不動産テックのベンチャー企業6選!不動産投資支援やクラウドファンディングの注目株

不動産投資

2016年には、金融とITを掛け合わせたFinTech(Finance × Technology)がブームとなりました。

そして2017年頃から、不動産とITを掛け合わせたReTech(Real Estate × Technology)こと不動産テックの領域にも、注目が集まり始めています。

この不動産テック領域においては、テクノロジーを活用してこれまでの不動産投資の非効率性を解消したり、不動産にかかるコストを削減したりと、ユーザーにとって便利なサービスが生まれ出しています。

そこで今回は、不動産テック領域における注目のベンチャー企業をご紹介します。

1. 無料不動産投資セミナーなら「グローバル・リンク・マネジメント」

グローバルリンクマネジメント

まずは、2017年の12月に東証マザーズ市場に上場したグローバル・リンク・マネジメントです。グローバル・リンク・マネジメントは平成17年に創業し、売上高は約110億円(2018年12月期)となっています。

今のところは東京中心の不動産物件の販売がメイン事業となっていますが、今後は不動産ソリューション×ITの領域に資本を投資していくようです。

そんな中、グローバルリンクマネジメントは、年収400万円以上でこれから不動産投資を始めようと検討している会社員の方向けに、毎週東京で無料の不動産投資セミナーも開催しています。

筆者もこちらの不動産投資セミナーには申し込みをしたことがあり、申し込みを行うと出欠確認の電話はかかってきますが、特にしつこい勧誘や迷惑電話などはありませんでした。

東京での不動産投資に関心のある方には、上場企業が運営しており信頼性の高いグロバールリンクマネジメントの不動産投資セミナーはおすすめです。

2. 不動産特化型クラウドファンディングなら「OwnersBook」

続いて、2017年8月には、不動産投資型クラウドファンディングのOwnersBookを運営する、ロードスターキャピタル株式会社が東証マザーズに上場承認されました。

OwnersBookは、1万円から投資が可能な不動産特化型クラウドファンディングです。投資家である私たちは、直接不動産に投資をする訳ではなく、OwnersBookが選んだ案件に投資をすることができます。

投資家⇆ロードスターファンディング⇆不動産投資の仕組み

OwnersBookは私たち投資家からお金を集めて、不動産投資会社にお金を貸し付けます。そして、無事に不動産投資会社からお金が返って来れば、金利収入分がリターンとなります。

また、OwnersBookがお金を貸し出す際には、貸出先の企業を審査することに加えて、不動産担保を取得します。

ですので、貸出先の企業が万一返済できなかったとしても、取得した担保を売却することで損失を補填することができるため、リスクを抑えることができています。

OwnersBookは投資物件を確認することができて透明性が高い

また、OwnersBookは実際に投資する物件の概要を、公式サイトでの無料会員登録後に確認することができます。

筆者もOwnersBookには無料の会員登録をしていますが、実際の利用経験上、期待利回りはだいたい6〜7%程度になる印象です。予定よりも早く貸出金が返済された場合は、短期間で10%を超えるリターンとなったこともありました。

不動産投資に興味があるものの元手がそこまで無い方や、不動産投資のプロ集団であるOwnersBookがどのような案件に投資をしているのかを勉強したい方などは、一度OwnersBookを使われてみても良いでしょう。

他にも不動産投資クラウドファンディングはありますので、以下に比較をまとめております。

3. 不動産投資の支援サービスなら「GA Technologies」

GAテクノロジーズ

続いてご紹介するのはGA Technologies株式会社です。

GA Technologies株式会社は、2018年7月25日に東証マザーズに上場しています。不動産投資の支援サービス「Renosy」や、不動産投資アプリ「リノシー(投資版)」など、ITと不動産を組み合わせたサービスを提供しています。

サービスの対象は、銀行から融資を借りやすい、年収500万円以上の上場企業勤務の会社員の方などのようです。ですので、「会社に勤めながら不動産投資を始めたい」といった方に適したサービスを提供しています。

GA Technologiesは今なら不動産投資支援サービスのRenosyの公式サイトから資料請求をすると、無料で不動産投資のノウハウブックやDVDをもらえます。セミナーに参加する時間がない方などは利用されてみると良いでしょう。

4. アパート1棟をIoTで経営するなら「TATERU」

続いて、IoTを活用したアパート経営サービスを提供するのが、上場企業のインベースターズクラウド株式会社(現社名:株式会社TATERU)です。

株式会社インベスターズクラウドは、2006年に創業された会社で、資本金は6億円超、従業員は400名超、売上高は約140億円もある会社です。

そんなインベスータズクラウドが提供するTATERUは、主に不動産投資(アパート経営)をして年収をアップしたい会社員の方に向けた、不動産投資の支援サービスです。

具体的には、IOTデバイスのTATERU Kitを利用して、デザイナーズアパート1棟を経営する支援をしてくれます。1億円近い一棟アパートを、自己資金+借り入れで土地も合わせて購入する形となります。

