ロードスターキャピタルの今後はどうなる?オーナーズブックの将来性を検討

投資

不動産投資クラウドファンディングのオーナーズブック(OwnersBook)を提供するロードスターキャピタル株式会社の今後について、株式投資家目線で将来性を分析していきたいと思います。

筆者としては、今後ともオーナーズブックのサービス自体は利用していくつもりです。ですが、ロードスターキャピタル株式会社の将来性についてはどうなのでしょうか。

オーナーズブックのサービスとともに、運営会社の分析もご紹介します。

ロードスターキャピタル株式会社のオーナーズブックとは

不動産投資クラウドファンディングのオーナーズブック(OwnersBook)は、1口1万円から不動産に投資ができるサービスです。具体的には、貸付型とエクイティ型の案件を取り扱っています。

① 貸付型の案件とは

貸付型は、オーナーズブックが個人投資家からクラウドファンディングで集めた資金を使って、お金を借りたい企業に対して不動産を担保にとって融資をします。

投資家である私たちは、融資に対する利息と元本をオーナーズブックから配当として受け取ります。不動産担保を取得して貸し出しを行うため、万が一返済が滞った場合は、取得した不動産担保を売却することである程度の損失を補填することができます。

② エクイティ型の案件とは

一方で、エクイティ型は、オーナーズブックが個人投資家からクラウドファンディングで集めた資金を使って、単数または複数の特別目的会社(SPC)を経由して、不動産信託受益権を購入します。

投資家である私たちは、物件の運用中の賃料収入や不動産信託受益権の売却による売却益を、オーナーズブックから配当として受け取ります。後者のエクイティ型の方がよりリスクが高い分、リターンも高くなります。

それぞれ1万円から投資をすることができ、貸付型案件は4〜6%と安定的な利回りを得ることができ、エクイティ型案件は高いものでは10%近い利回りを得ることができます。

オーナーズブックのサービス成長と今後の将来性について

オーナーズブックのサービスの概要についてはわかりましたが、オーナーズブックのサービス自体は今後どうなのでしょうか。

具体的にIR資料を確認してみると、順調にサービス開始当初から会員数が伸びていることがわかります。実は筆者の場合は2015年の7月に登録していますので、もはや会員数が数百人レベルの時に登録したのかと思われます。

【OwnersBook】

それからオーナーズブックを使い続けていますが、今の所貸し倒れにあったこともありませんし、会社経営の堅実さを日々感じるばかりです。また、一時期は案件に人気が集中しすぎて投資ができない投資家が多数存在しましたので、申し込み形式に抽選形式が導入されました。

当初は先着申し込み形式であったため、オーナーズブックで投資案件の募集が開始されたら、早いもの順で申し込むことができました。これによってアクセスが集中してしまい投資ができなかったりするなどの問題が起きていたのですが、その一つの解決策として抽選申し込み形式が導入されたのです。

不動産投資に興味があるものの、いきなり実物資産への投資に不安がある方は、まずは1万円から投資ができるオーナーズブックを利用されてみるのもおすすめです。

筆者も投資先のポートフォリオ分散をしたいものの、実物の不動産となると金額が大きくなるため、このような信頼性の高い会社が運営する不動産投資クラウドファンディングを活用することにしました。

ロードスターキャピタル株式会社のこれまでの業績推移を確認

続いて、オーナーズブックを運営するロードスターキャピタル株式会社のこれまでの業績をIRで確認してみると創業してから業績は好調推移中であることがわかります。もう少し具体的に、それぞれの過去の業績予想に対する実績が、実際はどうなのかも確認してみます。

平成29年12月期に関しては、当初の連結業績予想よりも、売上高も営業利益も上回って着地でした。

平成30年12月期に関しては、売上高は下回りましたが営業利益は上回って着地でした。

平成31年12月期の連結業績予想はさらに売上高が高くなっており、果たして達成できるのかが重要指標と言えるでしょう。

ロードスターキャピタル株式会社の株価推移と今後の将来性について

ロードスターキャピタルのこれまでの株価推移を確認すると、2017年に上場後、2018年は株価は上昇傾向にありましたが、2019年で下落。2019年前半は米中の対立などで世界的に今後の経済の先行きが不透明でしたが、2019年後半からは徐々に回復。

ロードスターキャピタルもじわじわと年末に向けて回復していました。2020年がどうなるかは、正直「不動産市場はどうなるのか?」というところです。筆者個人的には東京の一部の区については引き続き人口流入が続いており、人口が増え続ける地域についての不動産投資であるならば、一時的に下落はしたとしても大丈夫かなという予想をしています。

