米国株1000万円資産運用おすすめ銘柄と実際の運用実績【8ヶ月経過】

米国株

2020年4月の1000万円の資産運用開始から8ヶ月ほど経ちましたので、現状の資産運用の結果を公開します。目標とする資産1億円にはまだ遠いですが、着実に含み益が増えている状況にはなっています。

筆者個人的には、貯金1000万円をどこに投資をするかといえば、米国株式市場に分散投資を行うのがもっとも良いかなと考えています。

SMBC

理由は世界的に見てもパフォーマンスが良い市場ですし、今後も世界的に米国と中国の成長が衰えることはないであろうからです。それでは一体どの米株銘柄に分散投資をすべきなのでしょうか。

多くの人にとっては個別銘柄よりもETFの方が無難

資産運用

個別銘柄に投資をしても良いのですが、単純にパフォーマンスの良いETFなどに分散積立投資を行うのがもっとも簡単に資産を増やす方法だと思います。

もちろん個別銘柄の中には、1年で大きく株価が値上がりするものもありますので、ETFよりも高いパフォーマンスを挙げる場合もあるでしょう。ただし、そのような銘柄を分析して探し出すのにはそれなりに労力が必要ですし、これだと思った銘柄であっても、何かしらの不足の事態で株価が急落してしまうこともあります。

余剰資金で趣味程度に個別銘柄を触るのは良いかもしれませんが、基本的に多くの資金はS&P500などの代表的な指数に連動するETFに積立投資するのが良いのではないかなと考えています。ちなみに、基本的に日本人の多くは日本円で給料をもらいますので、まずは米ドルに変える必要があります。

筆者の場合は住信SBIネット銀行のSPキャンペーンをやっている間に、外貨積立でコツコツと米ドルにSPゼロ円で換金をしています。こうしてたまったドルを使って、基本的には米国S&P500連動型ETFに投資を行っています。

米国S&P500連動型ETFはどれを選べば良いのか

ロボアドバイザー投資

まず結論からお伝えすると、筆者のおすすめは以下のラインナップです。

おすすめのETF
  • IVV iシェアーズ・コアS&P500ETF
  • VOO バンガードS&P500ETF
  • VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETF

この辺は正直好みの問題かと思いますので、どれでも良いといえばどれでも良い気がしています。基本的にはこれらに毎日コツコツと積立投資を行うのが無難な戦略です。

他にも、例えばテクノロジー企業の恩恵を受けたい方や、高配当のETFを保有して得られた配当を再投資に回したい方などには、以下のような銘柄がおすすめです。

おすすめのETF
  • QQQ(テクノロジー企業中心でキャピタルゲイン向き)
  • VGT(テクノロジー企業中心でキャピタルゲイン向き)
  • VYM バンガード・米国高配当株式ETF(高配当が欲しい方向き)
  • HDV iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(高配当が欲しい方向き)
  • SPYD SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(高配当が欲しい方向き)

正直なところ特に何も考えずにこの辺りと似たETFにコツコツと数年以上をかけて毎月積立投資を行っていくことが、もっとも着実に資産を増やす方法なのではないかなとは思います。

米国優良企業の個別銘柄に投資すべきか否か

ロボアドバイザー

続いて、米国優良企業の個別銘柄に分散投資を行う方法もあります。筆者の場合はこちらはあまりやっていません。

と言いますのも、例えば大手IT企業に分散投資をする方法などもあるかと思われますが、正直以下の銘柄辺りに投資を行うのであれば、QQQで代用が可能だと考えているからです。

代表的なテクノロジー企業の銘柄
  • Amazon
  • Google
  • Apple
  • Microsoft
  • Facebook

他にも、例えば世界一の投資家であるウォーレン・バフェットが投資している銘柄の中から割安なものに投資をする戦略も一つの方法でしょう。

ただし、個別銘柄に分散投資を行って、S&P連動型ETFよりも高いパフォーマンスを出せるかというと、それなりに企業の分析であったり、売買タイミングを検討したりと、かなりの労力が必要となります。

もちろんそれなりの労力をさく気概があったり、株式投資が好きな方であれば良いのですが、そこまでの時間がかけれない方にとっては、一旦はETFに投資を行うのが無難な選択と言えるのではないかと考えています。

