Liquid by Quoineの評判は最悪?実体験からメリット・デメリットを紹介

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QUOINE株式会社の仮想通貨の取引所「Liquid by Quoine(旧:QUOINEXCHANGE(コインエクスチェンジ)」を実際に利用した感想や口コミ、客観的なメリットやデメリットをお伝えします。

(追記)2019年時点では大分セキュリティやサービスが改善されたようで、「Liqud by Quoine」という名前でHPがリニューアルされています。但し、2020年にはAPIの強制削除問題などが発生し、引き続き評判の悪い取引所となっています。

基本的にQUOINEでの取引は全てBinanceで可能ですので、アルトコインやレバレッジ取引をしたい方にはBinanceへの無料登録がおすすめです。

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仮想通貨の取引所QUOINEの概要や経営陣の信頼性は?

QUOINE株式会社は2014年11月にシンガポールで設立され、2016年6月に本社機能を日本に移転した会社です。

現在では世界3ヶ所を拠点に、アジア諸国に顧客基盤を抱えて事業を展開しています。従業員は30名超ですが、公式サイトを確認する限りは、その殆どが外国人のようです。

資金調達に関しては、2016年に17億円の資金調達を完了し、累計20億円超の資金調達を実行しています。ここにはSBIのFinTechファンドなども出資をしています。

また、日次の取引高はHPの情報によると、2017年時点で50億円を超える仮想通貨の取引所です。それでは続いて、経営陣の信頼性についてです。

代表取締役CEOの「柏森加里矢」氏について

代表の栢森氏は、三菱商事、Globespan Capital Partners、Softbankグループのシニアロールを経験しており、東京大学法学部を卒業し、ハーバード大学MBAを取得されているようです。

ですが、ここで一点QUOINEに関して注意しなければならないのが、2016年4月より代表が変わったという点です。

実際、以前のQUOINEは画面が見辛く、使いにくいサイトでした。代表が変わったことで、サービス面も改善されたのかもしれません。

CTOの「Mario Gomez-Lozada」氏について

続いて、CTOの「Mario Gomez-Lozada」氏はカンザス大学でコンピューターサイエンスの学士号と修士号を取得した後、メリルリンチやクレディスイスなどの投資銀行のIT部門で、CTOやCIOなど15年にわたるキャリアを積まれています。

大手外資系投資銀行を渡り歩いていきた方ですので、ビジネスキャリアが豊富な二人が経営している会社になります。それでは次に、QUOINEのサービス面を見てみます。

仮想通貨の取引所QUOINEの提供サービスは?

QUOINEは仮想通貨の現物取引(=通常の取引)だけでなく、レバレッジを効かせられる(=小さな元手で大きな金額を動かせる)、仮想通貨の先物取引も提供しています。

先物取引のレバレッジは最大25倍(法人は50倍)と、国内の取引所では最大です。

QUOINEXは取引通貨ペアの種類が多い

また、QUOINEXは取引通貨のペアが日本円だけでなく、USDやEURなど、合計53通貨と多くなっています。ですが、提供している仮想通貨自体は、ビットコインとイーサリアムだけです。

(追記)2019年時点、ビットコインとイーサリアムに加えて、リップル、ライトコイン、独自トークンのQASHなどが追加されています。

仮想通貨の取引所QUOINEの各種手数料は?

続いて、QUOINEの各種取引手数料は以下になります。

手数料
  • 現物取引:無料
  • 先物取引:0.05%(決済手数料)、-0.025%(指値取引)、0.075%(成行取引)
  • 借入手数料:0.05%(日次)
  • 日本円出金手数料:500円+金融機関手数料
  • BTC出金手数料:無料

出金手数料は他の取引所より高いですが、BTC出金手数料は無料です。

他の取引所の場合、BTC出金手数料は大抵0.005BTC(約150円程度)となっていますので、手数料の点ではQUOINEは日本では安い方の取引所と言えるでしょう。

