カイカコインとは?今後の将来性を踏まえた投資判断と安く買う方法

カイカコインは株式会社カイカが発行するトークンで、フィスコ仮想通貨取引所などで購入が可能です。

(2018年追記)最終的に2017年には一時期100円以上の値をつけ、2018年1月は40円前後、4月時点では15円前後で推移しています。

カイカコインを発行する株式会社カイカ(旧社名はSJI)は、元々は中国留学生が創業したシステムインテグレーターでしたが、一時期経営不振に陥り中国事業を撤退する形となりました。

その後2015年からフィスコ系のネクスグループ傘下で経営再建が始まり、2016年には赤字から黒字に転換しました。今回はそんなカイカコインの特徴や将来性、投資メリットやリスク、安く買う方法などをお伝えします。

カイカコインの概要や特徴は?


出典:株式会社カイカ

そんなカイカコインの概要は上記になります。

発行枚数は今の所3億で、カイカ株式会社が相応のカイカコインを留保しています。2016年10月期末時点の株主には無償で配布しているのは、トークンの認知度向上なども意図されていたのでしょう。

カイカコインの使用用途は?

カイカコインは実際に何に使えるのかというと、「送金、投資、フィスコグループの商品及びサービスとの決済」に利用が可能です。

また、今後他社が決済利用する場合には、同様に利用することも可能です。さらに、実際にカイカコインは、公式サイトで「ブロックチェーンのレポート」などの購入にも使えます。

仮想通貨でもトークンでもそうですが、この「実際に使える」というのは大切です。なぜならば、その通貨をどこでも使えないとなると、保有している意味がないからです。

カイカコインの今後の将来性は?

続いて、カイカコインの将来性を考える上で、例えば「カイカの業績とカイカコインに相関があるのかどうか?」を検討します。

そこで実際にカイカの株価推移と、カイカコインの価格推移を確認してみます。

カイカの株価推移は?

カイカのチャート推移

カイカはの株価は一時期120円まで届きましたが、現在は60円代で推移しています。PERは連結ベースで44.22倍と割高、PBRは連結ベースで6.18倍と1倍を大きく超えています。

従って、長期目線で考えた際にカイカの株式を購入するには、現時点ではそれなりのリスクがあります。ですが、株価推移とは関係なく、カイカコインの価格は上昇しています。

カイカコインの価格推移は?

カイカコインのチャート

カイカコインのチャートを確認すると、カイカ株式会社の株価推移とコインの価格変動に相関があるとは言い切れません。

ですが、実際にカイカに関する好材料のニュースなどが出た場合は、コインの価格がさらに高騰する可能性は高いと言えるでしょう。

実際、当初0.5円だったカイカコインは2017年10月時点では20円近くになっています。ですので、カイカの株式を購入するよりもカイカコインを購入した方が、この1年でのリターンは大きくなっています。

カイカの株式と比較した際の、カイカコインへ投資するメリット

また、カイカの株式と比較した際のカイカコインの利点は、ストップ高がない点です。

株式市場ではストップ高がありますので、急激に高騰した場合止まってしまいます。ですが、トークンの場合にはそれがありませんので、1日で2倍や3倍といった値動きが十分ありえるのです。

カイカの株式と比較した際の、カイカコインへ投資するデメリット

一方デメリットは、当然取引高が株式市場よりも大きくありません。

ですので、例えば誰かが大量の「売り注文」を出した際に、それに引きづられてカイカコインの価格が一気に下落する可能性はあります。

また、トークンと株価の相関関係も今のところ確認できませんので、業績とトークンの価格が連動する訳でもないかもしれません。ですので、言ってしまえばカイカ株式会社のIR情報から、トークンの価格推移を判断するのは困難です。

カイカコインが上昇するタイミング

従って、今の所はトークン価格はカイカに関する好材料ニュースや、仮想通貨市場に関する好材料ニュース、ひいてはZaif取引所に関する好材料ニュースなどで、価格が動いているように思われます。

逆に言えば、仮想通貨市場に何か好材料ニュースが出た際は、他の仮想通貨と同様に、カイカコインのようなトークンも上昇していく可能性が高いとは考えられるでしょう。

株式会社カイカはどんな会社?これまでの沿革は?

