S&P500連動の投資信託でおすすめはどれ?利回りを米国株式インデックス投資と比較

米国株式インデックス投資についてのご紹介です。インデックスファンドとは、市場平均(ベンチマーク)と同じような動きの運用を目指す投資信託のことです。

その分、市場平均より上回るパフォーマンスを目指す投資信託(アクティブファンド)よりも、手数料面では安くなったりしています。米国S&P500のインデックス投資については、投資の神様ウォーレン・バフェットも推奨する手法です。

そのため、筆者も分散投資の観点から米国株は保有しています。そこで今回は、一体どの投資信託が良いのか?について、手数料や利回りなどを徹底比較しながらご紹介します。

米国株式インデックスファンドの手数料と利回りを比較(2019年8月時点)

投資信託名 信託報酬 信託財産留保額 設定来の利回り 純資産額
三菱UFJ国際eMAXISSlim米国株式(S&P500) 0.1728% 約10% 約250億円
大和-iFree S&P500インデックス 0.243% 約14% 約74億円
iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド 0.405% 約10% 約29億円
米国株式インデックス・ファンド 0.486% 0.1% 約18% 約15億円

ちなみにNYダウなどを含めるとこれ以外にも投資信託はありますが、手数料面に拘るのであれば、eMAXISシリーズが一番安いので、まずはそちらを検討されてみるのが良いでしょう。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を含めて主要なインデックスファンドが購入できるネット証券には、SBI証券や楽天証券などがあります。ただし、もし米国株への個別投資も検討しているようでしたら、サクソバンク証券がおすすめです。

と言いますのも、外国株式の個別銘柄が一番豊富なのは、サクソバンク証券だからです。米国株の取り扱い銘柄数だけで6,000以上あり、取引手数料も安いのがサクソバンク証券です。

米国株式インデックス投資を始めるタイミングはいつがおすすめ?

米国株式へのインデックス投資を始めるタイミングは、一体いつが良いのでしょうか?

長期的に上昇しいていくと予想した場合は、基準価格が下がったタイミングで購入できればベストではあります。しかしながら、実際問題いつ下がるのか分かりませんし、いつリーマンショックのような時間が起きるのかも、誰にも予想できません。

ただ一つ言えることとしては、10年や20年の長期スパンでの投資をしようと考えたのであれば、途中で浮き沈みはあれど、長期的には上昇していくはずです。

ですので、筆者の結論としては、「買いたいと思った時に購入する」というのが結論になります。ただし、その分一度購入したら、本当に長期で保有することを検討した方が良いでしょう。

日経平均株価に連動する投資信託がおすすめできない理由

日本

なお、米国投資家のウォーレン・バフェットは米国S&P500を推奨していましたが、当然日本には日経平均株価に連動する投資信託などがあります。

本当に日経平均株価に連動する投資信託で良いのかを検討する

ですが、ここで一点気をつけなければいけないのは、「日経平均株価に連動する投資信託に投資して良いのか?」という話です。例えば、アクティブ型投資信託の代表例には、日本の成長株にフォーカス投資をしていた「ひふみ投信」などが挙げられます。

もちろんあなたが、すでに日本以外への投資をたくさんしているような方であれば、分散投資の観点から日本に投資をするのも一手かもしれません。また、日本が今後10年、20年かけて日本経済が再成長していくと信じているのであれば、それでも良いでしょう。

しかしながら、この20年の過去の実績を振り返ると、日本経済は他先進国と比べても、残念ながら大して経済成長はしていません。さらに、いくら今後東京オリンピックが控えているとは言えど、日本経済の今後の成長性に、過度な期待は禁物です。

そこで、日本人である私たちが分散投資の観点から米国S&P500へ投資をするのは理にかなっているのです。

日経平均株価の推移と米国S&P500の推移の比較

ここで実際に日経平均株価の推移と、米国S&P500の推移の比較をしてみます。そうすると、日経平均株価は上がったり下がったりで、この20年をかけてようやく株価が回復したことがわかります。