仮に東京オリンピック後に不景気が訪れた際も、長期で見れば回復していくだろうという見立てです。さらに、これまで業績を堅調に維持してきたロードスターキャピタル株式会社であれば、そのような不景気も十分に乗り切れるのではないかとも考えております。

ただし、ひとつ気になるのは2019年の年末の代表取締役の辞任です。創業者である岩野氏は引き続き経営に携わりますが、森田氏は一身上の都合により辞任とのことでした。

どのような理由でこのような人事が行われたのかは全くわからないのですが、あまりネガティブな理由でなければ良いなと思います。ただし、そうは言っても残りの取締役や執行役員のメンバーのレベルは高く、今後の成長に引き続き成長が期待できることは間違い無いと考えています。

より深くロードスターキャピタル株式会社を理解するためには、実際に提供しているサービスを利用してみるのも一つの方法です。ロードスターキャピタル株式会社への投資を検討している方や、不動産投資に関心のある方は、まずは不動産投資クラウドファンディングに無料登録されてみてはいかがでしょうか。

オーナーズブックの会員数は2万人を突破しておりサービスは順調

上記はロードスターキャピタル株式会社のIRからの引用ですが、ロードスターキャピタル株式会社が提供するオーナーズブックは、順調に投資家会員数を増やしています。

2019年の第3Qでは2万人を突破しており、それなりのユーザーが資産運用対象として利用していることがわかります。

さらに、オーナーズブックの公式の資料にあるように、当初のオーナーズブックのユーザー層は40代以上が半数以上を占めていましたが、近年は20〜30代のユーザーが増加しています。

さらに、一度利用した人がリピートして使うのがOwnersBookの特徴で、筆者としては資産運用のポートフォリオの一つとしては有用な金融商品だと考えています。

口座開設手数料や口座維持手数料などもかからないため、これから案件を検討したい方もまずは無料登録しておくと良いでしょう。

ちなみに、ソーシャルレンディングで有名なサービスにはマネオ(maneo)があります。但し、maneoは一部の案件の返済が滞っており、2019年からユーザーである投資家から集団訴訟を起こされている状況です。

maneoの運営会社の信頼性は?未上場企業だったものの買収される

meneoに関しては、2019年3月から、虚偽の説明で資金を集め目的外に流用したとして、全国の投資家54人と法人3社が、合計約11億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に提起しています。

maneoは日本初のソーシャルレンディング事業者として2008年に設立された企業です。ですが、当初の創業者はとうの昔に退任しています。

さらに、2019年9月17日には、maneoは「NLHD社」及びNLHD社が株式を保有する「Jトラストグループ」、「SAMURAI&J PARTNERSグループ」と業務提携を行うことを発表しました。NLHD社は、Jトラストグループ、SAMURAI&J PARTNERSグループを傘下にしている企業です。

この発表により、NLHD社はマネオの84.95パーセントの株式を取得しました。なお、Jトラストグループは東証第二部上場企業であり、総合金融グループ事業を展開しています。

SAMURAI証券のソーシャルレンディング

HOME SAMURAI FUND

また、SAMURAI&J PARTNERSはソーシャルレンディングサイト「SAMURAI」を展開する「第一種金融商品取引業事業者」です。

2019年にこのニュースリリースがあったことで、マネオも新しいしっかりとした体制のもと、再出発が見込まれそうではあります。ただし、直近はまだ体制も整っていない部分があるかとは思われますので、筆者は一旦は利用は様子見したいと考えております。

その代わりに、SAMURAI証券には口座開設をし、良さそうな案件があれば投資を行うつもりです。

OwnersBookは資産運用ポートフォリオの一つとしておすすめ

上記のような経緯があり、maneoはこれからの再出発に期待、Ownersbookは今後もデフォルトがないサービスとして運営し続けていけるのか、それぞれに不安要素はあります。

ただし、リスク無くしてリターンを得ることができません。リスクは完全に無くすことはできませんが、限りなくゼロに近づけていくことが必要です。

筆者としては、Ownersbookの運営会社であるロードスターキャピタル株式会社には一定の信頼を置いているため、今後もサービスは利用し続けていく予定です。また、OwnersBookのみで資産運用を考えるのではなく、資産運用ポートフォリオの一つとして捉えて利用していこうと考えています。