2016年に設立された比較的新しいソーシャルレンディング事業者に、Nextshift Fund(ネクストシフトファンド)という事業者があります。
ネクストシフトファンドは、ソーシャルレンディング事業以外にも、ベンチャーキャピタル事業やインキュベーションオフィス事業なども展開している会社で、きちんと金融庁登録もされています。
そこで今回は、ネクストシフトファンドの評判や口コミ、他ソーシャルレンディング事業者との比較を踏まえて、メリット・デメリット、登録が向いている人などについてご紹介します。
ネクストシフトファンド(NextShiftfund)の口コミや評判
ネクストシフトファンド、全然集まらなかったんだなぁ。かくいう私も参加しなかった。マイクロファイナンスならクラウドクレジット、エネルギー系ならグリーンインフラと分散していくと、ネクストシフトファンドにわざわざ新たに口座開設する理由が無くなってしまったんだよ
— 上下あし太 (@ueshitaashita) 2018年5月23日
そういえば自分が投資したネクストシフトファンドって全然資金があつまらなかったんだ。。
これ2号案件とか相当厳しくなりそう。 pic.twitter.com/QV9YXDDoR9— メカニック@投資家2.0 (@ipomechanic) 2018年4月21日
ネクストシフトファンド600万近集めたのね
コンセプトは面白いけど、利回り高くないし、為替ヘッジも見た感じなさそうなのはきついなーhttps://t.co/Aef1Id28DA— エスト (@adoniseas) 2018年4月21日
ネクストシフトファンドは、鳥取発の企業で、社会的インパクト投資を掲げているソーシャルレンディング事業者です。
ネクストシフトファンドの理念はとても良いのですが、口コミにもあるように、残念ながら今の所は募集した案件にはお金が集まっていないようではあります。
新興国への社会貢献投資にはクラウドクレジットがある
例えば、同じように新興国への社会貢献投資を掲げているソーシャルレンディング事業者には、クラウドクレジットがあります。
クラウドクレジットには大手総合商社の伊藤忠商事が出資していたり、電通グループと業務提携していたりしますので、会社としての信頼性は高い企業です。
また、クラウドクレジットは業歴も長いため、これまでの案件に返済実績もあり、期待利回りも最高12%と高いです。
そのため、きちんとこれまでに返済実績があり、かつ利回りも高い案件に投資をしたい方の場合は、クラウドクレジットを利用された方が良いでしょう。
ネクストシフトファンド(NextShiftfund)のメリット
ただし、ネクストシフトファンドが信頼できない業者かというと、そういう訳ではありません。例えばネクストシフトファンドのメリットとしては、下記の点が挙げられます。
- 経営陣は信頼できそう
- 株主も信頼できそう
- 投資で社会貢献ができる
ネクストシフトファンドの株主
まず、ネクストシフトファンドの株主は、上記のように大手企業が多数入っています。このような点も、会社としての信頼性に繋がっているように思います。
次に具体的にネクストシフトファンドの経営陣の経歴を確認してみます。
代表取締役社長CEO 伊藤慎佐仁氏の経歴
1967年生まれ。鳥取県八頭町出身。同志社大学卒業。1991年に三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行し、為替資金部などに勤務後、ソフトバンクに転じ財務部にて大型の資金調達などに従事。
その後、複数回の起業、SBIホールディングス㈱取締役常務執行役員などを経て2012年よりヤフーの金融事業の立ち上げを行う。2013年よりワイジェイFXの代表取締役社長CEOを務め、業績を大幅に拡大させたのち退任。2016年に当社を創業。
銀行・証券・保険・住宅ローン・FX・投資助言業など幅広い金融事業に従事したほか、広くインターネット事業に関ってきた。これまで、上場企業2社で代表取締役、上場企業3社で取締役。
取締役 森一正氏の経歴
1967年生まれ。千葉県出身。早稲田大学卒業。金融、不動産業界に従事した後、1995年に行政書士登録。行政書士業務及び大手資格予備校で専任講師を務める。
2005年以後、中小証券会社の再生/新規事業(FX、M&A)、貸ビル業者の新規事業(ネット通販)、大手コンサルティング子会社の新規事業(M&A)に参画。
2012年、大手司法書士・行政書士法人に所属し、事業部長として主に行政書士業務(建設業、宅建業、金融商品取引業、ファンド業、貸金業等)に従事。2018年6月より当社取締役。
取締役 永野雄太氏の経歴
1990年生まれ、横浜育ち。高校までは体操に人生を懸ける日々を過ごす。2009年に立命館アジア太平洋大学に入学し、イギリスの交換留学、バングラデシュのグラミン銀行でのインターンシップ、海外バックパック旅行等を行う。2013年3月に卒業。卒業生代表として式でスピーチをする。
同年4月に株式会社三井住友銀行に入行するも、同年10月末付で退行。その後カンボジアに渡り、現地企業にてマイクロファイナンスや不動産ファンド事業に携わる。2016年2月退社。世界半周後、同年10月ネクストシフト株式会社を創業。
出典:Nextshift Fund(ネクストシフトファンド)
このように経営陣の経歴を拝見すると、若者とベテランが組み合わさったファンディーノのようなバランスのとれたチームのようには思われます。
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ネクストシフトファンド(NextShiftfund)のデメリット
一方で、ネクストシフトファンドのデメリットとしては、下記が挙げられます。
- 業歴が浅いため、今の所返済実績がない
ネクストシフトファンドは、ビジネスとしては好感が持てるのですが、今の所返済実績がないため、今後どうなるのかは正直なところ不透明です。
そのため、筆者としては一旦は利用は様子見といったところでしょうか。
と言いますのも、先ほどもお伝えしたように、新興国への社会貢献投資に関しては、同じソーシャルレンディング事業者ではクラウドクレジットがあります。
また、ベンチャー企業への応援という意味も込めた社会貢献投資には、ファンディーノなどの株式投資型クラウドファンディングがあります。
ですので、それらのサービスを併用しつつ、ネクストシフトファンドで良い案件があれば投資しようかなという感じです。
ネクストシフトファンド(NextShiftfund)の口座開設は無料
ただし、ネクストシフトファンドも口座開設自体は無料です。また、ネクストシフトファンドに口座を開設したとしても、口座維持手数料などもかかりません。
ですので、何かしら投資したい案件が出た時に投資ができるように、無料登録だけ済ませておくのは一手でしょう。
ネクストシフトファンドは特段怪しい会社ではないかと思われますので、新興国の社会課題の解決に関心のある方は、クラウドクレジットと合わせて利用されてみてはいかがでしょうか。