会社概要

カイカは、システム開発事業を中心とした「情報サービス」事業を展開しています。日本国内で40年以上にわたり金融・製造・公共・流通等の業種におけるシステム開発の実績があります。

2015年6月に株式会社ネクスグループの子会社になってからは、特に「フィンテック」や「ブロックチェーン」に力を入れています。

カイカ株式会社の歴史から読み取れること

カイカ株式会社の沿革
  • 2017年8月:「株式会社ネクス・ソリューションズ」の株式を取得し、連結子会社化。「株式会社ネクス」の株式を取得し、持分法適用関連会社化。
  • 2017年2月:「株式会社東京テック」の全株式を取得し、連結子会社化。
  • 2017年2月:商号を「株式会社SJI」から「株式会社カイカ」へと変更。
  • 2016年10月:「恒星信息(香港)有限公司」の全株式を譲渡。
  • 2015年10月:本社を東京都目黒区大橋に移転。
  • 2015年6月:第三者割当による新株発行にともない「株式会社ネクスグループ」が当社を子会社化。

カイカ株式会社の沿革で注目すべきは、株式会社東京テックの買収でしょう。

他には、株式会社ネクス・ソリューションズの買収、株式会社ネクスの関連会社化もあります。

ですが、株式会社ネクス・ソリューションズは、2013年12月に会社分割(吸収分割)によって、株式会社SJI西日本事業本部(中部事業部、関西事業部及び九州事業部)を継承している会社ですので、当初よりカイカと関係がありました。

東京テックの買収が長期的にプラスになる可能性あり

一方で、東京テックは新しく買収した会社です。東京テックは「業務システムとWEBアプリ開発のプロフェショナル集団」で、主に受託開発とITエンジニア派遣をしています。

東京テックの買収は人材獲得のためと想定されますので、今後長期的にPLに効果が現れてくるかもしれません。

それ以外にも、2017年10月にカイカはスリープログループと共同でブロックチェーン技術を利用したデータ共有プラットフォームに関する実証実験を開始したりと、新しい取り組みに関するニュースが定期的に出ています。

株式会社カイカの業績や信頼性、リスクは?

続いて、カイカ株式会社の業績はどうかというと、2016年10月期にはきちんと経常利益・当期純利益ベースで黒字転換していることがわかります。

2015年6月に完全子会社化された後に従業員数が大幅に減少していますので、大幅な人件費削減があったことが想定されます。なお、2017年現在もカイカは黒字推移中です。

続いて、経営陣の信頼性を確認します。

八木 隆二CEO 代表取締役会長の経歴

経歴
  • 2010年 3月 株式会社フィスコ入社
  • 2011年 10月 イー・旅ネット・ドット・コム株式会社取締役
  • 2013年 2月 株式会社ネクス(現株式会社ネクスグループ)取締役
  • 2013年 3月 株式会社フィスコ取締役アドバイザリー事業部長
  • 2013年 12月 Care Online株式会社(現株式会社ケア・ダイナミクス)取締役、株式会社ネクス・ソリューショズ取締役
  • 2014年 8月 株式会社ジェネラルソリューションズ(現株式会社フィスコIR)取締役
  • 2014年 12月 株式会社シヤンテイ取締役
  • 2015年 6月 当社 代表取締役会長(現任)

牛 雨 COO 代表取締役社長の経歴

経歴
  • 1991年 10月 北京農業工程大学(現 中国農業大学)ポストドクター
  • 1993年 10月 中国農業大学水利与土木工程学部研究職(副研究員:アシスト教授相当)
  • 1998年 10月 株式会社サン・ジャパン(現 当社) 入社
  • 2010年 4月 当社 国内事業統轄本部 第三ソリューション事業部 ソリューション四部長
  • 2011年 4月 当社 営業統轄本部 第三営業本部長
  • 2013年 4月 当社 サービス事業部長
  • 2015年 11月 当社 事業統轄本部 イノベーションセンター長
  • 2016年 1月 当社 代表取締役社長(現任)

山口 健治 CFO 代表取締役専務の経歴

経歴
  • 2003年 2月 株式会社シークエッジ(現シークエッジ・インベストメント)入社
  • 2003年 9月 同社 取締役
  • 2010年 2月 株式会社シークエッジ・パートナーズ取締役
  • 2011年 7月 SEQUEDGE INVESTMENT INTERNATIONAL LIMITED DIRECTOR
  • 2014年 3月 株式会社シークエッジ・インベストメント代表取締役
  • 2014年 4月 株式会社シークエッジ・チャイナ代表取締役
  • 2015年 6月 当社 代表取締役
  • 2016年 1月 当社 代表取締役専務(現任)