仮想通貨の取引所QUOINEへの日本円の入金方法

QUOINEへの入金方法は、以前は住信SBIネット銀行と東京スター銀行への振込でしたが、現在では380の金融機関に対応しています。

ただし、クレジットカードでの仮想通貨の購入はできません。

仮想通貨の取引所QUOINEのメリット・デメリット

以上を踏まえて、まずQUOINEXを利用するメリットは下記です。

QUOINEXのメリット
  • ビットコインの取引手数料が無料
  • レバレッジが最大25倍(法人50倍)のため、ハイリターンを得られる可能性がある
  • ビットコインの貸出機能がある(後述しますが注意点はあります)
  • ドルやユーロなど、日本円以外の通貨での取引が豊富

一方、下記のようなデメリットがあります。

QUOINEXのデメリット
  • 入金方法の選択肢が少ない
  • 一部日本語表記が変だったりする(2018年追記:現在は改善されたようです)
  • サービスのセキュリティ面が心配(2018年追記:現在は改善されたようです)

サービスのセキュリティ面については、実際にQUOINEを利用したことがある筆者の実体験を共有します。

QUOINEは今でこそ以前よりも画面も多少見やすくなっていますが、筆者が利用していた数年前は画面が見辛く、使い辛く、セキュリティ面で信頼のおけない取引所でした。

仮想通貨の取引所QUOINEXにおけるリアルな体験談と口コミ

QUOINEでのリアルな体験①:日本円を出金できなかった

以前のQUOINEは、一度入金したら最後で、資金が出金できませんでした。筆者自身もさすがに怪しいと感じ、問い合わせに何回か連絡をしました。ですが、何回か連絡しても、数週間単位で完全に無視でした。

そして、最終的に何度もメールのやり取りを行い、当初の連絡から1ヶ月後にようやく出金できました(しっかり手数料等は全て抜かれていました)。今はどうあれ、以前はこういう取引所でしたので、その点は口座開設する際に注意すべき点でしょう。

(追記)2018年1月時点では、サポート体制がメールだけでなくLINEも追加され、大分サービスは改善されたようです。

QUOINEでのリアルな体験②:ビットコインの資金が勝手に貸出されていた

QUOINEには、ビットコインの貸出サービスがついています。

このようにビットコインを貸出できるサービスはメリットのように思われますが、筆者が利用していた当時は、筆者のビットコインが勝手に貸出されていました。

貸出に全く覚えがなかったので問い合わせをしたのですが、QUOINEから返答は全くありませんでした。

(追記)2017年に当サイトに下記のお問い合わせがきましたので、合わせてご紹介します。

QUOINEXの記事の中で、勝手にレンディングされていた記事を見たので、メールしました。私は、QUOINEXの口座を開いて0.1Bit送付したのですが、突然ログインできなくなり、何度もQUOINEXに問い合わせをしました。

対応は遅いし、3週間位経ってから、ようやくログインできたかと思ったら、勝手に誰かが取引をしており、口座の中に5万円弱しか残っていない状態になっていました。今、QUOINEXにこの件についてメールをしたところです。

このように、今だに勝手にログインされて貸し出しされている方はいらっしゃるようです。

また、メール対応は相変わらず遅いようではあります。そのため、QUOINEXのビットコイン貸出サービスの利用には十分留意した上で、QUOINEXをご利用ください。

QUOINEでのリアルな体験③:QUOINEのメルマガを止められない

また、QUOINEには一度登録をしたら最後で、永遠に宣伝メールがきます。

メールを自分で「受信拒否設定」にしないと、一生メルマガが来続けます。ですので、口座開設をするなら捨てアドで登録された方が良いでしょう。

(追記)2018年1月時点、メルマガ配信は止まったようです。

(追記)QUOINEXで購入できる仮想通貨「QASH」について

取引所QUOINEXのメリットとデメリットをご紹介しましたが、その後QUOINEXからQASHが誕生しました。

QASHは、イーサリアムのERC-20 Token Standardの上に構築されており、QUOINEX以外の仮想通貨の取引所でも取引が可能な暗号通貨トークンです。

