NISAは儲かる?利益がでるおすすめ投資信託とNISAのメリットとデメリット

税金

NISAを使って投資信託に投資をすることで、儲かるのでしょうか?

また、どの投資信託に投資をすべきなのでしょうか。今回はNISA(少額投資非課税制度)のメリットとデメリットや、投資信託に関する税金、NISAの利用が向いている人などをお伝えします。

過去5年で大きく儲かった投資信託はひふみ投信

ひふみ投信のリターン

過去5年で大きく成長した投資信託として有名なのは、主に日本の成長株にフォーカスして投資をする「ひふみ投信」です。ひふみ投信はNISAにも対応しており、5年前に投資をしていたら、基準価格はだいたい2倍にまで成長しています。

例えばざっくり100万円投資をしていたら200万円になっていますが、通常であればここで得られた100万円の利益に対して、一律20.315%の税金がかかります。ですが、NISAを使って投資をしていたら、100万円丸々が利益になります。

このような仕組みがあるため、NISAは儲かるとも言えるのです。なお、筆者の場合は2019年にスタートした「ひふみワールド」にも投資をしています。ひふみワールドはひふみ投信とは異なり、世界株に投資をするアクティブ型の投資信託です。

これまでのひふみ投信の実績から信頼性が高いと判断し、ひふみワールドにNISAを設定して、そこから毎月10万円ずつ積立投資をしています。

投資信託にかかる税金の税率や特徴をおさらい

税金

改めて投信信託にかかる税金を確認してみますが、そもそも投資信託は、「株式投資信託」と「公社債投資信託」に大きく分類することができます。

ですが、両方とも得られた利益に対して20.315%の税率がかかります。以前は投資信託の種類によって異なりましたが、2016年1月以降は統一されました。

従って、投資信託の税金の仕組みは、基本的に株式投資とあまり変わりません。

投資信託の税金は株式投資と基本的には変わらない

株式投資と同じように、投資信託の口座開設時には「特定口座(源泉徴収あり)」を選択できたり、「損益通算」も可能です。ただし、このように20.315%の税率がかかるかどうかは、国の制度によって異なります。

国によって投資で得られた利益にかかる税金は異なる

例えば、シンガポールなどの金融先進国融先進国であれば、投資で得たキャピタルゲインに対する税金はかかりません。シンガポールは所得税の税率も安く、相続税や贈与税もかからないため、近年日本の富裕層が続々と移住をしています。

日本が国を挙げて「投資信託」を推進するのには、投資家が得た利益に対して課税ができるからといった背景もあるのでしょう。

投資信託で得られる利益と、確定申告をした方が得な場合


出典:大和証券

投資信託で得られる利益には「分配金」「売却益」「解約益」「償還差益」の4種類があります。

まず「分配金」に関してですが、こちらは基本的に証券会社が代わりに20%を源泉徴収してくれて納付してくれます。ただし、給与所得を合算した総合的な所得が例えば300万円以下などの場合は、所得税にかかる税率が20%以下となります。

そのため、「確定申告」をすることで余分に取られた税金を取り戻すことも可能です。一方で、例えば所得が330万円〜900万円の方の場合は、あまり気にしないで良いでしょう。なお、当然ですが投資信託の税金は、利益に対してのみかかります。

ですので、投資信託を買って損してしまった場合は税金はかかりません。また、株式投資で利益が出た場合に、投資信託の損失と相殺(損益通算)することも可能です。ここまでで投資信託の税金についてはお分かりいただけたかと思いますが、続いてはNISAのメリットとデメリットです。

NISA(少額投資非課税制度)のメリット


出典:SBI証券

NISAとは、一言で言うと「少額の投資であれば非課税で良いですよ」という制度です。

2016年までは「毎年100万円までの投資は非課税」でしたが、2016年からは「毎年120万円までの投資は非課税」になりました。そのため、2016年以降に新しくNISA口座を開設した場合は、最大5年間で600万円までの投資に対しては非課税となります。

NISAのポイントをまとめますと下記のようになります。

NISAのポイント
  • 最大5年間で600万円までの投資が非課税
  • NISAの対象は上場株式や株式投資信託の譲渡益や配当金など
  • NISAの利用が可能な人は20歳以上の国内居住者のみ
  • NISAは一人一口座まで開設が可能

NISAは上記のように一人一口座までしか開設ができません。

筆者の場合はひふみ投信に口座を開設しているわけですが、例えばIPO投資に参加したい方などはSBI証券が良いでしょう。SBI証券であれば、IPO投資の際にも非課税になることに加えて、IPOの取扱い銘柄もネット証券の中で圧倒的に多いからです。

楽天証券も使いやすいネット証券ではありますが、IPO投資にNISA口座を使えないというデメリットがありますので、IPO投資の場合は非課税になるSBI証券を利用されるのが良いでしょう。

NISA(少額投資非課税制度)のデメリット

NISAのデメリットは「NISA口座と一般口座や特定口座との損益通算ができない」点です。

そのため、NISAを利用して投資をしたものの、そこで損失が出てしまっても、他のNISA以外の口座と損益通算ができません。

従って、NISAを利用する際は、上記のようなメリットとデメリットを理解した上で活用し、税金に関する規制が変更になった際も、まずは内容をしっかりと理解することが大切です。

以上になりますが、確定申告などの「税金」に関しては、無料の税理士紹介エージェントを利用して、税理士を紹介してもらた方が、結果的には一番間違いもなく手間も省けるとは言えるでしょう。

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20代以上の投資未経験者や、コツコツ資産を増やしたい方などは、通常のネット証券と合わせて、このような新しい投資信託のサービスの利用も検討されてみても良いかと思われます。ただし、自分で選ぶのが少々大変…という方は、これまでにも実績のあるひふみ投信がおすすめです。