株式投資型クラウドファンディングのユニコーンの、案件評価の方法と口座開設方法を初心者向けに事例を用いて解説します。
株式投資型クラウドファンディング「ユニコーン」の第3号案件
【公式サイト】https://unicorn-cf.com/
2019年に始まった株式投資型クラウドファンディング事業者の株式会社ユニコーンが、第3号案件の掲載を開始しました。まだまだ欧米に比べると日本の株式投資型クラウドファンディング事業者の数は非常に少ないです。
業界No.1は今の所ファンディーノになりますが、ファンディーノとユニコーンの違いは、ユニコーンは1社5万円から投資ができる点です。ファンディーノは大体10万円程度からとなっています。
さらに、ファンディーノが投資経験1年以上かつ金融資産300万円を保有していないと利用できないのに対して、ユニコーンは金融資産200万円から投資を始めることができます。
まだまだユニコーンはサービス提供が始まったばかりの事業者ですので案件数は3つ目と少ないですが、今後のサービス拡大には期待できる事業者です。
ファンタスティックeyesに対する筆者の投資判断
結論としては見送りです。こちらは事業の将来性がないという訳ではないですし、儲からないと考えている訳でもありません。
単純に事業領域が筆者の知見のない領域であることと、この先コロナショックを発端とした数年間のリセッション(景気後退)が始まる可能性もありますので、ある程度の現金を保持しておきたいという考えがあるからです。
ファンタスティックeyesの目的は、センサー技術を用いて要介護高齢者の見守り、介護者の負担軽減をはかることです。見守り内容としては、施設内における見守り(位置確認)、トイレ内の見守り(動態確認)、ベッド上の見守り(姿勢検知)、排泄の見守り(排泄検知)などが挙げられています。
今後このようなニーズはますます増加するようには思われますが、基本的に筆者の場合は知見のない領域には投資はしない方針です。ただし、そうはいっても株式投資型クラウドファンディングの仕組み自体は気に入っています。
実際に口座開設は無料ですし、口座維持手数料もかかりませんので、投資案件を検討する上ではまずはユニコーンに無料口座開設をしておいて損はないでしょう。
続いて、改めて株式投資型クラウドファンディングを通じて投資をするメリットとデメリットを確認しておきます。
株式投資型クラウドファンディングのメリット
- ハイリターンが得られる可能性がある
- 申告分離課税が適応されるため利益にかかる税金が一律20.315%
- 一度投資をしたらしばらくほったらかしで良い
- 日々の株価変動を気にする必要がない
- エンジェル税制が適応できれば節税対策になる
まず大きなメリットとしては、やはりハイリターンが得られる可能性がある点です。また、上場企業への株式投資と同じく、どんなに利益が出ても一律20.315%である点が非常に大きいと言えるでしょう。
さらに一度投資をしたらしばらくほったらかしで気にしなくて良いですし、エンジェル税制が適応されるベンチャー企業の案件に投資をする場合は、節税対策にもなります。一方で株式投資型クラウドファンディングのデメリットは以下です。
株式投資型クラウドファンディングのデメリット
- 全額損失になる可能性がある
- すぐに売却することができない
- 株主優待などは基本的にない
- 投資する際の情報が少ない
株式投資型クラウドファンディングのデメリットは、全損の可能性がある点です。
また、最後の投資する際の情報が少ないという点が、IR情報がある上場企業への投資との異なる点です。そのため、限られた情報の中で未来を見通す必要があり、ここはかなり高度な技術が必要と言えるでしょう。
ちなみに筆者が一番重要視するのは、ビジネスを行う「市場」です。市場がなければどんなに良いメンバーが集まっていてもビジネスの成功確率は低く、逆に市場が良ければメンバーが普通でも成長していく可能性は高いからです。
また、未上場企業への投資は上場企業の株式投資と異なり、すぐに市場で売却することができません。基本的にM&AされるかIPOするかしないと、株式を売却することができないため、基本的には長期投資になることが多いと言えるでしょう。
続いてSNS上の口コミも確認しておきます。
株式投資型クラウドファンディングに対する口コミ
株式型のクラウドファンディングで投資した保有株の譲渡申込みの連絡がきた。
投資時の1.5倍こういうexitもあるのねー#fundinno
