1億円資産運用ポートフォリオのおすすめETF・投資信託【5年実績】

2020年4月に貯金1,000万円から始めた資産運用ですが、約5年経った現在では1億円程度の資産で推移するようになりました。今回の記事では筆者の現在の約1億円の資産運用ポートフォリオと今後の投資戦略をご紹介します。

1億円資産運用ポートフォリオとおすすめの投資先

1億円の資産運用ポートフォリオ
  1. 現預金(日本円、米ドル):約1,500万円
  2. 投資信託(S&P500、GOLD他):約500万円
  3. 米国株ETF(VGT他):約3,000万円
  4. インカムゲイン狙いの高配当株(米国、日本):約2,500万円
  5. キャピタルゲイン狙いの個別株(米国、日本、中国):約1,500万円
  6. 暗号資産(BTC):約700万円
  7. 未上場株投資:約300万円

まず米国株式市場の先行き不透明感から、キャッシュの比率を高めています。米ドルと日本円で約15%以上となっており、今年中に最大25%〜30%まで引き上げようと考えています。辰巳天井という相場の格言があるように、今年株式市場が暴落する可能性あると思い、守りを固めて資産運用を行おうと考えています。

【2025年】1億円の資産運用でおすすめの投資信託・ETF

資産運用

まず投資信託はS&P500連動型の投資信託に加えて、以下のような投資信託に分散投資をしています。

おすすめの投資信託(楽天証券の場合)
  1. 楽天・S&P500インデックス・ファンド(楽天・S&P500)
  2. 日経平均高配当利回り株ファンド
  3. 香港ハンセン指数ファンド
  4. iFreeNEXTインド株インデックス
  5. ゴールドファンド(為替ヘッジなし)

基本的には、米国、日本、中国、インドに分散投資をしています。ただし、SBI証券であれば、それぞれS&P500連動型は「SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」、日本株の高配当投資信託は「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」、ゴールド連動の投資信託は「SBI-SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし) 」を利用した方が、信託報酬が安くて手数料が節約できますのでおすすめです。

ちなみにインド株は2025年は年初から大きく下落しており、インドインフラ関連の投資信託も大きく下落しています。そのため、今年は資金を中国テクノロジーセクターの投資信託にリバランスしました。

筆者の場合は2025年は世界的な景気低迷によりインドの新興国から資金が抜ける可能性は高いと考えている一方で、現在割安となっている中国テクノロジー株が今後も伸びると考えていますので、基本的には中国テクノロジーセクターの投資信託に積立投資をしていこうと考えています。

加えて、引き続き資産の3割程度は米国株ETFに投資をしています。主な投資先のETFは以下です。

おすすめの米国株ETF
  1. VOO or SPY(S&P500連動型)
  2. VGT or QQQM(米国テクノロジーセクター)

米国の株式に投資をする理由は、短期的には下落することはあっても、長期的に見て米国という国は今後も発展し、経済的にもまだまだ成長すると考えているからです。米国は先進国ですが人口も増え続けること、英語が公用語であることから世界中から優秀な人材が米国に集まり教育の優位性もあることから、中長期的に国家の発展が見込まれます。

また、米国からは引き続き新しいテクノロジー企業、AI関連の企業が誕生し、グローバルにビジネスを展開することが見込まれ、それらの新興企業はNASDAQの指数に組み込まれると考えられるため、筆者はS&P500連動型のETFに加えて、QQQMやVGTなどのテクノロジーセクターのETFにも投資をしています。

【2025年】1億円の資産運用でおすすめの米国高配当株・日本高配当株

高配当企業

そして、2025年は資産を守るために、米国と日本の高配当株への投資の割合を増やしました。景気後退時に強いディフェンシブ銘柄である、インフラセクター、通信産業などへの投資割合を増やしています。但し、日本の場合は日銀の利上げがありますので、銀行株などの金融セクターへの投資も引き続き行なっています。

資産が一定の金額以上になってくると複利効果も大きくなってきますので、基本的にはコツコツと高配当株での配当をさらに再投資する戦略が有効であると考えています。具体的には以下のようなセクターの銘柄を長期保有しようと考えています。