その間に自分の仕事であったりビジネスに時間を割き、そちらで収入を増加させたり、支出を抑えるという取り組みの方が、中長期的には有利に働く可能性も高いです。

米国SaaS銘柄に分散投資をするのはチャンスあり

米国株投資

ただし、そんな中でもコロナショック後に筆者が注目しているのは、米国SaaS銘柄です。今回のコロナショックを経て、米国SaaS銘柄は株価が下がりにくいなと感じたこともあり、筆者は米国SaaS銘柄を中心に分散投資しておこうと考えました。

例えば、米国Saas銘柄には以下のような銘柄が挙げられます。

米国SaaS銘柄の事例
  • ADOBE
  • SALESFORCE
  • SHOPIFY
  • ZOOM
  • WORKDAY
  • DATADOG
  • SLACK
  • ZENDESK
  • DROPBOX
  • NEWRELIC
  • PAGERDUTY
  • SQUARE
  • TEAM
  • OKTA
  • DOCU
  • Wix

もちろんこれ以外にもSaaS銘柄は存在しますし、中には上場して数年しか経っていない銘柄や、まだ黒字化していない銘柄などもありますが、アフターコロナの時代にSaaS銘柄が見直されることは必須の流れと考えています。

株式投資以外の資金の投資先はどこにすべきか

エンジェル投資

余った資金はどうすべきかと考えると、外貨建MMFなどに入れるのが一般的かとは思われます。

ただし、コロナショックで見直されているのが金への投資です。今後の経済情勢への不安の高まりからか、金への資金流入が見られます。金のETFに投資を行うのも一つの方法かとは思います。他にも、筆者はソーシャルレンディングで一部資金を運用しています。

>>おすすめのソーシャルレンディング比較を見る

ただし、ソーシャルレンディングで得られ得た利益は雑所得に該当するため、正直無理に運用する必要性はあまりないです。しかしながら、資産のほとんどが株式になってしまうのもリスクがあると考える方にとっては、ソーシャルレンディングは分散投資の一つとしては有効です。中でも、主に上場企業に貸し出しを行うファンズであれば、かなりリスクが抑えられています。

Funds(ファンズ) - 貸付ファンドのオンラインマーケット

【公式サイト】https://funds.jp/

ファンズの場合は投資家はファンド組成企業に投資を行い、ファンド組成企業は主に上場企業に貸付を行います。お金を借りた上場企業が無事に資金を返済すれば、投資家に利益が還元されます。何もせずに現預金で保有しておくよりは、ファンズなどに1年弱程度資金を預けて運用しておくのも余った資金の有効活用という点では良いかなと思います。

1000万円の資産を運用するのであれば、そのうちの数十万円程度はファンズなどで運用しても良いのではないかなというのが筆者の基本的な考え方です。

米国株中心の1000万円の守りの資産運用ポートフォリオ

1000万円資産運用ポートフォリオ *()内は含み益
  1. 米国高配当株ETF:約90万円(▲4万円)
  2. 米国成長株:約306万円(+13万円)
  3. ひふみワールド:約280万円(+30万円)
  4. ひふみ投信:約10万円(+0万円)
  5. BTC:約530万円(+230万円)

続いて、筆者の運用実績ですが、今のところ4月から約8ヶ月かけて、合計元本947万円を投資しています。一度に1000万円を投資するのではなく、コツコツと毎月積立投資してきました。

その結果、元本の含み益は合計+269万円以上で推移しています。この他配当金でのプラスなどもありますが、それを考慮せずとも年間リターンですと+28%で推移しています。

このペースでいくと2020年12月までには、元本1000万円分は投資完了する予定です。ちなみに年間リターンが高くなっているのは、BTCの上昇の貢献が非常に大きいです。

そのため、米国成長株のパフォーマンスを上げていくことが目下の課題です。筆者の中長期的な戦略としては、リスクの高い米国小型グロース株などの価格が上昇してきたら、適宜米国高配当株ETFに回してバランスをとる予定です。

但し、一時的には全ての銘柄を米国小型グロース株に振り分ける戦略もありかとは思いますので、この辺りは適宜検討調整しながら進める予定です。それでは以下ポートフォリオの詳細状況です。

米国高配当株ETFの運用実績とパフォーマンスの状況

米国高配当株ETFのポートフォリオ
  • SPYD
  • HDV
  • VYM

筆者の場合は米国高配当株ETFは上記に積立投資をしています。

今のところ配当を勘案しても若干の含み損(▲3〜4万円程度)ではありますが、上記の米国高配当株ETFの運用残高は、今後とも着実に増やしていこうと考えています。コロナショックで大幅に価格が下落した今が買い時であると考えているからです。