— 吉居 大希 (@Kazumiru_yoshii) February 29, 2020
株式投資型クラウドファンディング ユニコーンのユーザー登録審査が通ったっぽい。ハイリスクハイリターン。
— shiba (@shiba48b) March 6, 2020
FUNDINNOで応募したSkyNOWへ入金完了。これで株式投資型クラウドファンディングを通じて投資した企業は7社となり投資金額は計100万円越えました…。 pic.twitter.com/tMLJFbrkJh
— 全力とっきー (@kHJhjEQKQfqNFuh) February 28, 2020
株式投資型クラウドファンディングの口コミを確認すると、やはり2016年からファンディーノがサービスを開始していることもあり、今の所はその口コミが多いです。ただし、ファンディーノは金融資産300万円以上・投資経験1年以上の方向けです。
筆者もファンディーノには口座開設をして、実際にベンチャー企業のnommocにも投資を行っていますが、単純に検討できる案件数は増えた方が良いと考えているので、ユニコーンにも口座開設しています。
両方とも口座開設の手数料や口座維持手数料はかかりませんので、これから株式投資型クラウドファンディングを始めようとしている方には両方に口座を保有されておくのがおすすめです。
ユニコーン(Unicorn)の無料口座開設がおすすめな方
以上を踏まえると、ユニコーンは以下のよう方におすすめのサービスです。
- 5万円からベンチャー企業投資をしたい方
- 金融資産が200万円以上の方
- ベンチャー企業の成長を支援したい方
- 景気の波に左右されずに長期目線で投資をしたい方
- 未上場企業を資産運用のポートフォリオに入れたい方
上記のような方は、まずはユニコーンで口座開設を検討されてみてはいかがでしょうか。
株式会社ユニコーンが提供する、株式投資型クラウドファンディングUnicorn(ユニコーン)の口座開設方法についてご紹介します。
株式投資型クラウドファンディングUnicorn(ユニコーン)口座開設方法
ユニコーンの口座開設方法は簡単です。まずはこちらからユニコーンの公式サイトに移動します。そうすると右上に、「新規登録」ボタンがありますのでそちらをクリックします。
そうすると下記の会員登録のページに進みます。
その後、「いますぐ会員登録(無料!)」のボタンをクリックして次のページに進みます。
STEP1(書面の確認・同意)
取引約款、利用規約、投資に際しての重要な事項のご説明、プライバシーポリシー等に同意をして、会員の登録を進めます。
STEP2(お客様情報の入力)
お名前・ご連絡先、年収や金融資産など、必要情報を入力します。なお、ユニコーンは金融資産200万円以上の方でないと利用できませんので、その点は利用前に注意が必要です。
その後、本人確認書類の画像の提出が必要になりますので、下記の書類を準備しておきましょう。
有効な本人確認書類(1点で本人確認書類として利用できるもの)
- 運転免許証(表面および裏面)
- パスポート(日本政府発行で、有効期間中のもの。お名前・生年月日が記載されたページと、住所(日本語表記)が記載された最終ページが必要)
- 写真付き住民基本台帳カード(表面および裏面)
- 在留カード(表面および裏面)
- 特別永住者証明書(表面および裏面)
有効な本人確認書類(2点を合わせることで本人確認書類として利用できるもの)
- 住民票の写し(発行日より3カ月以内のもの)
- 各種健康保険証(現住所が裏面に記載されている場合には、裏面のコピーも必要)
- 印鑑登録証明書(発行日より3カ月以内のもの)
そうして本人確認書類の画像を提出します。
STEP3(最終確認)
そうすると最終確認の画面が表示されますので、問題なければそのまま登録情報を送信します。
そうするとメールが登録したメールアドレスに届きますので、届いたメールに記載されたURLをクリックします。
そうするとメール認証が完了します。メール認証が完了すると、本人確認の審査に移ります。こちらの本人確認の審査が完了すると、後日ログイン情報が自宅に簡易書留で届きます。
そちらを受け取ると本人確認が完了し、ユニコーンの利用ができるようになります。なお、Unicornに会員登録をすると、様々なイベントやセミナーに参加することも可能です。
イベントやセミナーにおいては、資産運用、起業、ビジネス活用、会社との交流会、著名人の講演会等幅広いテーマを取り上げる予定とのことです。