おすすめの米国高配当株の例
  1. 金融(ゴールドマンサックス、JPモルガン、モルガン・スタンレー、CITI、CME、ICE等)
  2. 通信(ベライゾン、AT&T等)
  3. ヘルスケア(J&J、ファイザー、ABBV等)
  4. タバコ産業(フィリップモリス、アルトリアグループ等)
  5. 小売・食品(クラフトハイエンツ、コカコーラ、ペプシコ、マクドナルド等)
  6. 消費財(P&G、ユニリーバ等)
おすすめの日本高配当株の例
  1. 総合商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事等)
  2. 銀行(三菱UFJフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ等)
  3. 信託銀行(三井住友トラストホールディングス等)
  4. 損害保険(東京海上ホールディングス、MS&ADホールディングス、SOMPOホールディングス等)
  5. 生命保険(第一生命等)
  6. 通信(ソフトバンク、KDDI、NTT等)

総合商社はピーク時からかなり下落し、一時期三菱商事の利回りは4%を超えていたことや、ウォーレンバフェットも引き続き投資の意向があることから、景気敏感株ではあるものの、一定ポートフォリオに入れる価値があると考えています。また、銀行や損保、生保などの金融業界の銘柄に関しては、現時点ではかなり値上がりしてしまった銘柄もありますが、利上げの世界では引き続き伸びると判断しています。

ちなみに、このような安定的な配当を得るという観点では、ソーシャルレンディングもおすすめです。なぜなら、株式市場に関係なく安定的に利回り3〜6%程度の資産運用を行えるからです。ソーシャルレンディングの場合は、今後どうなるか株式市場の先行きを読めない時には良い資産運用先だと思いますので、資産運用ポートフォリオの一部に組み込むことはおすすめです。

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キャピタルゲイン狙いの個別株・暗号資産への投資は縮小予定

資産運用

最後に、キャピタルゲイン狙いの個別株や暗号資産への投資は縮小予定で考えています。特に米国の個別株への投資は、相場全体が下がる可能性があるため手控えようと考えています。もちろん個別銘柄で上昇していく銘柄はあるとは思われますが、相場全体が上昇トレンドでない市場への投資はリスクが高いと考えています。

また、日本株の市場も大きく上昇トレンドというよりは、横ばい、もしくは若干の下落の展開が見込まれるため、金利上昇の恩恵を受けるネット銀行などの銘柄以外への投資は控えようと考えています。加えて、米国株式市場との連動性が高まっている暗号資産への投資も縮小予定です。

暗号資産市場は2024年11月〜2025年1月頃に一旦ピークをつけてしまった可能性が高く、今後再びBTCが12〜15万ドルを目指すシナリオもなくもないとは思うものの、米国株式市場の影響を大きく受ける可能性が高いため、今年はポートフォリオの割合は減らしておこうと考えています。

一方で、中国のテクノロジーセクターへの投資はタイミングを見て検討しています。

香港ハンセン

香港ハンセン指数は中長期で見ても割高な水準ではないため、市場全体がまだ上がる余地があり、deepseekによって中国テクノロジーセクター(特にBABAやテンセント等)が世界中から見直されていることもあり、筆者もテンセント等の王道銘柄に少しずつ投資を始めています。

テンセント

景気後退時の投資先としておすすめのソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングの法人口座

なお、現在のように株式市場の先行きが不透明だったり、今後景気減速の懸念がある際、景気後退時の投資先としてはソーシャルレンディングがおすすめです。

ソーシャルレンディングは、お金を借りたい人と貸したい人のマッチングサービスです。個人投資家である私たちからお金を集めて、ソーシャルレンディング業者が貸出先を審査し、審査に通った企業のみに貸出を行います。このモデルの良いところは、究極的には貸出先が倒産しなければ利回りを得ることができる点です。

そのため、不景気だろうとどうだろうと、投資先が返済できれば利回りを安定的に数%〜10数%得られますので、今のような景気の先行きが不透明な際には有効的な投資先です。特に最近は主に上場企業を中心に貸付を行うfundsなどが人気です。筆者もfundsについては以前から利用しており、今のところ貸倒れになったことは一度もなく、安心して利用できる投資先の一つです。

