【ロボアドバイザーのデメリットとメリット】運用結果からおすすめな人を解説

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ロボアドバイザーには種類がありますが、基本的にはロボット(AI)に資産運用をお任せできるサービスです。

ユーザー数・預かり資産No.1のロボアドバイザーWealthNaviであれば、スマホで6つの簡単な質問に答えるだけで、自分に合った資産運用プランをコンピューターが提案してくれます。

コンピューターが提案してくれた資産運用プランに納得したら口座開設し、その後にお金を入金すれば、あとは勝手に国際分散投資をしてくれます。このようにロボアドバイザーは誰でも簡単にできるため近年人気が出てきていますが、もちろんデメリットもあります。

今回はそれを踏まえてどんな人にロボアドバイザーでの資産運用が向いているか?をご紹介します。

ロボアドバイザーのデメリットは?

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ロボアドバイザーの主なデメリットには、以下3つがあります。

1. 株式投資よりは手数料が高い

会社名 サービス名 最低投資額 手数料
LINE LINEワンコイン投資 500円 ※2020年4月末まで無料
年率1.0%:3,000万円まで
年率0.5%:3,000万円超の部分
お金のデザイン THEO 1万円 年率1.0%:3,000万円まで
年率0.5%:3,000万円超の部分
楽天証券 楽ラップ 10万円 年率0.702%:固定報酬型
年率0.594%+運用益の5.4%:成功報酬型
SBI証券(仲介) ウェルスナビ 10万円 年率1.0%:3,000万円まで
年率0.5%:3,000万円超の部分
ウェルスナビ ウェルスナビ 10万円 年率1.0%:3,000万円まで
年率0.5%:3,000万円超の部分

上記の表は、大手証券会社など、代表的なロボアドバイザーの最低投資額と手数料をまとめた比較表です。

こちらを確認すると楽天証券の「楽ラップ」の成功報酬型を除いて、どのサービスでも手数料は1%程度かそれ以下であることが分かります(※ただし、LINEワンコイン投資は2020年4月末までは手数料が無料です)。

ロボアドバイザーの手数料は、プロ(AI)に運用を任せるための手数料になります。ですので、例えば自分で株式投資をする場合と比べると、当然ながら手数料は高いです。

ですが、投資信託などのプロのファンドマネージャーに運用を任せる金融商品であれば、運用管理費用である「信託報酬」があります。そして、こちらの手数料も平均1%超はとられています。

また、投資信託の場合は購入時に3%程度の手数料がかかることも多いですが、ロボアドバイザーは購入時の手数料が無料です。したがって、ロボアドバイザーの手数料は投資信託よりは安いが、株式投資よりは高いと考えた方が良いでしょう。

2. 元本割れのリスクがある

続いて、ロボアドバイザーには元本割れのリスクがあります。

但し、資産運用をする限り、元本割れのリスクはつきものです。自分で投資信託を選んだり、株式投資をしたり、不動産投資をしたとしても、必ずリスクは伴います。

従って、ロボアドバイザーを利用する際の基準は、ロボアドバイザーを提供する企業のパフォーマンスを信頼できるか?の一言につきます。また、多くのロボアドバイザーは国際分散投資をしているものの、完全に世界経済の影響を受けなくなる訳ではありません。

そのため、急に世界経済が低迷した場合などは、リターンが低くなってしまう可能性はあるでしょう。このような経済情勢をあまり気にしないで良い資産運用も取り入れたい方は、不動産特化型ソーシャルレンディングのOwnersBookなど、ソーシャルレンディングも検討された方が良いでしょう。

3. 短期で大きな値上がりは期待できない

最後に、ロボアドバイザーは、ハイリスク・ハイリターンの金融商品ではありません。ですので、例えば株式投資のように、1年間で資産が10倍や20倍になることはありえません。

ですが、その分きちんと時間をかけて長期で資産運用をしていきたい方にとっては、堅実に資産を増やしてくれるサービスです。ハイリターン投資が良い方は、SBI証券などの手数料が安いネット証券で、株式投資を検討された方が良いでしょう。

ロボアドバイザーのメリットは?

ロボアドバイザーのメリット
  1. 少額から簡単に始められる
  2. 手間がかからない(国際分散投資や税金の計算、リバランスなどをしてくれる)
  3. 税金面で優遇がある(利益の20.315%)
  4. 通常3営業日後には出金ができるため、流動性が高い
  5. ファイナンシャルプランナーへ資産運用の相談をする必要がない

一方、ロボアドバイザーの最大のメリットは、少額から簡単に始められて、手間がかからない点です。筆者も資金を入金しただけで、あとは完全にほったらかしです。

実際に開始2ヶ月で+6.6%以上のリターンを得ることもできています。

税金が申告分離課税と優遇されている

更に、ウェルスナビなどのロボアドバイザーで得られた利益は申告分離課税となり、どれほど利益が得られても一律20.315%の税金ですみます。しかしながら、仮想通貨投資などの場合は雑所得で総合課税となります。

そのため、ハイリターンを得られる可能性があるものの、得られた利益は給与所得などの他の所得と合算され、所得が4000万円を超えると、最高55%の税率がかかってしまいます。

特定口座(源泉徴収あり)を選択できる

また、ウェルスナビでの口座開設時は、証券会社と同じように「一般口座」「特定口座(源泉徴収なし)」「特定口座(源泉徴収あり)」のどれかを選択します。

ここで「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでおけば、証券会社が源泉徴収や税金の納付を代わりにしてくれますので、仮想通貨とは異なり、煩わしい確定申告の作業も原則不要なのです。

