株初心者の銘柄の選び方は?PER・PBR・ROEは必ず確認しよう

株式投資

株式投資の銘柄を選ぶ際に見るべき数字にはいくつかありますが、今回は「株初心者が最低限見ておいた方が良い3つのポイント」をご紹介します。結論からお伝えすると以下の3つです。

確認ポイント
  1. PERは20倍以下か?
  2. PBRは1倍以下か?
  3. ROEは過去10年間平均15%以上か?

なお出てきたPER・PBR・ROEなどは「株式指標」と呼ばれ、企業の株価を分析する際に用いる尺度のことを表しています。それではそれぞれの詳細をみていきます。

株式投資で見るべき指標①:PER20倍以上は危険信号

株式投資

まず、PERとは「Price Earnings Ratio(株価収益率)」の略です。

その株式が「株価に対して割安なのか?割高なのか?」を判断する一つの材料になります。株式投資初心者の方は「PER20倍以上は割高」と覚えておいた方が良いでしょう。

厳密に言うと業界によってPERの平均値は異なり、インターネット業界であれば何十倍ということもよくありますが、20倍以上の銘柄に手を出すとリスクが高くなることは覚えておいて損はないです。

また、平均してPER10倍程度の業界もありますし、筆者は今後の成長がかなり高い角度で見込まれる企業であれば、PER25倍程度でも株式を購入することはあります。

ですが、一旦株式投資初心者の方は「PER20倍以上の株」については、購入タイミングを見計らった方が良いかと思います。

PER(株価収益率)= 時価総額 ÷ 純利益

PERを式で表すと「PER = 時価総額 ÷ 純利益」となります。言い換えれば、PERとは「時価総額(株価 × 発行済株式総数=会社の価値)」を「純利益」で割ったものになるのです。

つまりPERは「現在の会社の価値は、現在の会社の利益の何倍か?」を表しています。従って、このPERが「25倍」であれば、純利益の25倍まで買われていることになり、投資した資金の回収までに25年かかるという見方をすることもできます。

ですので、PERが高い株式に投資してしまうと、たとえその企業が成長していても、すでにその株式が「割高」であるため、投資回収に時間がかかってしまう可能性や投資が失敗してしまう可能性が出てきます。

もちろんPERが高くても、その企業が今後も成長し続けるので「今が買い時」だと判断できるのであれば、購入するのも良いですが、株式投資初心者のうちは無理にPERが高い株式に手を出さなくても良いでしょう。

また、PERは別の式では「PER(株価収益率)= 株価 ÷ 一株当たり利益(EPS)」と表すこともできます。

EPS(一株あたり純利益)= 税引き後当期純利益 ÷ 発行済み株式数

ここでいきなり「EPS」という単語が出てきましたが、EPSとは「Earnings Per Share(一株当たり純利益)」のことです。式で表すと「EPS = 税引き後当期純利益 ÷ 発行済み株式数」となります。

なお「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」では、このEPSの10年間の成長率がとても重視されています。

新しく上場した企業を10年単位で見ることは難しいですが、単年度のEPSをみてもあまり意味がなく、数年・数十年単位できちんとEPSは成長しているか?を確認することが大切なのです。

株式投資で見る指標②:PBR1倍以下が割安

資産

続いての見るべき指標にPBRがあります。PBRは「Price Book-Value Ratio(株価純資産倍率)」を表します。

さきほどご紹介したPERは株価の「収益」から株式が割安かどうかを判断しますが、PBRは「純資産」から株式を割安かどうか判断します。

PBR(株価純資産倍率)= 株価 ÷ 一株あたり純資産(BPS)

PBRを式で表すと、「PBR(株価純資産倍率)= 株価 ÷ 一株あたり純資産(BPS)」となります。一般的には「PBR1倍以下が割安」とされています。なお、BPSとは「Book-value Per Share(一株あたり純資産)」のことです。

BPS(一株あたり純資産)= 純資産 ÷ 発行済み株式数

BPSを式で表すと、「BPS(一株あたり純資産)= 純資産 ÷ 発行済み株式数」となります。一般的にはこのBPSが高いと、その企業は安定しているとみなされます。

なぜなら、純資産が大きくて発行済株式が少なければ、その企業は安定していると考えられるからです。

株式投資で見る指標③:過去10年の平均ROE15%以上か?

株式投資

最後に見るべき指標として「ROE」が挙げられます。ROEとは「Return on Equity(自己資本(株主資本)利益率)」を表します。

要は、自己資本という「元手」を使って、1年間でどれだけの「利益」をあげたか?という収益性を表します。もちろん少ない元手で多額の利益をあげる企業の方が優秀と言えるでしょう。そしてポイントは「過去10年の平均ROEは15%以上か?」という視点を持っておくことです。

こちらも最近上場した企業では過去10年スパンでは見れませんので数年単位となってしまうこともありますが、大切なのは単年度だけ見るのでなく、複数年度の平均値をきちんと確認することです。

なお、米国企業はROEが10%後半も珍しくないのですが、日本企業の平均ROEは過去10%を超えたことがありません。

これは日本企業がROE重視の経営を行って来なかったことに由来しますが、その分日本企業で過去10年の平均ROEが15%以上の企業であれば、まずまず検討に値する企業であると言って良いでしょう。

株初心者の銘柄の選び方のポイント3つ

ポイント

以上、長々と説明を書いてきましたが、結論としては、初心者も株式投資をする前に、最低限以下の3点は確認しておくと良いでしょう。

確認ポイント
  1. PERは20倍以下か?
  2. PBRは1倍以下か?
  3. ROEは過去10年間平均15%以上か?

