SBIネオモバイル証券の手数料は本当に安いのでしょうか?
今回は株式の自動売買も可能で、SNSの情報をトレードに活用できたりもする、マネックス証券のトレードステーション(TradeStation)と比較してみました。
SBIネオモバイル証券の特徴は?SBI証券との主な違い
【公式サイト】https://www.sbineomobile.co.jp/
『SBIネオモバイル証券』は、ネット証券No.1の口座数、預り資産、株式委託売買代金を誇るSBI証券と、Tポイントのデータを元にしたマーケティング事業を展開するCCCマーケティングとの合弁会社として設立されました。
SBIネオモバイル証券では、1株単位(S株(単元未満株))で株が買えます。そのため、例えば日々の買い物などで貯めた数百ポイントのTポイントを使って、元手なしで株式投資を始めることができます。
SBIネオモバイル証券は月額利用料がかかるが取引手数料はお得
また、通常のSBI証券は、口座を開設したからといって月額利用料金はかかりません。一方、SBIネオモバイル証券は、月額サービス利用料200円(税抜)がかかります。
ただし、その代わりに取引時の手数料が決まっています。国内株式約定代金合計額が50万円までであれば、サービス利用料200円(月額)のみで、50万円以内であれば同じ手数料で取引がし放題です。
さらに、毎月固定Tポイントが200ptもらえますので、実質の負担は毎月20円となっています。
SBI証券の国内株式の現物取引の手数料と比較すると差は歴然
このSBIネオモバイル証券の手数料がどれだけお得なのかを、実際に通常のSBI証券の手数料と比較してみます。通常のSBI証券では、1注文の約定代金が10万円までで90円ほどかかります。
例えば、一月に2銘柄を10万円ずつ購入して、その2銘柄のうち1銘柄を売却した場合、90円×3=270円(税別)ほどかかることになります。これではすでに月額200円を超えていますので、SBIネオモバイル証券を利用した方が取引手数料がお得になります。
特に少額の金額の株式をなんども売買したい方や、短期の株式トレードをしたい方などであれば、SBIネオモバイル証券の方が手数料面ではお得になる可能性は高いでしょう。
マネックス証券のトレードステーションの特徴は?
続いて、マネックス証券のトレードステーションは、米国のTradeStation Groupが開発した高機能トレーディングツールです。米国では発注スピード最優先のデイトレーダーから緻密なシステムトレーダーまで、様々なタイプのトレーダーが使用しています。
トレードステーションはマネックス証券が提供している株式取引ツールですが、月額利用料金が無料なこともあり、近年じわじわと人気が上がってきています。
マネックス証券に口座を保有している人は無料で利用することができますが、通常の証券会社とは異なりIPO投資には利用できなかったり、NISA口座は利用することができません。
SNSの情報を取引に活用できるSNSビューアなども搭載されており、さまざまなツールが利用できるのが特徴です。そのため、結論からお伝えすると、デイトレードが得意な方であったり、チャート分析を楽しめる方にとっては、儲かる可能性が高いツールと言えます。
一方で、例えば長期投資をしたい方や、ファンダメンタル分析を行い、企業をじっくりと分析したい方などには、正直そこまでおすすめできるサービスでもありません。
トレードステーションの手数料を他社ネット証券と比較
続いて、他社ネット証券と手数料を比較してみます。1日10万円の売買の場合は、他社ネット証券の方がお得ですが、1日100万円以上の約定金額がある場合はトレードステーションがお得です。
大手ネット証券であるSBI証券や楽天証券、松井証券などと比べても、トレードステーションの手数料は安くなっていることは確かです。
例えば、通常のマネックス証券で日本株の現物取引をすると、他社よりも手数料が高くつく傾向にあるのですが、トレードステーションの場合は約定金額が大きければ大きいほどお得です。
そのため、マネックス証券を利用する場合は、通常のマネックス証券では米国の個別株投資を行い、トレードステーションで日本の個別株投資を行うのが賢い取引方法と言えるでしょう。
トレードステーションのポジティブな口コミや評判
トレードステーション確かにデイトレやっているなら良いかも、、大体分足だと10日分くらいしか過去データ無いよね、、しかもこれアルゴ取引もできんのか、、
— 亀太郎 (@murayas1988) 2016年6月9日
インジケーター「ライン価格」は、指定した価格に水平ラインを描画してくれます。内部的にQuotesProviderクラスを使っているので、気配値レベルの指定も可能。価格更新に応じてライン位置を自動更新してくれる点も良い感じです。#トレステ #トレードステーション pic.twitter.com/QXHurNeV2v
— しゅん@ELプログラマー (@eltraders) 2018年4月29日
今更ですが、トレードステーション良いですね!!!
