SBIネオモバイル証券のTポイント投資と、楽天証券の楽天ポイント投資は、似ているようで異なります。
筆者は両方の証券会社に口座を開設して実際に利用していますので、それぞれの違いをご紹介します。
SBIネオモバイル証券でのTポイント投資の特徴
SBIネオモバイル証券の場合は、投資先が日本株がメインとなっています。筆者がSBIネオモバイル証券で購入した銘柄は「メタップス(6172)」なります。
数百円から日本株を購入可能(Tポイント投資が可能)
通常のメッタプスの株式を購入するためには、最低購入株数が100株以上となりますので、少なくとも10万円以上の元手がないと購入できませんでした。ですが、SBIネオモバイル証券を利用したことで、1株(1000円程度)から購入することができました。
SBIネオモバイル証券であれば、最低購入株式数が100株ではなく1株からとなっているため、実質的には通常の株式投資の1/100の元手で株を手に入れることができます。筆者の場合はTポイントが5000pt程度余っていましたので、余っていたTポイントを使って合計3株ほど購入してみました。
SBIネオモバイル証券は、株式投資に関心はあるものの、いきなり10万円〜30万円などの投資は気がひける方や、貯まったTポイントを有効活用したい方にはおすすめの証券会社です。
1万円からのロボアドバイザー(Tポイント投資が可能)
また、SBIネオモバイル証券では、WealthNavi for SBIネオモバイル証券というロボアドバイザーを提供しており、こちらは1万円から投資が可能です。
もともとロボアドバイザーのWealthNaviは最低投資金額が100万円からと敷居の高いサービスでしたが、徐々に最低投資金額は下がり、30万円、10万円となっていきました。しかしながら、いまだに本家のWealthNaviの方では10万円からしか投資ができません。
ですが、SBIネオモバイル証券からWealthNaviの口座を開設した場合は、1万円から利用することができます。そこで、より少額からロボアドバイザーを始めてみたい方にも、SBIネオモバイル証券はおすすめできます。
月額費用216円から(固定Tポイント200円がもらえる)
SBIネオモバイル証券は、月額216円ほどの費用がかかります。ただし固定Tポイントが200円もらえ、そちらのTポイントから投資ができますので、実質的な費用は16円です。
また、月額216円で国内株式売買合計金額50万円までは、取引手数料が無料です。そのため、通常のSBI証券で取引するよりも取引手数料が安くなる可能性は高いでしょう。
以上を踏まえると、SBIネオモバイル証券は、まずは少額から日本株やロボアドバイザーへの投資を始めたい方には適したサービスと言えるでしょう。
楽天証券の楽天ポイント投資の特徴
一方、楽天証券では楽天ポイントを使って、楽天証券で取り扱いの全ての投資信託を購入することができます。
楽天証券では楽天ポイントで投資信託の購入が可能
また、楽天カードで100円〜5万円分まで自由に積立額を設定して投資をすることができ、さらに決済額100円につき1ポイントがたまります。ただし、楽天スーパーポイントに関しては利用可能上限が決まっています。
- ダイヤモンド会員以外のお客様
- 通常注文の場合:30,000ポイント/1注文
- 積立注文(証券口座引落)の場合:30,000ポイント/1日
- 積立注文(楽天カードクレジット決済)の場合:30,000ポイント/1日
- 100,000ポイント/1ヶ月
- ダイヤモンド会員のお客様
- 通常注文の場合:500,000ポイント/1注文
- 積立注文(証券口座引落)の場合:500,000ポイント/1日
- 積立注文(楽天カードクレジット決済)の場合:500,000ポイント/1日
- 500,000ポイント/1ヶ月
(※1ヶ月の利用上限は他の楽天グループでの利用も含まれます)
なお、楽天証券ポイントの利用可能上限はありません。
楽天スーパーポイントも楽天証券ポイントも1ポイント1円から利用可能ですが、投資信託の申込単位は各銘柄の最小申込単位に準じます(100円以上1円単位~)。また、投資信託は通常注文(金額指定のみ)と積立注文が可能です。
NISA口座が対象口座に含まれる
対象口座は特定口座・一般口座・NISA口座・つみたてNISA口座(※ジュニアNISA口座は対象外)となっていますので、NISA口座を活用したい方には適しています。楽天ポイントを使って、NISA口座で投資信託を購入したい方には特に楽天証券は適しています。
月額費用がかからない
最後に、楽天証券の場合はSBIネオモバイル証券のように月額費用もかかりません。ただし、国内株式やロボアドバイザーには今の所投資ができません。
SBIネオモバイル証券と楽天証券とのポイント投資の違いを比較
改めて楽天証券とSBIネオモバイル証券の違いをまとめると以下になります。
- 使えるポイントが違う(Tポイントと楽天ポイント)
- 投資先が違う(日本株・ロボアドバイザーと投資信託)
- NISAの有無(楽天証券はNISAあり)
- 月額手数料の有無(楽天証券は無料)
一番大きな違いはやはり投資先です。SBIネオモバイル証券の投資先は、国内株式とロボアドバイザー(WealthNavi for ネオモバイル証券)となっています。一方で、楽天証券のポイント投資の投資先は投資信託ですので、それぞれに分散投資をしたい方は両方利用されるのが良いでしょう。
SBIネオモバイル証券のTポイント投資がおすすめな方
以上を踏まえると、SBIネオモバイル証券は例えば以下のような方におすすめです。
- 国内株式を少額から購入したい方
- ロボアドバイザーWealthNaviを1万円から利用したい方
- 住信SBIネット銀行を利用中の方
- Tポイントカードをお持ちの方
- Tポイントを貯めている方
楽天証券の楽天証券ポイント投資がおすすめな方
一方で、楽天証券は例えば以下のような方におすすめです。
- 投資信託を購入したい方
- 楽天スーパーポイントが貯まっている方
- 楽天銀行をお持ちの方
- 楽天カードをお持ちの方
- NISA口座を利用したい方
それぞれ良いネット証券会社で口座開設手数料も口座維持手数料もかかりませんので、基本的には両方併用されるのが一番おすすめです。