エメラダエクイティは、ベンチャー企業に1社49万円まで投資できる、株式投資型クラウドファンディングのサービスです。
(2020年追記)エメラダエクイティの事業は他社に譲渡されたため利用するならファンディーノ
(2020年追記)エメラダエクイティの事業は他社に譲渡され、現在は利用できない状況です。未上場企業への投資を検討されている方は、ファンディーノを利用された方が良いでしょう。
株式投資型クラウドファンディングサービスは、筆者も利用しているファンディーノ(FUNDINNO)が日本初のサービスです。実際のところ以前からエメラダエクイティは案件数が少ないため、投資を検討したい方にはファンディーノの方が案件数も豊富なためおすすめではありました。
ファンディーノは2016年のサービス開始から順調に取り扱い件数を増やし、Exit案件もすでに出ています。なお、ファンディーノを通じては筆者はベンチャー企業の株式会社nommocに投資をしています。
2018年5月に投資をしていますので、今後どうなるかは全くわかりませんが、長い目で応援しています。
(追記)その後、2020年に投資価格から1.5倍のExit機会がありました。別の投資家への相対取引となりましたが、筆者は長期投資のため、そのまま投資を継続し、株式会社ノモックのさらなる成長を応援しております。
株式投資型クラウドファンディング「エメラダ・エクイティ」の特徴
続いて、ファンディーノ(FUNDINNO)との違いも踏まえて、エメラダエクイティのメリット・デメリット、利用が向いている人などをご紹介します。
これまで未上場企業やベンチャー企業へ個人が投資する機会というのは、非常に限られていました。
しかしながら、近年日本のベンチャー企業への投資金額は年々拡大しており、多くの企業がIPOやM&Aに成功しており、日本のベンチャー企業を取り巻く環境が変わってきています。
そこで、将来上場やM&Aをされる可能性のある企業に、まだ上場する前の早い段階から、一個人が投資できるようなサービスを提供しているのが、エメラダエクイティです。
すでに海外では株式投資型クラウドファンディングは普及
株式投資型クラウドファンディングは、日本ではまだあまり馴染みのない言葉ではあります。
ですが、すでに海外では株式投資型クラウドファンディングで資金調達をしたベンチャー企業が、有名大手企業に1,000億円以上の評価で売却された事例なども出てきています。
そのため、そのような未上場企業へ早い段階から投資をすることで、将来有望なベンチャー企業の支援ができるだけでなく、大きなリターンを得られる機会ともなりうるのです。
2017年にローンチした、エメラダエクイティへの期待
なお、エメラダエクイティは2017年11月にローンチと、比較的新しいサービスです。
投資家である私たちは、直接企業に投資するのではなく、エメラダ型新株予約権に投資し、上場やM&Aが実現した場合に、株式または金銭を受け取れる点が特徴です。
しかしながら、そもそもエメラダ・エクイティは、すでにベンチャーキャピタルやエンジェル投資家から出資を受けている企業を、案件として取り扱っています。
そのため、今後上場する可能性や買収される可能性が高い企業が、案件に掲載されている傾向があるとは言うことはできるでしょう。
運営会社のエメラダ株式会社の信頼性も高い
また、運営会社のエメラダ株式会社自体も、ゴールドマン・サックス証券や野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券などの、金融のプロが集っている会社です。
そのため、案件の取り扱い企業としての目利き力も、かなり高いと言えるでしょう。
最近始めてみた株式投資型クラウドファンデが面白い
色々な会社が参入しだしてるけど募集スタートで速攻集まるのはfundinnoだけだね
結局、エメラダエクイティとかgoangelは投資の判断がし辛く人気があるのかどうかも分からない
今後もっと面白いプラットフォームが出来たらいいのにな— account_new (@toushi_kabshiki) 2017年12月13日
このようなネット上の口コミがあったり、すでに公式サイトでは、プロジェクトが成約した例も出てきており、実際に利用されている方が増えているようではあります。
エメラダ・エクイティのメリットとデメリット(リスク)を比較
まとめますと、エメラダエクイティを利用するメリットは下記です。
- 既にある程度目利きされた未上場企業に投資ができる
- 事前に経営者の顔が見えたり、ある程度投資先の情報が分かる
- 投資先企業のサポートができる
- 資金は分別管理されている(=エメラダ社が倒産しても保全)
- 通常発生する煩雑な契約手続きがなく、簡単に投資できる
- 手数料が無料