— カビー山田 (@kabby2016) 2017年3月29日
そんなトレードステーションのネット上の口コミを見ると、デイトレードなどには便利という意見が多いです。
やはり様々なツールや機能を利用してトレードしたい方にとっては、トレードステーションは重宝されるツールと言えます。
トレードステーションのネガティブな口コミや評判
普通の取引だとSBIや楽天より1ヶ月で数万円高くなるでしょうね。トレードステーションが良いだけにもったいない。万両さんはソフトに言ってますけど、ボクはハッキリ言わせていただきます!マネックス証券さん、手数料高すぎです!もっと安くしないと顧客増えないですよ!
— ばすきんぐFX 敬意と礼節 (@basking3553) 2016年9月23日
トレードステーションに対しては色々な口コミがありますが、今の所はトレードステーションに対するネガティブな口コミは少なく、「マネックス証券の手数料が高い」という口コミが多いです。
取引手数料を安く抑えるならSBIネオモバイル証券がおすすめ
【公式サイト】https://www.sbineomobile.co.jp/
国内株式の取引手数料を気にするのであれば、やはり2019年に誕生したSBIネオモバイル証券が安くなっています。月額220円で、国内株式約定代金合計額50万円までは売買手数料が無料です。
さらに毎月200ptのTポイントをもらえて、取引手数料の1%がTポイントとして還元されるため、実質20円以下で利用することができます。
筆者も実際にSBIネオモバイル証券を使って投資をしていますが、SBIネオモバイル証券であれば、お買い物で貯めたTポイントを株式投資だけでなく、ロボアドバイザー投資にも回すこともできます。
1万円からのロボアドバイザーWealthNavi for ネオモバ
WealthNavi for ネオモバは、1万円からできるロボアドバイザー投資です。
Tポイントを使って投資をすることもでき、一度投資をしたら完全におまかせの資産運用が可能です。筆者も公式サイトのWealthNaviの方で資産運用を行なっていますが、今のところ運用状況は順調です。
ロボアドバイザーであれば、米国株・日欧株・新興国株・米国債券・金・不動産・現金に自動で国際分散投資をしてくれて、資産のリバランスも勝手に行なってくれます。税金も最適化してくれますので、一度投資を始めたらほとんどやることがありません。
ポイント投資に挑戦してみたい方や、国内株式の取引手数料を抑えたい方、少額から国際分散投資ができるロボアドバイザーを利用したい方などは、SBIネオモバイル証券の口座開設を検討されてみるのも良いでしょう。
マネックス証券のトレードステーションがおすすめな方
一方で、マネックス証券のトレードステーションがおすすめなのは以下のような方です。
- デイトレードをしたい方
- 豊富なツールを使うのが好きな方
- マネックス証券に口座を保有していない方
- IPO投資などに参加する予定のない方
- NISA口座を利用する予定のない方
- ポイント投資をする予定のない方
例えば、NISA口座を利用してIPO投資に参加したい方などは、IPO取扱い件数が圧倒的に多いSBI証券などを利用された方が良いでしょう。
ちなみに楽天証券の場合はIPOの取扱い件数はそれなりに多いものの、NISA口座を活用して投資することができません。マネックス証券のトレードステーションはデイトレードなどには向いていますが、中長期投資であったりIPO投資に利用するのであれば、SBI証券を利用された方が良いでしょう。
ただし、SBI証券のIPO投資は資金量勝負になりますので、完全に平等な抽選制ではありません。そのためある程度の資産を保有されている方におすすめのネット証券口座です。
SBIネオモバイル証券のひとかぶIPOでは1株からIPO投資が可能
なお、SBIネオモバイル証券であれば1株からIPO投資に参加することができます。
こちらは資金量ではなく、逆に資金量が少ない20〜30代の若者が優遇される制度があったりと、SBIグループの新しい取り組みと言えます。
通常のSBI証券よりもIPOの取り扱い案件数は少なくなりますが、これから少額からIPO投資を始めてみたい方は、まずはSBIネオモバイル証券に口座開設をされてみてはいかがでしょうか。