UNICORN(ユニコーン)の評判は悪い?5万円からの株式投資型クラウドファンディング案件への投資判断

株式投資型クラウドファンディングといえば、2018年まではファンディーノ(FUNDINNO)の一強だったと言って良いでしょう。

筆者も株式投資型クラウドファンディングのユーザー数や案件数No.1のサービスである、ファンディーノ(FUNDINNO)には以前より登録しており、実際に株式会社ノモックの案件に投資を行っています。そんな中、2019年に新しく「Unicorn(ユニコーン)」が誕生しました。

そこで今回はそんなUnicornの特徴や、メリット・デメリット、口座開設方法から案件への投資判断などについて初心者にもわかりやすくご紹介します。

Unicorn(ユニコーン)に無料登録ができる人とは?

ユニコーン

【公式サイト】https://unicorn-cf.com/

まず、株式投資型クラウドファンディングのUnicorn(ユニコーン)は、FUNDINNO(ファンディーノ)と同じように登録できる人の基準があります。具体的にはユニコーンは以下のような方が利用できるサービスです。

ユニコーンに無料登録ができる人
  1. 反社会的勢力でないこと
  2. 取引時の年齢が20歳以上75歳未満であること
  3. 保有する金融資産が200万円以上であること
  4. リスク性の金融商品に対して1年以上の投資経験があること
  5. 日本国内に居住していること

上記の基準に満たない人は、ユニコーンを利用することができません。ファンディーノの場合は金融資産300万円以上ですので、若干ユニコーンの方が敷居が低いです。

ただし、それでも利用ができない場合は、IPO投資を検討された方が良いでしょう。未上場企業への投資方法は、株式投資型クラウドファンディングだけでなくIPO投資も可能ですので、そちらを検討された方が良いでしょう。

IPO投資の場合は、証券会社に口座を開設しさえすれば誰でも参加できます。また、IPO前に投資する形となりますので、確実にIPOによって株式を売却できる状態になります。

もちろん全てのIPOが儲かるわけではありません。ですが、IPO投資であれば、株式投資型クラウドファンディングとは異なり、確実に利益確定させる機会を手に入れられます。ただし、株式投資型クラウドファンディングのように、アーリーステージで投資ができるわけではないです。

抽選が外れる可能性も高いため、IPO投資の場合はそこまでハイリターンにならない場合が多いでしょう。

株式投資型クラウドファンディングUnicorn(ユニコーン)の特徴

投資銀行や証券会社の出身者が経営する「ユニコーン」には、以下のような特徴があります。

1社5万円から投資可能

Unicornでは、1社5万円から50万円まで株数単位で投資ができます。なお、株式投資型クラウドファンディングは1社50万円までが投資上限となっていますが、今後法律が改正される可能性はあるでしょう。

最低1年に1回は株主優待がある

また、最低1年に1回は、株式投資型クラウドファンディングのUnicornを通じて株式を購入した株主は、株主優待を得ることができます。株主優待の内容は当然会社によって異なりますが、資金調達の募集の段階で、予定している優待の内容を開示してくれます。

最低3ヶ月に1回は事業報告がある

さらに、投資後に音沙汰がないといったことはなく、最低3ヶ月に1回は会社からの事業報告があります。そのため、投資して株主になれば、定期的に会社の進捗を把握することができます。

ユニコーン側からベンチャー支援がある

また、株式会社ユニコーン側でも、ベンチャー企業に対して継続的に経営をサポートしてくれます。そのため、通常のベンチャー企業よりも、成功確率が上がっているとは言えるでしょう。

Unicornの運営会社である株式会社ユニコーンや経営陣の信頼性を確認

法人名 株式会社ユニコーン
設立 2015年12月28日
住所 〒107-0051 東京都港区元赤坂1丁目7番18号 KIZUNA EAST
資本金 8,900万円(資本準備金含む)
免許 第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第3110号
加入協会 日本証券業協会
代表取締役 安田次郎
取締役 家本省次郎
新庄靖生
石川喜久
佐伯正親
小泉義正
事業内容 株式投資型クラウドファンディング
クラウドファンディングサポート
アウトソーシングサービス
セミナーの企画・運営
公式HP https://unicorn-cf.com/

株式会社ユニコーンは、株式投資型クラウドファンディング事業を行なっているため、当然「第一種少額電子募集取扱業者」の免許登録を済ませています。

「関東財務局長(金商)第3110号」との記載がありますので、特段怪しい会社ではないことがわかります。また、代表取締役の安田氏の経歴は以下の通り、まさに金融エリートと言えるでしょう。

