セゾン投信の今後の将来性は?長期の資産形成におすすめの投資商品を紹介

人気の投資信託であるセゾン投信に、今後の将来性はあるのでしょうか?今から投資をしても遅くはないのでしょうか?

セゾン投信は、順調に運用資産総額を増やしている独立系の資産運用会社です。お客様口座数も2007年7月は1万口座でしたが、2017年3月には預かり資産残高2,000億円、12万口座を達成し、毎年1万以上のペースで増えています。

そんなセゾン投信の特徴や今後のリスクを検討してみましたので、よければ参考にしてみてください。

セゾン投信の特徴と今後のリスクを検討してみた

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド セゾン資産形成の達人ファンド
概要 世界30か国以上の株式と10か国以上の債券に国際分散投資 30か国以上の国の厳選された企業の株式へ国際分散投資
購入手数料 無料 無料
信託報酬 年0.68%±0.03%(税込/概算) 年1.35%±0.2%(税込/概算)
信託財産留保額 0.10% 0.10%
公式サイト https://www.saison-am.co.jp/fund/vanguard/ https://www.saison-am.co.jp/fund/master/

まず、セゾン投信と一言にいっても、上記2種類があります。

「セゾン資産形成の達人ファンド」が株式のみに国際分散投資するのに対して、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は株式だけでなく債券にも国際分散投資をしており、その割合も1:1としている点が大きな違いです。

どちらも国際分散投資をしていますが、より安定的な運用が期待できるのは、グローバルバランスファンドの方です。また、信託報酬(手数料)もグローバルバランスファンドの方が安くなっています。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのこれまでの運用成績

グローバルバランスファンドの運用成績を公式サイトで確認してみると、リーマンショック前の2007年から基準価格1万円で運用が始まっていることがわかります。

そのあとの、金融危機(リーマンショック)をのりきり、2019年には純資産総額がかなり増え、基準価格もかなり回復していることがわかります。

セゾン資産形成の達人ファンドのこれまでの運用成績


一方で、セゾン資産形成の達人ファンドを確認して見ると、グローバルバランスファンドよりも積極的な運用をしていることから、基準価格の伸び率も高くなっています。

直近は2018年から下落しているようですが、投資信託の中では、過去10年間で高いパフォーマンスをだしていると言えるでしょう。R&Iファンド大賞も6年連続で受賞していることからわかるように、これまでの運用成績を鑑みるとそれなりに高い実績を残しています。

しかしながら、過去10年で大きな金融危機が訪れていない現状を鑑みると、今後もこの高いパフォーマンスが維持されるかは不安な部分があります。筆者個人的な見解としては、すでにこれだけ基準価格も高くなってしまっていますので、このタイミングで始めるのはいささか気がひける次第です。

ロボアドバイザーWealthNaviの運用実績(運用5週目で+6.6%)

そこで、筆者が2019年6月から運用を開始したのが、ロボアドバイザーのWealthNaviです。

WealthNaviは、すでにユーザー数が23万人以上、預かり資産残高も1700億円を突破している、ユーザー数も預かり資産残高もNo.1のロボアドバイザーです(2019年10月時点)。

WealthNaviの投資先は以下のようにポートフォリオが分散しています。

ウェルスナビでは簡単に国際分散投資が可能

米国株、日欧株、新興国株、米国債券、金、不動産に分散しており、手数料は年率約1%となっています。

すでに運用開始から5週間目で+6.6%を達成していることから、手数料(信託報酬)分は回収できているといえます。また、WealthNaviにはさらに長期的な運用で手数料割引があります。

ウェルスナビには手数料が割引になる長期割がある


預かり資産残高が50万円以上なら0.01%ずつ、200万円以上なら0.02%ずつ手数料が割引になります。

半年、1年、1.5年と半年ずつ手数料が下がっていく形式になっていますので、仮に運用パフォーマンスが多少落ちてしまっても、この手数料の削減分まではリカバーされるとも言えます。

また、WealthNaviの場合はとくに基準価格などはありませんので、始めるタイミングはいつでも良いというのがあります。口座開設も簡単で、口座維持手数料などもかかりません。

WealthNaviのサービス開始の2016年からの運用パフォーマンスは公式サイトに記載されていますので、関心のある方は利用を検討されてみても良いでしょう。

ロボアドバイザーFOLIOの運用実績(運用1ヶ月で+3.92%)

続いて、同じくロボアドバイザーのFOLIOにおいても、2019年6月から資産運用を開始しました。

こちらは、1ヶ月で約4%弱のリターンとなりました。FOLIOも、ウェルスナビと同じように5つの運用プランから選択することができます。

リスクレベルに応じて、安定運用・堅実運用・バランス運用・積極運用・チャレンジ運用から選ぶことができ、筆者はチャレンジ運用プランという一番ハイリスク・ハイリターンの運用を行いました。

フォリオはウェルスナビとかなり似ているポートフォリオになっていますが、株式の割合が多いのが特徴的でした。

フォリオのポートフォリオは株式の比率が高い


結果として1ヶ月で+3.92%と高いリターンを得ることができましたので、セゾン投信に投資をするよりも高いリターンが得られたことがわかります。

FOLIOはおまかせ投資(ロボアドバイザー)だけでなく、VRなどのテーマに投資ができるテーマ投資のサービス、LINEスマート投資では500円から投資ができるワンコイン投資なども提供しています。

LINEスマート投資では500円から投資が可能

LINEスマート投資はFOLIOと同じ運用ができるのですが、2020年4月30日までは運用手数料が無料です。そのため筆者は毎週2.5万円を引き落として、自動積立投資をしています。

そうすることで、毎月10万円以上、LINE PAYから引き落としが発生します。毎月10万円以上の引き落としがあると、LINE PAY残高に引き落とし金額の2%が付与されますので、毎月自動で2,000円も付与されます。

通常の普通預金金利ではそのような金利がつくことはありませんので、今でしたらかなりお得な仕組みになっています。

セゾン投信とロボアドバイザーのどちらで今後は運用すべきか?

「セゾン投信とロボアドバイザーのどちらを選択すべきか?」という検討に関しては、高くなってしまった基準価格を許容できるどうか?という話になるかと思います。

セゾン投信が今後とも伸びないとは言い切れませんが、過去10年間で金融危機がおこっていないことを鑑みると、この先どこかで大きく下落するタイミングがあるかもしれません。

筆者の場合はそのタイミングでの投資は検討したいのですが、直近は様子見という感じです。そのため、ひふみ投信が2019年に新しくスタートした、世界株に投資を行うひふみワールドに積立投資を行っています。

一方、ロボアドバイザーであればその辺のことは気にしなくて良いので、いつでも自分の好きなタイミングで始めることができます。また、当然ながらセゾン投信とロボアドバイザーの両方で運用するという資産運用のスタイルもあります。

ぜひ自分にあった投資スタイルで、賢く投資信託とロボアドバイザーを使い分けていきましょう。

セゾン投信とロボアドバイザーの投資先や手数料の比較表一覧

セゾン投信 LINEスマート投資 ウェルスナビ
最低投資額 5千円 500円 10万円
投資対象 バンガードの投信 米国上場ETF8種類 海外ETF7種類
購入手数料 無料 無料 無料
運用報酬料 年0.68%±0.03% 2020年4月末まで無料
※その後はWealthNaviと同じ
年1%(3千万円未満)
年0.5%(3千万円以上)
※長期割あり
信託財産
留保額
0.1% 無料 無料
公式HP https://www.saison-am.co.jp/ https://line.folio-sec.com/onecoin https://www.wealthnavi.com/