なお、将来的にはQUOINEは独自のブロックチェーンを開発する予定のようです。

仮想通貨QASHを取り扱う世界の仮想通貨の取引所一覧

仮想通貨QASHはQuoineだけでなく、中国の三大取引所の一つである「Huobi」や、香港を拠点とする大手取引所の「Bitfinex」にも上場しています。

HuobiとBitfinexの取引ボリュームも大きいことから、日本人にだけ人気な仮想通貨やトークンという訳ではないということが分かります。

QASHは「LIQUIDプラットフォーム」のトークン

QUOINEは、世界中に点在する仮想通貨取引所が提供する全ての流動性を一つの取引プラットフォーム(World Book)に集約。

更に、その流動性を享受する為に必要な各種関連サービス(Prime Brokerage)を一体提供することにより、QUOINE LIQUIDプラットフォームユーザ全てに世界中の流動性へのアクセスを可能にします。

そんなQASHは、LIQUIDプラットフォームと、QUOINEの既存プラットフォーム(QUOINEXとQRYPTOS)が提供するすべてのサービスに流動性を供給することを目的としています。

流動性という言葉だと難しいですが、要はQASHは「金融サービスにおける決済通貨(金融サービスにおけるビットコイン)」として広く普及することを目指しているようです。

QASHは金融サービスにおけるビットコインを目指す

金融機関やFintechスタートアップ、パートナー企業がQASHを決済手段として利用することで利便性がさらに高まり、その価値も上昇することを目論んでいるようです。

実際のところ、QUOINEの取締役やアドバイザー陣には金融業界出身者も多いため、日本の金融庁や金融業界との付き合い方に関しては卓越していると言えるでしょう。

QASHのロードマップ、アロケーションや資金使途

これまでのQASHの進捗と今後のロードマップですが、2017年11月に「1 QASH = 0.0008 ETH」でICO(トークンセール)を実施し、350,000,000QASHの調達(約150億円以上)に成功しました。

QASHの発行上限は10億QASHですが、将来的には一般へ80%を普及し、20%を経営陣やQUOINEの株主が保有する予定となっています。

当初からこのような配分設計となっていますので、このままQASHの価格が上昇すれば、QUOINEの経営陣は圧倒的な億万長者となり、株主は莫大なリターンを得ることでしょう。

実際にQUOINEにはSBI InvestmentやJAFCO、B DASH VENTURESなど、著名VCがこぞって出資しています。

QUOINEには著名なベンチャーキャピタルが出資中

QUOINEの累計調達金額は20億円以上にもなりますので、QUOINEやQASHにポテンシャルがあることは確かでしょう。

また、QUOINEは大手監査法人トーマツとの監査契約も締結していますので、社内体制への信頼性も担保されています。

現在はビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュなどを手数料無料で取引できるため、国内の仮想通貨の取引所の中では4〜5番目ほどに取引高も大きくなっています。

仮想通貨QASHのチャート推移から見る今後の将来性

最後に、そんな仮想通貨QASHの価格推移についてです。価格はICO後に一時期停滞してはいたものの、2017年1月ごろから再び上昇傾向となっています。

リップル社のXRPと同じように、QASHの価格は、QUOINE社の知名度上昇とともに上がる可能性は高いでしょう。

また、QUOINE社に関して何かしらの好材料ニュースが出るたびに、その価格が反応する可能性も高いでしょう。

QASHに投資するリスク

一方リスクとしては、先に大口購入している投資家が、どこかのタイミングで大量の売りに入る可能性がある点があげられます。

また、現状QASHトークンは何かに使われている訳でもありませんので、QASHに投資する際は将来的な可能性を信じて投資する形となります。そのため、どこかの時点で日本円に利確することを前提として投資した方が良いかもしれません。

QUOINE社の政治力には一定の期待ができる

以上になりますが、Quoineには元金融業界のメンバーが多数参画しており、外部からは日本の金融庁との付き合いも非常に上手いように見受けられます。

今後日本で仮想通貨事業を進めていく上では、金融庁との付き合いも大事です。そのため、LIQUIDプラットフォームが成功するかどうかは未定ですが、政治的な面では期待できる銘柄とは言えるでしょう。