ベンチャー企業や未上場企業への投資や、そのようなイベントやセミナーに関心のある方は、まずはUnicornに無料登録されてみてはいかがでしょうか。
Unicorn(ユニコーン)登録前の注意事項(無料登録ができない人の場合)
株式投資型クラウドファンディングのUnicorn(ユニコーン)は、登録できる人の基準があります。具体的には、以下のような方が利用できるサービスです。
- 反社会的勢力でないこと
- 取引時の年齢が20歳以上75歳未満であること
- 保有する金融資産が200万円以上であること
- リスク性の金融商品に対して1年以上の投資経験があること
- 日本国内に居住していること
上記の基準に満たない人は、ユニコーンを利用することができません。ただし、同じく株式投資型クラウドファンディングを提供しているファンディーノの場合は、金融資産は300万円以上必要です。
そのため、若干ユニコーンの方が敷居は低いです。また、ユニコーンであれば5万円からの少額投資ができますので、その点でも幅広いユーザーに使ってもらいたいという事業者側の意図が汲み取れます。
ただし、それでも利用ができない場合は、未上場企業への投資方法は株式投資型クラウドファンディングだけでなくIPO投資も可能ですので、そちらを検討された方が良いでしょう。
IPO投資の場合は、証券会社に口座を開設しさえすれば誰でも参加できます。また、IPO前に投資する形となりますので、確実にIPOによって株式を売却できる状態になります。
もちろん全てのIPOが儲かるわけではありませんが、IPO投資であれば、株式投資型クラウドファンディングとは異なり、確実に利益確定させる機会を手に入れられることは確かでしょう。
日本初の株式投資型クラウドファンディングはファンディーノ(FUNDINNO)
【公式サイト】https://fundinno.com/
株式投資型クラウドファンディングといえば、2018年まではファンディーノ(FUNDINNO)の一強だったと言って良いでしょう。
ファンディーノは日本初の株式投資型クラウドファンディングのサービスであることもあり、いまのところ株式投資型クラウドファンディングのユーザー数や案件数もNo.1のサービスです。
筆者もファンディーノには以前より無料登録しており、実際にファンディーノを通じてベンチャー企業の資金調達案件に投資をしています。
そんな中、2019年に新しくユニコーンが誕生し、ファンディーノに加えて利用できる株式投資型クラウドファンディング事業者が増えたことは、ユーザー側としてはとてもメリットがあると言えるでしょう。
株式投資型クラウドファンディングユニコーンのメリットとデメリット
株式投資型クラウドファンディング自体にもメリットとデメリットはありますが、実際に登録したユーザーとして感じるユニコーンのメリットとデメリットをご紹介します。
- 1社5万円から投資ができる
- 最低1年に1回は株主優待を受けられる
- ネットから簡単に未上場企業に投資ができる(契約手続きが簡単)
- 成長が期待されるベンチャー企業に投資ができる
- 投資に成功すればハイリターンを得られる
- 利益が出ても税金は一律20.315%で済む(申告分離課税)
- 3ヶ月に1度はベンチャー企業の進捗を得られる
- ユニコーンからベンチャー企業への経営サポートがある
- 投資資金がゼロになる可能性がある
- すぐには株式を売却できない(利益確定にはIPOかM&Aが必要)
ユニコーンのような株式投資型クラウドファンディングは、ハイリスク・ハイリターンの投資商品です。以上のようなメリットとデメリットは踏まえた上で、ユニコーンには無料口座開設されるのが良いでしょう。
(参考)株式会社ユニコーンの会社概要
法人名 | 株式会社ユニコーン |
設立 | 2015年12月28日 |
住所 | 〒107-0051 東京都港区元赤坂1丁目7番18号 KIZUNA EAST |
資本金 | 8,900万円(資本準備金含む) |
免許 | 第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第3110号 |
加入協会 | 日本証券業協会 |
代表取締役 | 安田次郎 |
取締役 | 家本省次郎 新庄靖生 石川喜久 佐伯正親 小泉義正 |
事業内容 | 株式投資型クラウドファンディング クラウドファンディングサポート アウトソーシングサービス セミナーの企画・運営 |
公式HP | https://unicorn-cf.com/ |