国際証券(現三菱UFJモルガンスタンレー証券)にて、本邦企業の資本政策・資金調達やIR戦略の立案/執行に従事。その後、クレディ・スイス、リーマン・ブラザーズの株式資本市場部にて、国内外における株式及び株式関連の資金調達(含むIPO)において数多くの主幹事案件を執行。野村證券移籍後は、第三者割当型の資金調達案件や事業会社が保有する株式の売却や自社株買いについて、デリバティブを活用したスキームなどのソリューション提供業務に従事。

出典:https://unicorn-cf.com/

他の経営陣にもさまざまなビジネスのバックグランドを集めており、株式会社ユニコーン自体の今後にも期待できるように見受けられます。また、サービス開始後、東証マザーズ上場企業の株式会社ZUUと資本業務提携を行いましたので、会社の信頼性は増しています。

株式投資型クラウドファンディングのUnicorn(ユニコーン)を利用するメリット

ポイント投資

ユニコーンに限らず、株式投資型クラウドファンディングにはメリットとデメリットがあります。

Unicorn(ユニコーン)のメリット
  • ベンチャー企業を応援できる
  • 投資に成功すればハイリターンを得られる
  • 利益にかかる税金が20.315%(申告分離課税)
  • 株主優待を受けられる
  • 景気動向を気にしなくて良い(当面ほったらかし)

一番のメリットとしては、当たればハイリターンであることです。さらに税金も申告分離課税が適応されるため、どんなに利益が出ても一律20.315%の税金ですみます。

株式投資型クラウドファンディングのUnicorn(ユニコーン)を利用するデメリット

Unicorn(ユニコーン)のデメリット
  • 元本保証ではない
  • 利用するために金融資産200万円以上は必要
  • 投資に失敗する可能性がある
  • すぐには株式を売却できない
  • ファンディーノほど案件数がまだ多くない

一方で、デメリットとしては元本保証ではないですし、上場企業の株式のようにすぐに株式を市場で売却することができません。そのため長い目での投資を行う姿勢が大切です。以上のようなメリットとデメリットは踏まえた上で、ユニコーンに無料口座開設されるのが良いでしょう。

Unicorn(ユニコーン)の無料会員登録から口座開設までの流れ

ユニコーンの無料会員登録から口座開設までの流れは簡単です。まずはこちらのユニコーンの公式サイトに移動し、無料会員登録のページに進みます。

書面の確認・同意(STEP1)

その後、取引約款や利用規約などの書面の確認と同意を行い、個人情報を入力していきます。

お客様情報の入力(STEP2)

途中で本人確認書類の画像の提出が必要になりますので、下記の書類を準備しておきましょう。

有効な本人確認書類(1点で本人確認書類として利用できるもの)

本人確認書類の例
  • 運転免許証(表面および裏面)
  • パスポート(日本政府発行で、有効期間中のもの。お名前・生年月日が記載されたページと、住所(日本語表記)が記載された最終ページが必要です)
  • 写真付き住民基本台帳カード(表面および裏面)
  • 在留カード(表面および裏面)
  • 特別永住者証明書(表面および裏面)

有効な本人確認書類(2点を合わせることで本人確認書類として利用可能)

本人確認書類の例
  • 住民票の写し(発行日より3カ月以内のもの)
  • 各種健康保険証(現住所が裏面に記載されている場合には、裏面のコピーも必要です)
  • 印鑑登録証明書(発行日より3カ月以内のもの)

そうして本人確認書類の画像を提出すると、最終確認ページに移動します。

最終確認(STEP3)

こちらで入力内容に問題がなければ、会員情報送信を完了させます。そうすると、登録したメールアドレスにメールが届きます。

メール認証


Unicornから送られてきたメールに記載されたURLをクリックすると、認証が完了します。


こうしてメール認証が完了すると、本人確認の審査に移ります。本人確認の審査が完了すると、後日ログイン情報が自宅に簡易書留で届きます。そちらを受け取ると本人確認が完了し、ユニコーンの利用ができるようになります。

ユニコーンのメルマガ配信を希望すれば投資案件情報を受け取れる

ちなみに、自宅に届いた初期パスワードを入力してログインすると、メルマガ配信設定を設定できるようになります。

こちらでメルマガ配信を希望するにチェックしておけば、投資案件の情報が定期的に届きます(初期設定で配信を希望するにチェックが入っています)。

さらに、Unicornに会員登録をすると、様々なイベントやセミナーに参加することも可能です。イベントやセミナーにおいては、資産運用、起業、ビジネス活用、会社との交流会、著名人の講演会等幅広いテーマを取り上げる予定とのことです。