最初に1億円と聞くと大きい金額のように感じますが、基本的には銀行からローンを組んで対応しますので、上場企業勤務の方などには適しているサービスでしょう。

無料の資料請求で実際のTATERU利用者の声を確認可能

公式サイトから資料請求をすると、TATERUを利用している不動産オーナーのコメントや、サッカーの本田圭佑氏のインタビューが収録されたDVDを無料でもらえます。

筆者も実際に資料請求をしてみましたが、IoTアパート経営の始め方から、オーナーになるまでのリアルな実態を知りたい方は、公式サイトから資料請求をされてみても良いのでないかと思われます。

1万円から不動産投資ができるTATERU FUNDING

他にも、1万円から不動産投資ができるTATERU FUNDING(不動産投資クラウドファンディング)などのサービスもあります。ですので、実際に高い金額で物件を購入するのは気がひけるけど、不動産投資に興味がある…という方は、まずはTATERU FUNDINGを利用するのも一手です。

TATERU FUNDINGの良いところは、投資物件購入時の価格よりも、売却時の評価額が万が一下がってしまったとしても、TATERU側が優先して損失をカバーしてくれる点です。具体的には評価額の30%まで下がってしまったとしても、投資家である私たちが損しないスキームになっています。

(2019年追記)2018年に株式会社TATERUは顧客の預金残高改ざん問題が発生し、TATERU FUNDINGのサービスは一時停止中です。そのため、不動産投資型クラウドファンディングを利用する場合は、他のサービスを利用された方が良いでしょう。

5. 民泊開業支援サービスなら「民泊開業.com」

続いて、株式会社ピーエムシーが提供する、日本最大級の民泊開業サイト「民泊開業.com」です。

2014年にAirbnbが日本市場に参入した際は、稼働物件数(稼働物件数=月に1日でも予約された物件)は1,000件前後に過ぎませんでしたが、14ヶ月後の2015年10月には1万件、2018年には3万件を突破しています。

このような民泊市場において、民泊開業ドットコムは、全国の民泊許可物件のみを対象にした「転貸、売買、譲渡」に絞って開業したい方向けに、優良な民泊物件や代行業者を紹介するサービスを提供しています。

民泊開業ドットコムのサービス内容
  • 優良物件(転貸、譲渡)のご紹介、専門家サポート
  • 民泊物件の閲覧・問い合わせ
  • 民泊想定収入を表示
  • 詳細住所表示
  • 非公開物件の提案
  • 民泊運営代行業者より運営シミュレーション(見積)依頼

民泊開業ドットコムに会員登録をすると、1年間5万円で上記のようなサポートを受けることができます。民泊ビジネスに関心のあるものの、何から始めたら良いのか分からない方などには便利なサービスです。

6. 民泊物件探しなら「株式会社スペースエージェント」

最後に、民泊物件.comを運営する、株式会社スペースエージェントです。民泊物件.comは簡単に言うと「転貸可能な物件」のみを掲載しているウェブサイトです。

例えば一般的に普通に住んでいる家を他人に貸し出すことは、契約上できなくなっています。また、賃貸物件を他人に貸し出すことも禁止されている場合が多いです。

そこで民泊物件.comでは、民泊利用のための転貸の許可が出た物件情報のみを掲載しており、これから民泊やAirbnbを始めて資産運用を開始しようという方にとって、便利なサービスとなっています。

不動産テックのベンチャー企業とサービスサイト一覧

企業名 サービス概要 サービスサイト
グローバルリンクマネジメント 不動産投資セミナー、不動産投資支援 不動産投資セミナー
ロードスターキャピタル 不動産特化型クラウドファンディング OwnersBook
インベスターズクラウド IoTアパート経営支援サービス TATERU
インベスターズクラウド 不動産特化型クラウドファンディング TATERU FUNDING
GA Technologies 不動産投資支援サービス Renosy

以上になりますが、上記の会社以外にも「不動産テック」の事業を展開している会社はたくさんあります。2019年に入ると民泊ブームは過ぎ去り、逆に不動産特化型クラウドファンディングの方が盛り上がりを見せています。

2018年にはCREALやFANTAS Fundingなどのサービスも追加され、2019年にはSYLA FUNDING、2020年にはRIMPLEが追加されましたので、今後この不動産特化型クラウドファンディングの領域がますます盛り上がっていくことは、間違いないでしょう。