主要役員の経歴だけで会社の将来性を判断するのは良くありませんが、きちんとHPに顔写真も掲載されている点は好印象です。

このような状況を踏まえると、株式会社カイカの信頼性は高く、投資リスクは抑えらえれているように思われます。

カイカコインに投資する際のリスク2種類

続いて、カイカコイン自体のリスクを検討します。

こちらの公式資料のサマリーを抜粋しますが、カイカコインはビットコインと同様にブロックチェーンを利用しているため、まず「ビットコインのリスク」が該当すると記載されています。

①ビットコインのリスク

ビットコインのリスク
  • 多数の記録者が結託し、あるいは既存の記録者が有する処理能力合計よりも強力な能力を用いることによって、記録台帳が改竄され、また発行プログラムが改変されるリスクがある。
  • 第三者に秘密鍵(暗号鍵)を知られた場合には、利用者になりすまして送付指示が行われるリスクがある。
  • ハードフォークにより分岐したブロックの一方が否決された場合、否決されたブロックに収録された取引は再び認証を得なければ、次の送金が行なえなくなるリスクがある。さらに、記録者の目に留まらず、未承認データのまま放置されるリスクがある。
  • 未検出のプログラムの脆弱性やプログラム更新などにより新たに生じた脆弱性を利用し、データが改竄され、また価値移転の記録が異常な状態に陥る可能性がある。
  • Mt.Goxというビットコインを取り扱っていた取引所(交換所)がハッキング被害を受け、ビットコインやユーザー情報・パスワードが盗難され約1週間取引が停止されたという事件が生じている。この影響で、連鎖的に他の取引所からもビットコインの盗難が発生し、ビットコイン価格が著しく下落したことがある。今後も同様の事件が生じ、それによりビットコインが盗難され、又はその価格が著しく下落するリスクがある。

上記のリスクに加えて、カイカコイン自体にもリスクはあります。

②カイカコインのリスク

カイカコインのリスク
  • ビットコイン上に構築されている「カウンターパーティ」と呼ばれるカラードコインサービスにおいてカイカコインが構築されている。そのため、カウンターパーティが分散型金融プラットフォーム事業から撤退する場合又はカウンターパーティのサービスに何らかの障害が発生した場合には、そのカイカコイン自体がその影響を受け、その結果、当該カイカコインが存立しえなくなるリスクや、カイカコインの取引ができなくなり又はその価値が下落するリスクがある。
  • なお、カウンターパーティのサービスは、これが発行するビットコイン上のトークン「XCP」を支払うことで、発行者が独自トークンを発行することができるサービスであり、XCPは発行の際に必要となるが、その後の流通にはXCPは無関係である(流通はビットコインのブロックチェーン上で行われる。)。

つまり、同じくZaifで取り扱っている「カウンターパーティ」というサービスに障害が発生したり終了した場合には、トークンの価値が著しく下落したり取引ができなくなるリスクがあるとのことです。

カイカコインへの投資判断とお得な購入方法

以上のようなリスクを踏まえた上で、カイカコインに投資をするのであれば、カイカへの株式投資よりも十分にリターンが高くなる可能性がある投資とは言えます。

なお、カイカコインを購入できるのは、金融庁登録済の「Zaif」です。無料口座開設は簡単で、インターネット上で本人確認書類をアップロードすれば、申請は完了です。

後日、口座開設完了のハガキ(上記の写真)が届きますので、そちらに記載されているコードをマイページ上で入力すれば、口座開設は完了です。

価格アラート機能(メール通知サービス)あり

また、「Zaif」であれば価格アラート機能がついているため、登録しておけば、カイカコインの価格が一定水準を下がったら、メールを受け取ることもできます。

こうしてメールが届いてから投資判断をすることで、ついつい高値で買ってしまうリスクを防ぐことができます。カイカコインに限らず、様々な仮想通貨への投資に興味が湧いた方は、まずは取引所に登録して仮想通貨のアラート機能を活用してみてはいかがでしょうか。