ベンチャー企業への投資や、そのようなイベントやセミナーに関心のある方は、まずはユニコーン(Unicorn)に無料登録されてみてはいかがでしょうか。

(追記)株式会社ユニコーンの第1号案件のスポットツアー株式会社への投資を検討

【公式サイト】https://unicorn-cf.com/

その後、株式会社ユニコーンで、第一号案件の募集が開始となりましたので、募集案件の投資を検討してみました(ちなみに後日この案件は無事満額以上の資金調達に成功しました)。

スポットツアー株式会社は、観光アプリの「SpotTour」を提供しています。国土交通省や経済産業省、大手企業によるプロジェクト採用実績があり、2019年7月からは東京メトロ主催の「駅から始まるさんぽ道」と連携開始となっています。

会社自体は3~5年後のIPOを目指すとのことでしたが、スポットツアーに関する詳細は公式サイトに以下のような観点で、詳細に内容が掲載されています。

スポットツアーに関する詳細
  1. 「SpotTour」とは
  2. 解決すべき課題
  3. ソリューション
  4. 「SpotTour」製品詳細
  5. 市場規模
  6. 競争優位性
  7. ビジネスモデル
  8. 成長ストーリー
  9. 創業者の志
  10. 受賞歴/実績
  11. 投資家の皆様へ
  12. 投資家特典

株式投資型クラウドファンディングで投資を検討する場合は、それぞれの項目には必ず目を通しておくのがおすすめです。そんな中、筆者が個人的にベンチャー投資で注目しているのは、「市場」と「タイミング」、そして「起業家」です。

ベンチャー投資においては市場とタイミングが最重要

マーケット

市場とタイミングさえよければ、基本的にはそのベンシャー企業は投資に値すると考えています。

ですが、「誰がやるか?」というのも同じぐらい大切なので、その起業家が将来的に事業をピボットするにせよ、「諦めずに続けられそうか?」などを気にします。優秀な起業家であれば、事業を変更してスケールさせることも可能だからです。

ただし、株式投資型クラウドファンディングでは直接起業家と対話することができるわけではないので、基本的には市場とタイミングを重視して投資を検討します。今回の案件の場合、市場は「旅行」ということでしょう。

今後日本の訪日外国人旅行者は増えると思いますし、旅行の市場自体の選定は良いように思われます。また、公式サイトのデータによると、訪日外国人旅行者は2018年に3,119万人にのぼり、政府の目標では2020年に4,000万人、2030年には6,000万人を目指しています。

日本人国内旅行者数は、年間で約1億1,000万人(公益財団法人日本交通公社資料よりスポットツアー社が試算)です。スポットツアー社はこの訪日外国人旅行者+日本人旅行者をメインターゲットとしているようです。市場的にもタイミング的にも、今後オリンピックがありますので良いようには思われます。

投資する際は自分がそのサービスを使うかどうかも考える

投資検討

ただし、今回のケースでは、筆者自身は特に「旅行アプリ」を使わないので、今回の案件には投資はしないと思われます。自分がよくわからない領域に投資をしたくないからです。

このサービスが良い悪い、今後スケールするかどうかという話ではなく、単に筆者自身に旅行領域への知見もなければ、関心もそこまで高くないからです。今後自分の関心が高い領域の案件が出てきたら、ぜひユニコーンのサイトで再び投資を検討したいと考えています。

(追記)2020年にはコロナウィルスが蔓延しましたので、結果的には投資をしなくて良かったと結論付けています。ちなみに、今後の株式会社ユニコーンの今後の案件を確認してみると、AIやBlockchain、IoTなど今後市場が成長する可能性が高い領域のベンチャー企業の案件が掲載されていました。

株式会社ユニコーンの株式投資型クラウドファンディングの今後の案件一覧

ジャンル・分野 企業のサービス内容
AI AIのインフラをローコストで実現する企業
AI AI×ITによるプロジェクトマネジメント支援企業
Bio Tech 再生医療で未来をサポートする企業
Blockchain ブロックチェーンを広げる為のプラットフォーム企業
Consumer 新しい味で地域活性化を目指す企業
Ed Tech ITを使い教育とテクノロジーを融合させて地域格差をなくす企業
IoT 電池からの解放を目指す新技術の企業

【公式サイト】https://unicorn-cf.com/

まだ案件の詳細は明らかになっていませんが、そのような市場でのベンチャー企業への投資に関心のある方は、事前にユニコーンに口座開設をしておくのがおすすめです。

ユニコーンの口座開設は無料で行うことができ、口座の維持手数料もかかりません。ただし、口座開設を完成させるためには、一定の時間がかかります。

具体的には、公式サイトから個人情報や本人確認書類の画像を登録したのちに、後日登録した住所にログイン情報が記載された郵便物が届きます。その後にユニコーンの利用を開始することができますので、ベンチャー投資の案件を検討したい方は、事前に口座開設をすませておくのがおすすめです。