ちなみにそれぞれのETFに細かな違いはあれど、筆者の場合は上記の3つのETFに分散投資を時間的な分散も行いつつ積立投資するという手法で進めることにしました。そのため、基本的には含み損になったら追加購入といった形で積立投資をしています。

これまでの動きをみているとVYMのパフォーマンスが高くなりそうな気はしていますが、今後他の2つのETFの価格が上昇しないとも限りませんので、引き続き分散投資、時間的な分散投資として積立投資を予定しています。

米国成長株の運用実績とパフォーマンスの状況

米国成長株のポートフォリオ
  • JNJ
  • PG
  • APX
  • COST
  • INTU
  • BABA
  • SQ
  • ADBE
  • DOCU
  • OKTA
  • ZEN
  • TEAM ほか

筆者は今のところ上記の銘柄や米国SaaS株を中心に投資を行っています。今後比率は変える予定ですが、基本的にはどれも今後とも成長していく可能性が高い銘柄だと考えております。

それぞれの成長率の実績や今後の成長可能性を考え、適宜銘柄数は絞っていく予定です。一旦は幅広く投資を行い、徐々に絞っていこうと考えていますので、銘柄が確定したら適宜更新していこうと思っています。

ひふみワールド・ひふみ投信の運用実績とパフォーマンスの状況

マイページ|レオスWEBシステム

続いて、世界株に投資を行う「ひふみワールド」は好調です。

ひふみワールドについては、引き続き毎月10万円の積立投資を継続する予定です。また、今後は日本株に投資を行う「ひふみ投信」にも積極的に積立投資を行う予定です。

当初は、攻めの資産運用ポートフォリオ1000万円で日本の中小小型株に投資を行う予定でしたので、守りの資産運用ポートフォリオ1000万円には日本株は入れなくても良いかなと考えていました。

しかしながら守りの資産運用ポートフォリオ1000万円単体で見たときに、米国株に偏りすぎており、日欧株が全くないのも逆にアンバランスと考え、ひふみ投信をポートフォリオに追加しました。

ひふみ投信に投資を行うのであれば、個別の日本株を選んで投資を行う方法もあるかとは思うのですが、それは攻めのポートフォリオで検討するとして、守りの資産運用ポートフォリオではひふみ投信でそこまで高いリターンを求めずに運用することにしました。

ひふみ投信は開始から大分基準価格も上昇しており、以前のような10年で5倍などのパフォーマンスは出ないかもしれませんが、それでも一定のパフォーマンスは出るだろうという想定で始めています。

ビットコインの運用実績とパフォーマンス状況は大幅プラスで推移中

貸暗号資産-貸出状況 GMOコイン

ビットコインは元本300万円に対して、GMOコインでの貸出中の暗号資産のみで+139万円の含み益となっています。

実際には貸し暗号資産への貸出未済分や、他の暗号資産取引所での保有分を合わせると合計含み益+230万円ぐらいで推移しています。投資元本300万円ですので元本+176%とかなり高いリターンとなっています。(追記)さらにBTC価格が上昇したため、含み益がさらに増えることとなりました。

貸暗号資産-貸出状況 GMOコイン

但し、ビットコインは売却したときに雑所得に分類され、所得税の税率がかかりますので、実際に手元に残る金額は少なくなります。

そのためここから追加投資は行わずに、引き続きGMOコインの貸し暗号資産を利用して年率3%程度の利回りで回すことを考えています。年率3%のリターンは米国優良株のJNJよりも高くなるものの、上述した税金面がありますので、実際に手元に残る金額が多くなるかどうかは、他の給与所得などの所得金額次第ではあります。

安定して年率1.5%〜6%程度の運用利回りを狙うならファンズ

Funds(ファンズ) - 貸付ファンドのオンラインマーケット

【公式サイト】https://funds.jp/

但し、ビットコインの場合はボラティリティがどうしても高くなってしまいますので、安定して年率1.5〜6%程度のリターンを狙いたいという方には、やはり投資型クラウドファンディングのファンズ(funds)が一番おすすめです。

ファンズ(funds)は主に上場企業向けの貸付ファンドに投資を行う金融商品です。上場企業向けですので、非常にリスクが限られています。上場企業が借りたお金を返せないとなるとおおごとですし、投資先が上場企業であればIRも公開されていますので、投資の安全性を自ら確認することができます。

ファンズ(funds)はリスクが抑えられている割に利回りも一定程度あり、運用期間も1年未満の案件が多いため、投資元本の安全性を確保した上で安定的なリターンを得たい方にはおすすめの投資先です。