ロボアドバイザーは他の金融商品よりも流動性が高い

ウェルスナビの出金方法

また、ロボアドバイザーは、やめたいと思ったら通常3営業日後には出金が可能です。ですので、株式投資と同じように換金性が高い金融商品です。

万一世界中が大不況になった場合でもロボアドバイザーであれば、すぐに解約ができて、現金に戻せるというメリットがありますので、リスクヘッジに繋がります。

ソーシャルレンディングは途中解約できない

一方で、金融仲介サービスであるソーシャルレンディングでの資産運用の場合は、投資する案件によりますが、一度案件に投資したら数ヶ月〜数年間は途中解約ができません。

ただし、ソーシャルレンディングの場合は、貸したお金がきちんと返ってくるかが重要ですので、世界経済の影響などをあまり受けないというメリットがあります。

ロボアドバイザーは利用者によって運用成績は異なる

なお、WealthNaviなどのロボアドバイザーを始める際には、年収や金融資産、とれるリスクなどを聞かれます。

その際に、大きなリスクをとれると回答した人ほど、高いリターンに繋がる可能性があります。一方、とにかく安全に運用したいと回答した人の場合は、その分リターンは低くなる傾向があります。

つまり、ロボアドバイザーはその人にカスタマイズされた資産運用になりますので、人によって最終的な運用成績は異なるのです。

ロボアドバイザーの利用がおすすめな人とは

以上を踏まえて、ロボアドバイザーが向いている人は、以下のような方かと思います。

ロボアドバイザーが向いている人
  • 資産運用はコンピューターにお任せしたい方
  • 自分で株式投資などをする時間が取れない方
  • お金がお金を稼いでくれる仕組みを作りたい方
  • 投資信託などの資産運用では勝てなかった方

つまり、ロボアドバイザーは資産運用はコンピューターに任せて、自分はもっと別のことに時間を使いたい人に、特に向いているサービスと言えます。

投資で勝つためには、資産運用に関する学習と実践が必要不可欠です。

従って、フィーリングで株や投資信託を購入してしまって損したことがある方などは、ロボアドバイザーにお任せする方が、結果的にリターンが良くなる可能性は高いとは言えるでしょう。

>>おすすめのロボアドバイザー比較を見る

ロボアドバイザーの利用が向いていない人とは

ロボアドバイザーが向いていない人
  • 自分なりの投資哲学があって、これまでも投資で勝ち続けている方
  • 投資に関する勉強が大好きで、今後もずっと自分で運用していきたい方

一方、ロボアドバイザーが向いていない人は、上記のような方かと思います。

個人投資家として生きていきたい方などには、ロボアドバイザーは適していません。そのような方は、株式投資などを勉強して、日々実践しながら取り組まれた方が良いでしょう。

(追記)ロボアドバイザーを始める際に絶対に確認すべきこと

最後に、これからロボアドバイザーを始める上で一番大切なことをお伝えしますが、それはこれまでのロボアドバイザーの運用パフォーマンスを確認することです。

例え利用を検討しているロボアドバイザーの運用手数料が安かったとしても、結局リターンが低ければ資産運用をする意味がありません。

今のところ筆者も口座を保有しているウェルスナビであれば、2018年2月末時点でも円建てで3%〜21%(ドル建てで9%〜29%)のリターンが出ています。

銀行の定期預金では、1年間で良くても0.1%以下のリターンしかありません。ですので、ほったらかしの資産運用で20%ものリターンが出ると考えると、かなり高いパフォーマンスと言えます。

ウェルスナビは企業としての信頼性が高く口座開設も簡単

ウェルスナビはリターンが高いことに加えて、企業としての信頼性も高いです。

三井住友銀行ベンチャーキャピタル、みずほフィナンシャルグループ、三菱東京UFJキャピタルなどが出資していますので、ウェルスナビ株式会社は今後上場することも期待できる企業だからです。

代表取締役CEOの柴山氏は、東京大学卒業後、日英財務省に勤務し、ハーバードロースクールを卒業してニューヨーク州弁護士になり、マッキンゼー・アンド・カンパニーでコンサルティング経験も有しています。

また、ウェルスナビの口座開設は、煩わしい住所入力などが不要で、口座開設がとても簡単です。

ウェルスナビでは、資金の出金先の銀行口座番号を入力し、マイナンバーの写真をアップロードするだけで、自動的に登録住所に口座開設の完了通知が届きます。

口座開設手数料や年会費なども無料ですので、ロボアドバイザーが気になる方は、まずはどこかに無料登録してみてはいかがでしょうか。

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LINEが提供するLINEスマート投資(LINEワンコイン投資)

一方、パフォーマンスが高くても、どうしてもベンチャー企業は信頼がおけない…という方は、大手IT企業のLINEのロボアドバイザーであるLINEワンコイン投資を利用されるのが良いでしょう。

こちらはウェルスナビと異なり、最低投資額も500円になります。ですので、「10万円から始めるのはちょっと…」という方には適しています。更に、LINE PAY決済で積立投資ができますので、毎月LINE POINTを決済額に応じてもらうこともできます。

筆者も2020年4月末までLINEワンコイン投資は手数料が無料のため、毎月10万円レベルで積立投資を行い、還元率2%でポイントをもらっています。10万円を決済するだけで毎月利息が2000円以上もらえているようなものなので、とてもお得だと感じています。

ぜひ自分にあったロボアドバイザーで今のうちから資産運用に取り組み、豊かな老後を迎えましょう。

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