貯金が200万円程度貯まった後に、ふと思いつくのが「このお金どうしよう?」という悩みです。
しかしながら、日本の教育では「お金」や「投資」、「資産運用」について誰も教えてくれません。
そこで今回は、資産運用をこれから始めてみようという初心者の方に向けて、「資産運用の具体的な種類と始め方」をお伝えします。
そもそも資産運用の方法には何があるのか?
まず資産運用には、究極的には「自分でやるか?」「プロに任せるか?」の2種類の方法しかありません。
- 自分で資産運用をする
- 金融のプロに任せる
自分でやった方がお金が増えると思った人は自分で資産運用に取り組まれた方が良いですし、金融のプロに任せた方がお金が増えると思った人は金融のプロに資産運用は任せた方が良いでしょう。
なお、一般的には既にある程度の金融資産があり、今持っている金融資産を守りたい方は「金融のプロに任せる」方法を選んだ方が、結果的に数年後のリターンが大きくなる可能性は高いと言えるでしょう。
それでは、自分でやる場合とプロに任せる場合の両方の方法を確認していきますが、まず自分でやる場合の具体的な資産運用の選択肢には下記が挙げられます。
自分で資産運用をする場合、投資の選択肢には何があるのか?
資産運用の方法 | 自分で決めなければいけないこと | |
1 | 株式投資 | どの株式に投資するのか? |
2 | 不動産投資 | どの不動産に投資するのか? |
3 | 仮想通貨投資 | どの仮想通貨に投資するのか? |
4 | 投資信託 | どの投資信託に投資するのか? |
まずここで考えなければならないことは、これまで何も資産運用の知識や経験の無い人が、いきなり資産運用を上手にできるのか?ということです。
もしこの答えが「Yes」であるならば、今頃世の中はお金持ちで溢れいてることでしょう。従って、自分で資産運用をすると決めた場合、まずは「お金」「投資」「資産運用」などについて、きちんと知識をつけられることをおすすめします。
次に考えなければならないことは、「お金」や「投資」について学べば、誰でも資産運用が上手くなるのか?ということです。こちらに関しては、どの「資産運用」を選ぶかによって、努力が報われる可能性が変わってきます。
投資の初心者が勝てる可能性と、投資の勉強が報われる可能性は?
資産運用の方法 | 年間最大リターン | 初心者が勝てる可能性 | 勉強が報われる可能性 | |
1 | 株式投資 | 数十倍 | △ | ◎ |
2 | 不動産投資 | 数倍(売却時) | △ | ◎ |
3 | 仮想通貨投資 | 数百〜数万倍 | ◯ | ◯ |
4 | 投資信託 | 1.3〜1.4倍 | △ | △ |
例えば「株式投資」や「不動産投資」は古くからある投資手法ですので、これまでに投資理論やノウハウが確立されています。
従って、これらの投資については、学んだ分だけ勝てる確立が高くなると言って良いでしょう。ですので、「株式投資」や「不動産投資」は、基本的には下記のような方が向いていると考えられます。
- コツコツと知識を身に付けるのが好きな人
- 辛抱強く物事に取り組むことができる人
- 企業や物件を分析するのが好きな人
- (短期トレードの場合)チャートの分析が好きな人
新しい資産運用である「仮想通貨投資」の特徴と向いている人は?
一方、新しく誕生した「仮想通貨投資」においては、まだ具体的な投資理論やノウハウが確立されていません。そのため、資産運用の初心者でも、一儲けできる可能性がある市場であるとは言えるでしょう。
ただし、逆に「仮想通貨」の技術に詳しい人が投資で勝てるか?というと、そうでもありません。
ですので、年間の最大リターンが数百倍と夢のある話ではありますが、仮想通貨にかけた時間がきちんと報われるかどうかは不明瞭ではあります。
また、仮想通貨市場が今後世の中でどうなっていくのかはまだ分かりませんので、株式市場と違ってある日突然無くなってしまう可能性も0とは言い切れません。
そのため仮想通貨投資の世界は完全に「自己責任」で、限られた情報の中で自分なりの判断ができる人などが向いているとは言えるでしょう。
- 新しいサービスやテクノロジーが好きな人
- インターネットでの情報収集が好きな人
- 限られた情報の中で、自分の頭で考えて判断ができる人
- 日々の激しい価格変動を気にしないでいられる人
星の数ほどある投資信託から、儲かる投資信託を選ぶことは難しい
最後に、実は「投資信託」に関しては、投資信託の勉強をしたからと言って、単純に勝てる確率が上がるとは言えない投資なのです。
何故ならば、日本の投資信託の場合、実際の運用の担当者(ファンドマネージャー)の情報が開示されていないからです。
投資信託の成績は、株式や債券などを用いて運用する「ファンドマネージャー」の腕が大事なはずなのに、実際には誰が運用しているのか分からないのが日本の投資信託の現状です。
そのため、例え投資信託の基本的なことを勉強したとしても、そもそも判断できる情報が少ないため、実際には星の数ほどある投資信託から、将来儲かる投資信託を選ぶことは難しいのです。
それでは続いて、金融のプロに任せる場合の具体的な選択肢をお伝えします。
金融のプロに任せる場合、資産運用の選択肢には何があるのか?
金融のプロに任せる方法 | 自分で決めなければいけないこと | |
1 | ソーシャルレンディングを利用する | どのソーシャルレンディング事業者を利用するのか? |
2 | ロボアドバイザーを利用する | どのロボアドバイザー事業者を利用するのか? |
3 | 独立系の資産運用会社を利用する | どの独立系の資産運用会社を利用するのか? |
4 | 海外のヘッジファンドを利用する | どの海外ヘッジファンドを利用するのか? |
5 | 国内のプライベートバンクを利用する | どのプライベートバンクを利用するのか? |
6 | 海外のプライベートバンクを利用する | どのプライベートバンクを利用するのか? |
金融のプロに任せる場合にまず考えなければならないことは、あなたが現在持っている金融資産です。
何故ならば、例えば国内の「プライベートバンク」を利用しようと考えた場合、最低でも金融資産1億円程度は保有していなければ利用が難しいからです。
つまり、金融のプロに任せる場合、最初の元手によって資産運用の選択肢は絞られるのです。
誰でも利用できるのであれば付加価値が無くなってしまいますので仕方ないのですが、最近は一般の人でも安価な手数料で、同じように金融のプロのサービスを利用できるようになってきているのです。
例えば「ソーシャルレンディング」や「ロボアドバイザー」、独立系の資産運用会社の「投資信託」などであれば、下記のように最低投資金額1万円から気軽に始めることができます。
金融のプロに任せる方法 | 最低投資金額 | |
1 | ソーシャルレンディングを利用する | 1万円〜 |
2 | ロボアドバイザーを利用する | 1万円〜 |
3 | 独立系の資産運用会社を利用する | 1万円〜 |
4 | 海外のヘッジファンドを利用する | 1千万円〜 |
5 | 国内のプライベートバンクを利用する | 1億円〜 |
6 | 海外のプライベートバンクを利用する | 数億円〜 |
以前は「ソーシャルレンディング」や「ロボアドバイザー」などの新しい金融商品がありませんでしたので、プロに任せる資産運用と言えば、結局「投資信託」を自分で選ぶという方法しかありませんでした。
しかし、現在では幅広い層に向けた新しい資産運用サービスが始まっていますので、自分で選んで資産運用をする自信がない方は、まずはそれらの新しい金融サービスを検討されてみてはいかがでしょうか?