ソーシャルレンディングの唯一のデメリット

資産運用

ただし、ソーシャルレンディングは株式投資や投資信託とは異なり、税制は申告分離課税ではなく総合課税になるため雑所得に該当します。この点は暗号資産の税制と同じとなっています。

申告分離課税であれば、税率が20.315%のため、どんなに利益が出ても変わらないのですが、総合課税の場合は所得が大きくなればなるほど税金も高くなります。具体的には給与所得や雑所得などを合算した所得の合計金額が330万円以上の方は20%、695万円以上の方は23%、900万円以上の方は33%、1800万円以上の方は40%となります。

但し、控除金額がありますので、そのまま利益にこれらの税率がかかる訳ではありません。また、所得が1800万円というのは、年収が1800万円という訳ではありません。大体年収が恒常的に2000万円を超えているひとは気にされた方が良いとは思いますが、それ以外の方についてはソーシャルレンディング時の税金についてあまり気にする必要はないでしょう。ぜひ皆さんも自分に合った資産運用先を見つけてみてください。

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不景気の投資は未上場株へのエンジェル投資もおすすめ

【公式サイト】https://fundinno.com/

また、不景気の投資としては未上場株への投資もおすすめです。筆者の場合は、TVCMも行っている日本No.1の株式投資型クラウドファンディングである「ファンディーノ」を利用して、未上場企業の株式会社ノモックに投資を行っています。

株式会社ノモックは、移動を無料にすることをミッションとして掲げているスタートアップです。実はこの株式会社ノモックの株式については、2020年には保有株式を売却する機会があったのですが、筆者はさらなる成長を信じて売却を選択せず、そのまま保有しています。

未上場株投資については、投資した金額が30倍以上などに増えることや、投資先によってはエンジェル税制という節税対策が可能であり、得られた利益は申告分離課税で一律20.315%しか税金がかからないため、筆者は投資を行っています。

また、未上場企業への投資の場合は、その企業が成功するかどうかだけを気にすればよく、投資するタイミングを気にする必がなく、さらに日々の株価に一喜一憂する必要がないので、一度投資した後は精神衛生上も非常に良いのです。

おすすめの日本一の株式投資型クラウドファンディング

ファンディーノ

【公式サイト】https://fundinno.com/

筆者が利用しているファンディーノは、日本で一番エンジェル投資の案件を取り扱っており、国内シェアもNo.1です。これまで未上場企業への投資は一部のエンジェル投資家しか参戦できませんでしたが、こちらの株式投資型クラウドファンディングのファンディーノが誕生したことで、多くの個人投資家も簡単に参戦できるようになったのです。

すでにファンディーノの案件の中にはM&Aされた案件の実績もありますので、ファンディーノの投資案件から未来のメルカリのようなユニコーンが出る可能性もあります。ファンディーノは、金融資産300万円以上、投資経験1年以上の投資家であれば、無料口座開設が可能です。

未上場企業への投資で大きなリターンを狙いたい方や、エンジェル税制などの節税対策を行いたい方には、ファンディーノに限らず株式投資型クラウドファンディングはおすすめです。

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毎年安定的に高い利回りを得たいなら不動産投資クラウドファンディングがおすすめ

不動産投資クラウドファンディング

最後に、毎年安定的に数%の利回りを得たいのであれば、不動産クラウドファンディングもおすすめです。不動産投資クラウドファンディングとは、1万円からできる不動産投資です。

不動産業者が選定した物件に複数の個人投資家が投資をすることで、その利回りを我々個人投資家が得ることができるサービスです。複数の個人投資家で共同して投資を行いますので、不動産投資のように最初に大きな元手の金額が入らないことが特徴です。

また、不動産の物件についてはプロの不動産業者が選定してくれますので、目利きの面でも信頼性が高いです。利回りは3〜6%程度のものが多く、安定したインカムゲインを得たい方にはおすすめのサービスです。

現在の資産運用ポートフォリオにREITや不動産がない方はポートフォリオに加えてみるのも良いかと思いますし、実際に筆者も複数の不動産クラウドファンディングに口座開設をして利用しています。

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