無料でお金はかかりませんので、まずは両方を保有してS&P連動型投資信託の積立投資を始めるのが一番おすすめです。