一方でデメリットやリスクは、下記になります。
- 投資先企業が上場やM&Aされない可能性がある
- 投資先企業のサービスが上手くいかない可能性がある
- 長期投資になる可能性が高い
つまるところは、未上場企業への投資というのは、投資先としてはハイリスク・ハイリターンと言えるでしょう。
また、当然ながら投資先の案件がM&AされたりIPOしない限りは株式を現金化することはできませんので、長い目で投資できる人に向いています。
ベンチャー企業への社会貢献性などが高い一方で、成果が出るまでに時間がかかるため、ある程度お金に余裕があり、数年単位の長期投資を許容できる方が利用された方が良いでしょう。
エメラダ・エクイティの成約済の案件を調査
今のところ、エメラダエクイティの成約済案件は、MBAホルダーが立ち上げた日本発のクラフトビールカンパニーや、リクルート出身者が立ち上げたスポーツテックスタートアップの案件となっています。
一方、同業他社のファンディーノは、エメラダエクイティが始まる約1年前、2016年12月にサービスを開始していますので、今の所はファンディーノの方が案件数は多いような状態ではあります。
同業他社のファンディーノ(FUNDINNO)の成約済の案件
【公式サイト】https://fundinno.com/
そもそも株式投資型クラウドファンディングというのは、案件数がそんなに多くなる性質のサービスではないかとは思われます。
ただし、ファンディーノは2017年の1年間を通して約14件もの案件を成約させています。実際にファンディーノの公式サイトで案件募集が開始されると、すぐに埋まってしまいます。
つまり、現状は企業側の案件数よりも、投資をしたい人々の方が多いといった状況です。
ですので、このような将来有望な未上場企業への投資に関心のある方は、エメラダと合わせてファンディーノにも登録しておいた方が、様々な案件を吟味できるようになるかとは思います。
エメラダエクイティの利用が向いている人
以上を踏まえ、基本的には20代以上の投資経験のある方に、エメラダエクイティの利用は向いています。そしてその中でも、特に下記のような方には利用が適しているでしょう。
- ベンチャー企業や未上場企業への投資に関心のある方
- 投資先企業の成長を、長い目で応援したい方
- 資産運用のポートフォリオを増やしたい方
- プロ投資家に相乗り投資をしたい方
新しい資産運用先を探している方やベンチャー企業の支援などに関心のある方は、エメラダ・エクイティもご自身の投資ポートフォリオの一つに加えてみても良いでしょう。
ただし、上述したように基本的には投資経験がある方向けのサービスであるため、まだ投資経験がない方は、まずは完全お任せのロボアドバイザー投資などで経験を積まれるのがおすすめです。
エメラダ・エクイティの登録方法(無料)
それでは具体的なエメラダエクイティの登録方法をお伝えします。まずは、エメラダエクイティの公式サイトへ移動します。
その後、トップページから、新規登録ボタンをクリックします。そうすると上記の画面がでますので、メールアドレスとパスワードを登録します。
そうすると下記の画面に移りますので、エメラダから届いたメールを確認します。
届いたメールに記載のURLからアクセスすると、新規登録が完了します。
このまま「口座を開設する」ボタンをクリックし、次に進みます。
書類の確認・投資家情報の入力・本人確認書類のアップロード
まずは各種書類の確認をします。
色々と承諾書を確認していくと、投資家情報の入力画面に進みます。
こちらで投資経験などを各種入力していきます。そうして最後に運転免許証などの本人確認書類をアップロードすれば、口座開設の申請が完了します。
そうすると、エメラダからは下記のメールが届きます。
こうしてエメラダでの口座開設の審査が行われます。
口座開設審査の完了後に口座開設準備完了のご案内の書類が届く
後日、口座開設の審査が完了すると、エメラダから口座開設完了の書類が届きます。こちらの書類には「認証コード」が記載されています。
そこで、マイページにアクセスして、右上の「マイページ」ボタンをクリックします。そうするとこちらの認証コードの入力画面がでますので、そちらを入力します。
その後、取引パスワードを入力すれば、口座開設が完了します。
続いて、口座開設時に登録した銀行口座から、エメラダ株式会社に振込をします。
エメラダ株式会社の指定口座に銀行振込で入金
こちらの指定口座に銀行振込をすると、全て準備は完了です。その後、公式サイトに掲載されている新しい案件に、実際に投資ができるようになります。
(2020年追記)エメラダエクイティの事業は他社に譲渡され、現在は利用できない状況です。未上場企業への投資を検討されている方は、ファンディーノを利用された方が良いでしょう。