一方で、米国S&Pはリーマンショックによって一時的な落ち込みはありますが、その後は再度順調に回復し、ずっと右肩上がりとなっていますので、過去20年の差は歴然としています。

もちろん、このまま未来永劫、米国が経済成長していくかどうかは分かりません。また、リーマンショックのような事件が起きるかもしれません。しかしながら、IT産業が成功している米国においては、今後も日本よりも成長が期待できるとは言えるでしょう。

多少リスクを取るなら新興国への分散投資も一手

さらに、たとえインデックスファンドであっても、多少リスクを取るのであれば、インドなど今後も経済成長が期待できる新興国への投資も、選択肢としては考えられます。なぜならば、インドと日本のGDP成長率の差を見れば、今後どちらの国に期待ができるかは明らかだからです。

多少のリスクを許容できる場合は新興国投資を視野に入れる

従って、多少のリスクは許容できる方は、投資予定金額の70%は手堅く米国株式インデックスファンドに投資し、30%程度はリスクをとって新興国株式を含む投資信託に投資をするのも一手です。

また、新興国への投資方法は株式や投資信託以外にも、ソーシャルレンディングを利用する方法もあります。

貸付型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)もおすすめ

クラウドクレジット

年利10%以上のリターンを見込める案件を取り扱うクラウドクレジットであれば、ペルーなどの南米や、東欧諸国などに日本から簡単に投資をすることが可能です。

期待利回り2.5%〜13.5%で、一度投資をしたらほったらかしの資産運用が可能です。ソーシャルレンディングの本質は、貸したお金が返ってくるかどうかですので、株式市場などの動向に左右されません。

日々の株価の変動なども気にする必要がありませんので、株式投資や投資信託などと異なる金融商品をポートフォリオに入れたい方には適しています。また、本業の仕事が忙しい方などにもおすすめです。

手間を減らしてお任せの資産運用をしたい場合はロボアドバイザーがおすすめ

もしくは、とにかく手間を減らして資産運用したい場合は、ドルコスト平均法で、毎月一定金額を積立投資していくのも一手です。ただし、このような積立投資の場合、多少手間がかかります。

そこで、もっと手間を減らして資産運用をしたい方におすすめなのが、ロボアドバイザーです。預かり資産・ユーザー数No.1のロボアドバイザーWealthNavi(https://www.wealthnavi.com/)であれば、最初に簡単な質問に答えるだけで、あとは完全にお任せの資産運用が可能です。

ただし、WealthNaviの場合は米国だけでなく国際分散投資となり、手数料は年間1%程度かかります。しかしながら、過去2年間の運用実績を確認してみると、S&P500に負けず劣らずの実績があります。

(追記)ウェルスナビ運用は2ヶ月で+6.2%以上のリターン

筆者も実際にウェルスナビで資産運用を再開したところ、たった2ヶ月で+6.2%以上の含み益を得ることができました。また、ウェルスナビであれば、投資信託と同じように得られた利益は申告分離課税となり、どんなに利益が出ても一律20.315%の税金しかかかりません。

(追記)ロボアドバイザーNo.1ウェルスナビの運用実績は順調

実際にリターンをウェルスナビの公式サイト(https://www.wealthnavi.com/performance)でも確認してみると、円建てのリターンは+6.6%〜+18.9%の範囲となっています。

ウェルスナビは自分のリスク許容度(1~5の5段階)に応じて、得られるリターンも変わるため、リスク許容度が高いほど、得られるリターンも高くなっています。また、ウェルスナビの公式サイトでは資産運用のシミュレーションが可能となっていますので、事前に実際に自分が投資した際の予定リターンを確認することもできます。

このようにウェルスナビなどのロボアドバイザーは税金面でも優遇されていますので、長期的な資産形成を検討されている方には適しています。米国S&P500のインデックス投資と合わせて、国際分散投資のウェルスナビの利用も検討されてみても良いでしょう。