また、これらに加えて「EPSは過去10年間安定的に成長してきているか?」を確認しておけば、より勝率が高まる可能性は高いでしょう。

何も学ばずに株を買う行為は「投資」ではなく「ギャンブル」

全く何も株式投資について学ばずに、大事なお金を使って株式を買う行為は「投資」ではなく「ギャンブル」です。

多くの人は、割安な株式を買うために株を検討する時間よりも、安い家電製品を買うために検討する時間の方が長いです。しかし、それでは決して株式投資で勝てるようにはなりません。

実際に時間をかけて株式投資について学び、投資前にはしっかりと対象企業を調査し、そして実際に自分のお金を出して株式投資をしていくことでしか、株式投資のスキルは身につきません。

もし本気で株式投資を今後も学んでいきたいと言う方がいれば、おすすめは「株式投資スクール」に通うことです。何故なら、0からでも正しい知識を効率よく身につけることができるからです。

筆者も株式投資スクールには実際に参加しましたので、詳細は下記をご確認下さい。

【口コミ】株式投資スクールに実際に参加した感想と向いている人について

2017.08.16

なお、今回ご紹介した株価指標や財務データのグラフなどは「GMOクリック証券」などの証券会社のサイトでも、口座開設をすれば簡単に確認ができるようになります。

これから株式投資に取り組まれたい方は、このような便利なネット証券に口座を一つは持っておくと良いでしょう。

株式投資の基本は安く買って、高く売る

株式投資

そもそも株式投資の基本は「安く買って、高く売る」です。ですので、基本的には投資する際に「この株は上がるのか?」を考える必要があります。

そしてなぜ株があがるのか?というと、本質的にはその企業が成長しているからです。企業が成長していれば、当然業績である「売上や利益」も伸びていきます。

それに応じて、メディアに取り上げられてブランド力や知名度が更に高まり、場合によっては大口の海外投資家がついてくることもあるでしょう。

従って、まず株価指標を抑えたら、次に知っておくべき株式用語は「売上・利益の推移」に関するものですので、それらを最後にご紹介します。

なお、ポイントは単年度の売上や利益だけを切り取ってみるのではなく、きちんと複数年度での推移を捉えることです。

株初心者が知っておいて損は無い売上と利益に関する用語

本

1. 売上高とは?

まず、売上高は企業の本業によって得た収益のことです。これは例えば、ユニクロであれば服を売って得た収益のことです。つまりは本業の商品やサービスによる収益のことです。

では、「本業以外の収入って何があるの?」と言うと、企業が不動産を保有していたら賃料収入など、本業以外の収入もあります。ちなみにこの本業以外の収入のことを、「営業外収益(受取利息や受取配当金、有価証券売却益など)」と呼びます。

2. 売上総利益とは?

続いて、売上総利益に関しては、株式投資をする際にそこまで気にしないで良いこともありますので、一応補足までに書いておきます。

例えば、「雑貨屋さん」を例に考えてみます。雑貨屋さんは雑貨をどこからか仕入れて、お客さんに雑貨を売ります。その雑貨を仕入れる費用を「売上原価」と言います。

この売上原価を売上高から引いた費用が、売上総利益となります。つまりは、「売上高ー売上原価(仕入費用)=売上総利益」です。

3. 営業利益とは?

続いて営業利益は、本業による利益です。

例えば、「焼き鳥のチェーン店」を例に考えてみると、焼き鳥のチェーン店の本業による売上とは、店舗の売上です。

その店舗の「売上」から、社員やアルバイトなどの「人件費」、食材の「材料費」、店舗の「家賃」などの「販売費および一般管理費(販管費)」を差し引いた本業による儲けが、「営業利益」です。

つまりは、「売上高ー売上原価ー販管費=営業利益」です。

4. 経常利益とは?

続いて経常利益は、営業利益に「営業外収益(受取利息や受取配当金、有価証券売却益など)」を加えて、「営業外費用(銀行からの借入金があれば支払い利息など)」を差し引いた利益となります。

つまりは、「売上高ー売上原価ー販管費+営業外収益ー営業外費用=経常利益」です。

5. 当期純利益とは?

最後に当期純利益は、経常利益に「特別利益」と「特別損失」を加算、減算した利益になります。

特別利益とは、その名の通り、特別な要因で一時的に発生した利益をさします。例えば、固定資産の売却益(保有物件を売却して得た利益など)などがあります。

また、当期純利益には、税引前当期純利益と税引後当期純利益があります。税引前というのは、法人税等が引かれる前の利益のことです。

株式投資における初心者の銘柄の選び方に関するまとめ

以上になりますが、実際に企業の業績はどこで確認できるのか?というと、ホームページのIRライブラリーから「有価証券報告書」や「決算短信」などで確認が可能です。

ですが、初心者はいきなり細かい有価証券報告書を見ても良くわからないことも多いかと思いますので、おすすめは証券会社のアプリやウェブサイトなどで、対象企業の財務ハイライトや視覚化されたグラフを確認することです。

例えば「GMOクリック証券」などのネット証券に口座開設をすることで、そのような財務分析レポートを無料で確認することができるようになりますので、これから株式投資を始めようとされる方は、まずはそのようなネット証券で口座開設をされるのがおすすめです。

こうして企業の財務を見ることになれてきたら、実際に企業の有価証券報告書を一つ一つ細かく見ていくのも良いでしょう。

【口コミ】株式投資スクールに実際に参加した感想と向いている人について

2017.08.16

資産運用を学ぶ方法